伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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来年度予算要望

2015-10-21 17:38:19 | 政治・政策・経済
市議会会派、政経クラブとして
来年度予算要望を行いました。
5名の議員の合議の成果です。

通院のため市長不在により、
副市長、教育長、総務部長、財政部長さんが対応。
以下、要望書の内容です。

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平成28年度
重点政策並びに予算要望

伊勢崎市議会 政経クラブ

はじめに
日本では人口減少とともに、急激な少子・高齢化が進んでおります。
同時に、高度成長期等に整備したインフラの老朽化も進んでおります。
こうした状況を踏まえ、市は地方分権推進の要であることを
しっかりと意識し、将来を展望した予算編成を行わなければなりません。
当会派は、来年度予算要望について次のような基本方針を立てました。

 <基本方針>
 1 長期的な人口減少を念頭に、身の丈にあった予算編成とすること。
 2 スクラップ・アンド・ビルドを徹底し、真に必要な事業を選択すると共に、
   全国の先進事例に学び、最も効率的な執行をめざすこと。
 3 市民が主役であることを常に意識し、タイミングを逃さず
   スピード感を持って対応すること。

こうした観点を踏まえ、以下の要望を求めるものであります。

 伊勢崎市議会政経クラブ  羽鳥基宏 堀地和子 森田修 
              田村幸一 多田稔



1 福祉・医療分野
・在宅医療・介護における住民への提言と考えの浸透
・地域包括ケアネットワークモデル地区事業の実施
・障害者の社会的就労への仕組みづくりの研究
・健康保険財政の健全化に資する疾病予防として
 医師会と連携した健康推進
・ヘルプカードの導入


2 教育・文化・スポーツ
・公私立幼稚園、公私立保育所(園)のあり方の検討
・夜間中学の設置推進
・NPO法人を活用した外国籍児童への支援
・20万都市にふさわしい街中図書館・美術館・郷土資料館などの
 ソフトインフラの充実
・学校給食及び公立病院食における地産地消の促進
・社会教育として「いせさき平和学習の日」の制定
・市民プール施設及び競泳用プール建設の研究
・学童専用の野球施設の設置


3 環境・防災
・災害時の避難所周知の推進及び福祉避難所の設置
・防災、減災対策とリンクした行政区への補助事業
・生ごみ減量化とリサイクルの推進による育苗センター設置の研究


4 経済・地域活性化・市民活動
・市街地へ集住を促進する空家対策及び住宅改修事業の推進
・伝統的繊維産業の役割の見直し
・居住地域にある工場を工業団地等へ誘導する政策の実施


5 都市計画
・波志江スマートインター周辺道路整備の促進
・北部環状線・名和幹線・外環状線の事業化促進
・生活道路、通学路の安全対策
・自転車専用レーンの設置及び自転車交通安全対策
・市街化調整区域の規制緩和と非線引き地域の現状に適した
 用途地域の指定


6 行政管理・納税・公共料金
・基礎単位となる行政区の標準モデルの作成及び統合分離の研究
・公民館への行政センター併設に関する研究
・都市計画税の見直しの研究
・適正な水道料金設定の研究

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書面は以上ですが、
記述不足の項目について
各議員が補足説明しました。

私からは、2点補足説明しました。

①「2 教育・文化・スポーツ」のうち、
 NPO法人を活用した外国籍児童への支援について

9月議会の決算審査で次のような質問をしました

教育 小学校 伊勢崎市は外国籍児童が特に多く住んでいます。
   中学校 小学校および中学校において、外国籍児童の教育のために
       民間と協力した事例があったか、効果と、継続の考えも質問。

  (回答) JコミュニケーションというNPOから、学校の日本語教室へ
       2名派遣してもらい、日本語習得や学習の支援をしてもらい、
       大変効果があった。特に中学から日本に来た子どもには効果が高い。
       継続についても検討したい。
      
  (感想)  伊勢崎市は日本の中でも、外国人が特に多く住む外国人集住都市です。
       外国籍の子ども達が学習や人間関係でつまづかないように、    
       特別な支援が必要です。大変効果があったそうなので、
       伊勢崎市はこの先進的な取り組みを、ぜひ継続して欲しいです。

このときは、小中学校がNPOとうまく連携し、
しかも高い効果が上がっていて、教育委員会としても
継続を検討したい、との答弁でしたので安心していました。

NPOが小中学校の外国籍児童の支援を行うための費用は、
赤い羽根募金や、JTからの助成金などでまかなわれていました。
26年度は、たまたま助成金がもらえたので実施できたのでした。

