伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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群馬の女性転出過多の理由は?

2020-08-05 21:09:58 | 政治・政策・経済

 

(鋭い意見)

 

昨日、ブログとフェイスブックに、

群馬の女性の転出が男性の28倍もあることを書いたところ、

知人のIさんから鋭い御示唆を頂きました。

ありがとうございます。

 

 ・若年層は男女とも転出者が多い。

 ・ただ、中年齢層で男性の流入が少なくないので、

  男性の転出人数が減った。

 ・そのため、男女の格差が出ている、

  ということではないでしょうか。

 

なるほど、鋭い分析ですね。

出ていく男性の数だけで男女比が決まるのではなく、

群馬には仕事の関係で入ってくる男性が多いので、

結果的に転出入の男性が少なくなる、という推測ですね。

納得感が高いです。

近所のアパートは単身男性ばかりです。

 

推測のように群馬が「男が働く場」だとしたら、

東京も大勢の人が働く場ですよね。

それなのに、なぜ群馬には女性は来ないで

東京には大勢行く理由を分析する必要がありますね。

 

 

 

(働く男の転入が多いのは?)

 

20代から50代くらいの男性が、

仕事の都合で群馬へ来るという状況を考えてみます。

正社員なら転勤ですね。

その場合、家族で来ないで単身赴任が多いのでしょう。

近年では、派遣社員や期間工がとても多くなっています。

それらのことが、男性の転入が多くなり、

行ったきりの女性の割合が、男性に比べて高くなる、

という流れが考えられます。

 

しかし、

女性の転出が男性の28倍というのは、やはり異常です。

正社員の転勤や派遣社員が多いのは群馬県に限りません。

昨日のブログでは、公立男子校・女子高問題を取り上げました。

 

それらの高校は全国的にはもう絶滅危惧種。

なのに、なぜか群馬・栃木・埼玉には多く残っていて、

この3県だけで公立男子校は全国の90%

公立女子高は66%という状況。

 

 

 

群馬は働く男性の社会的転入が多いから、

女性の転出が男性の28倍につながっているのではないか?

という仮説を、お隣の栃木県と比較して検証してみます。

人口や、東京からの距離など条件がほぼ同じなので。

 

総務省統計局のデータから表とグラフを作りました。

 

年齢区分が3つしかないので、細かいことは分かりません。

労働者年齢を含めて、各年齢とも群馬県と栃木県の男女人口は

ぴったり同じですね。

群馬の女性だけが全国的に見て、男性の28倍も転出しているとは

このグラフからは感じられません。

もう一度、昨日のニッセイ基礎研究所の表を確認してみましょう。

 

この表の単位は(人)なので、減少した女性は2,133人。

それに対して男性の減少は78人。

群馬県の15~65才の女性人口は約60万人なので、

そのうち2,133人は、約0.3%。

これでは棒グラフには表れませんね。

 

仮に、若い男女が同数程度転出したと仮定すると、

男性は、2,000人くらい女性より多く転入してきたと考えられます。

それくらいの人数ならば、たまたま県内に大きな工場ができたり、

大企業数社が大規模採用を行ったとすれば、つりあいそうな人数。

 

群馬県は全国比較で28倍という外れ値ですが、

全体の人口に対する割合を考慮するならば、

群馬特有の構造的な問題とか、異質の政策を行ったせいだとは、

言えないと思います。

産業振興や子育てなどの政策は、

どの自治体も似通っていると思いますので。

 

ただし、これらはあくまで推測の範囲。

5年以上の男女比の経年変化や、

たまたま工場の建設や大量採用があったのか否か等を、

調べてみないと分かりません。

本日の検討は以上で終了します。

 

 

 

(ジャズカフェ工事)

 

カウンター内の換気扇の取付。

梁から吊り下げるため、鉄製のフレームを組みました。

斜めの筋交いを入れないと、どうしても躯体が変形します。

 

予定の場所に、なんとか収まりました。

 

カウンターの外から見るとこんな感じ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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