伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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群馬の女性の転出 男性の28倍!!

2020-08-04 20:49:03 | 政治・政策・経済

(大事件)

上毛新聞一面トップに載るくらいの事件です!

知り合いの政策コンサルタント細川さんから、

驚愕の情報を頂きました。ありがとうございます。

 

ニッセイ基礎研究所の天野 馨南子さんによれば、

転入者より転出者が多い「転出超過エリア」のうち、

群馬県は男性に比べ圧倒的に女性が多く転出しているのです。

その比はなんと28倍!

こんな状態では群馬県から女性がいなくなってしまう!

 

人口を増やしたい人たちにとっては、

子どもを産める若い女性の確保が大事です。

それなのに、転出する男性の28倍もの女性が、

群馬県から外へ移住。

 

全国的に見ると、その異常さがよくわかります。

ぶっちぎり1位は28.4倍の群馬県。

同率2位は、2.2倍の岩手県と大分県。

群馬県は、2位の県の10倍以上も多いのです。

 

 

リンク先のニッセイ基礎研究所の記事

次のように分析しています。

・カソの原因は、男性の減少よりも女性の減少が原因である

・人口誘致策が男性誘致をメインとした戦略に傾斜しすぎて

 いなかったか、早急に見直す必要があろう。

・東京都が人々を奪ったわけではなく、東京都が人々に選ばれてきた

 

 

 

(多田コメント)

 

統計上、かなりの異常値ですね。

群馬特有の事情があるのだと思います。

今時点での心当たりは「上州名物かかあ天下」。

かつては養蚕業や機織りなどで女性が夫よりも稼いでいた家が多く、

女性の自立心や行動力が他県よりも強かったと思います。


昭和の東北地方では、父ちゃんの「出稼ぎ」が多くありました。

このデータの対象は進学などの未婚女性が多いのかもしれませんが

「かかあ天下」の気風を現代に受け継いだ「出稼ぎ」現象か?

と思いました。

 

上記のように想像すると、他の地方の県においても

女性は県外へ行きたい気持ちは潜在的に持っているが、

行動にまで移しているのは群馬県の女性が

時代の先駆けになっている現象なのかもしれません。

群馬県の女性だけが特殊な心理だとは考えにくいので。

 

正しい原因を探るには、

今後いろいろな角度から調べてみる必要があります。

進学や就職を機に、

男性の28倍もの数の女性が県外へ転出するのは、

恐らく男性に魅力がないというよりも、

群馬に残る「古い考え方」や「因習」を、

若い女性たちが嫌っているのではないかと感じました。

 

 

 

(公立男子校・公立女子高問題)

 

なぜ群馬の女性がとびぬけて東京等へ行きたがるのか?

思い当たるのは、県立男子校・県立女子高の存在。

全国的に見れば、公立の男子校や女子高は、

ほとんどなくなっているのですが、

群馬県には異常に多く残っています

(下記掲載の資料はウイキの情報から多田が作成)

 

<公立男子校>

・全国最多、全国の公立男子高の3分の1が群馬県。

・群馬、栃木、埼玉の三県で90%。

・埼玉県の人口は群馬県の3倍以上なので、群馬の7校は異常に多い。

・群馬県人は、隣接の栃木県と埼玉県も同じような状況なので

 これが普通と思っている。

 

<公立女子高>

・全国最多、全国の公立女子高の23%が群馬県。

・栃木県、埼玉県の状況も男子校と同様。

・公立女子高は、公立男子校と対になっている。

 

これまで県立高校の改革は何度も行われてきました。

「共学化」も検討されましたが、いつも反対に合い断念。

私が非常におかしいと感じているのは、

伝統校の共学化に強烈に反対しているのは卒業生。

年配の男性、年配の女性方。

 

共学化を検討するにあたって一番尊重すべきなのは

『当事者』である現役の高校生と、進学する中学生たちの声のはず

なぜ、何十年も前に卒業した人たちが現役生を押しのけて、

これからの高校の在り方に口を出すのか?

みなさんが過ごされた時代と今とでは、

高校生を取り巻く環境はまったく時代が違うのです。

教育委員会も未来を担うのは誰なのかを考えて頂きたい。

 

一番多感で、大人になる直前の高校生時代に、

県立の女子高で過ごす3年間の味気無さ。

テレビのドラマや、映画、アニメなどで、

ふつうに男女が同じ高校に楽しく通う姿を見ていれば、

東京へ行きたくなるのも分かります。

 

 

県立女子高OGのおばさま、おばあさま方たちには、

本来なら共学化を後押しして欲しいのに、

共学化に大反対して阻止してくるのですから。

人生において貴重な20代の時間を、

こんな社会風土の群馬で過ごすのはマズイ、

と考える若い女性が多いのかもしれません。

あくまで現時点での私の推測ですが。

 

 

(まとめ)

現時点での推測です。

・全国の女性は県外へ行きたい気持ちを潜在的に持っているが、

 なかなか行動にまで移せない。

・群馬の女性は「かかあ天下」の自立心と行動力があるので、

 全国に先駆けて行動している。

・若い女性が嫌っているのは古い考え方や因習。

 特に群馬は県立女子高がOGにより堅持されている社会風土。

 全国的に見れば超異常な状態だが自覚ゼロ。

 

 

 

 

 

 

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