(鋭い意見)
昨日、ブログとフェイスブックに、
群馬の女性の転出が男性の28倍もあることを書いたところ、
知人のIさんから鋭い御示唆を頂きました。
ありがとうございます。
・若年層は男女とも転出者が多い。
・ただ、中年齢層で男性の流入が少なくないので、
男性の転出人数が減った。
・そのため、男女の格差が出ている、
ということではないでしょうか。
なるほど、鋭い分析ですね。
出ていく男性の数だけで男女比が決まるのではなく、
群馬には仕事の関係で入ってくる男性が多いので、
結果的に転出入の男性が少なくなる、という推測ですね。
納得感が高いです。
近所のアパートは単身男性ばかりです。
推測のように群馬が「男が働く場」だとしたら、
東京も大勢の人が働く場ですよね。
それなのに、なぜ群馬には女性は来ないで
東京には大勢行く理由を分析する必要がありますね。
(働く男の転入が多いのは?)
20代から50代くらいの男性が、
仕事の都合で群馬へ来るという状況を考えてみます。
正社員なら転勤ですね。
その場合、家族で来ないで単身赴任が多いのでしょう。
近年では、派遣社員や期間工がとても多くなっています。
それらのことが、男性の転入が多くなり、
行ったきりの女性の割合が、男性に比べて高くなる、
という流れが考えられます。
しかし、
女性の転出が男性の28倍というのは、やはり異常です。
正社員の転勤や派遣社員が多いのは群馬県に限りません。
昨日のブログでは、公立男子校・女子高問題を取り上げました。
それらの高校は全国的にはもう絶滅危惧種。
なのに、なぜか群馬・栃木・埼玉には多く残っていて、
この3県だけで公立男子校は全国の90%
公立女子高は66%という状況。
群馬は働く男性の社会的転入が多いから、
女性の転出が男性の28倍につながっているのではないか?
という仮説を、お隣の栃木県と比較して検証してみます。
人口や、東京からの距離など条件がほぼ同じなので。
総務省統計局のデータから表とグラフを作りました。
年齢区分が3つしかないので、細かいことは分かりません。
労働者年齢を含めて、各年齢とも群馬県と栃木県の男女人口は
ぴったり同じですね。
群馬の女性だけが全国的に見て、男性の28倍も転出しているとは
このグラフからは感じられません。
もう一度、昨日のニッセイ基礎研究所の表を確認してみましょう。
この表の単位は(人)なので、減少した女性は2,133人。
それに対して男性の減少は78人。
群馬県の15~65才の女性人口は約60万人なので、
そのうち2,133人は、約0.3%。
これでは棒グラフには表れませんね。
仮に、若い男女が同数程度転出したと仮定すると、
男性は、2,000人くらい女性より多く転入してきたと考えられます。
それくらいの人数ならば、たまたま県内に大きな工場ができたり、
大企業数社が大規模採用を行ったとすれば、つりあいそうな人数。
群馬県は全国比較で28倍という外れ値ですが、
全体の人口に対する割合を考慮するならば、
群馬特有の構造的な問題とか、異質の政策を行ったせいだとは、
言えないと思います。
産業振興や子育てなどの政策は、
どの自治体も似通っていると思いますので。
ただし、これらはあくまで推測の範囲。
5年以上の男女比の経年変化や、
たまたま工場の建設や大量採用があったのか否か等を、
調べてみないと分かりません。
本日の検討は以上で終了します。
(ジャズカフェ工事)
カウンター内の換気扇の取付。
梁から吊り下げるため、鉄製のフレームを組みました。
斜めの筋交いを入れないと、どうしても躯体が変形します。
予定の場所に、なんとか収まりました。
カウンターの外から見るとこんな感じ。