しかし、調べてみると27年度は民間からの助成金がもらえなかったので、
26年度の実績を教育委員会は高く評価しているにもかかわらず、
実施していなかったのです。なんということ。

赤い羽根募金等の助成金は、毎年必ずもらえるものではありません。
もらえても、3年ほどで打ち切られるそうです。

伊勢崎市は全国的に見て、特に外国籍児童が多い自治体です。
せっかくNPOと連携して学校での支援が機能していたのですから、
NPOが活動する経費を、市としてしっかり予算確保して、
確実に実施できるようにすべきと考えます。

このような観点から、予算要望しました。



②「6行政管理・納税・公共料金」のうち、
 公民館への行政センター併設に関する研究について

この要望の趣旨は、より住民に身近なところで
市の行政サービスを提供して欲しい、というもの。

具体的には、すでに茨城県や栃木県の市で行われている
コンビニエンスストアでの住民票等の発行サービスについて、
伊勢崎市も実施して欲しいと要望しました。

総務部長さんからは、
マイナンバー制度の導入にあわせて
伊勢崎市でも研究しているとの回答がありました。
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4 コメント

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予算編成 (けん)
2015-10-22 07:47:28
議員久しぶりです いつも無礼なメールを送ってしまいゆるしてください
予算編成でも議員は 財政規律を求めていますね お見事です 私は 不思議だ なぜ この国は 借金を返そうとしないのか 日本より財政状況が良い オランダやドイツも歳出を減らしていますよ 二宮尊徳さんも やたらめったらばらまいては駄目て言っています
国は 借金を返す気はないですね 状況証拠から判断すると
返信する
コメントありがとうございます (多田稔@伊勢崎市議)
2015-10-22 11:18:29
けんさん、コメントありがとうございます。

財政法で定めているとおり、野放図に借金を増やさないためには、
財政規律の確保は、財政運営の最重要ポイントです。

国がいくら借金をしても、日銀が国債を引き受けて、
日銀のお金が足りなければ、お札を印刷すればよい、
もし、こう考えているなら行き着く先は財政破綻。

世界の歴史を振り返ってみますと、
自分の国内がうまくいかない状況のときに、
政府は国民の目をそらすために、他国を激しく非難して、
敵愾心をあおったり、軍事拡張や同盟関係を強化して、
きたように感じます。

日本は、財政破綻、超高齢化社会等の待ったなしの大問題を抱えており、
少子化ともあいまって、いままでの社会保障体制では、
勤労世代は高齢世代を支えていけません。
いったいどうするのか?

そんな大問題をうっちゃって、
外に目を向けさせているのが今の政権です。
私は藤巻氏と同じ認識なので、参考にして下さい。
http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/



返信する
追想 (けん)
2015-10-22 12:41:42
議員も藤巻参議院議員に注目されているんですね
経済産業省を事実上追放された 古賀茂明さんも 彼は エリートコースに乗っていました 日本は 国際通貨基金の管理下に置かれる可能性が かなりあると言っていましたし 議員も国際通貨基金の管理下に日本が置かれると最悪のじたいとして考えておられると感じます 外圧で財政再建ですかね
返信する
コメントありがとうございます。 (多田稔@伊勢崎市議)
2015-10-22 21:59:16
けんさん、コメントありがとうございます。
もし日本が財政破綻したとき、IMFの管理下に置かれるのは、
ちっとも最悪の事態ではないと思います。

韓国やギリシャ規模の経済ならば、国際的な影響が小さく、
かつ、IMFの救済可能な規模だと思います。

日本がそのような事態になった場合、
世界経済全体に激震が走るでしょう。
アメリカやEUが危機になれば、IMFは日本の面倒だけ見るわけにはいきません。

日本が財政破たんしたら、IMFがなんとかしてくれる、
と思うのは、非常に日本本位の希望的観測だと思います。
最悪の事態とは、日本がどうなろうとも、だれも助けてくれない事態でしょう。
そもそも独立国なのですから、自分で何とかしなければならないという
当事者意識を国民も政府も持つべきです。

自己判断と、その行動の結果は、
自分たちが甘んじて受けるしかありません。
その後、力を合わせて立て直していきましょう。
このように思います。


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