伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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伊豆半島と柿田川

2013-02-24 20:47:06 | Weblog

(小田原にエヴァンゲリオン)

昨日は事業仕分けの仕分け人の研修のため
全国から仕分け人が自費で集まりました。
都合のつかない方もいて、23名くらいの参加でした。
場所は、伊豆半島のほぼ中央にある修善寺。
今は合併して「伊豆市」という名前です。

私は昨日の朝一番で、伊勢崎市から
直通の高速バスで新宿に出ました。
そこからは、小田急線でロマンスカーに乗り
小田原駅についてビックリ。

スイカなどにチャージする機械に、
人気アニメ、エヴァンゲリオンの主人公
綾波レイのイラストが。
レイが所属するネルフという機関のマークもついていて
とても凝っています。

なぜ小田原にエヴァンゲリオンがあるのかというと、
このアニメの舞台は未来の箱根の仙石原だからです。
物語の中で、芦ノ湖や湯本もたびたび登場するので、
小田原市は、エヴァンゲリオン世界の入口なのです。

数年前から、箱根の観光協会は、エヴァとタイアップしています。
なお、レイのチャージ機は、小田急線の改札内にあります。
もう一人のヒロイン、アスカのチャージマシンは
箱根湯本駅にあるようです。




小田原市の仕分け人のTさんが、
マイカーに乗せてくれるというので、
私と横須賀市のNさんを、小田原駅で拾ってくれました。

小田原駅には、
大きな小田原提灯と、
二宮尊徳の像があります。







(海と菜の花)

小田原からは、海沿いを走り、まず熱海へ向かいました。
少し窓を開けて走っても寒くありません。
群馬県に比べると、伊豆半島の近くはとても温かいです。
もう菜の花も咲いていました。



熱海市では、車窓から小説「金色夜叉」で有名な
「貫一・お宮の像」を見学。
山の上に鎮座する伊豆山神社にお参りしました。



ウイキによれば、伊豆山神社は次のような
いわれがあります。
 源頼朝は平治の乱の後、伊豆国に配流され、
 当社に源氏再興を祈願。
 また、小豪族の娘であった北条政子との逢瀬の場にした。
 頼朝と政子の恋の舞台であったため、
 現在も縁結びや恋愛成就の神社として人気。



(事業仕分けの歴史)

研修は昨夜で終了。
公務員はどのようなプロ意識を持つべきかとか、
自発的に学ぶようなモチベーションの高め方、
行政改革やムダの削減の方法、
地方自治体の財政的な持続可能性や、
国の財政破綻の可能性など、
さまざまな意見を戦わせ、真剣な議論が出来ました。

私は、群馬県庁勤務時代に仕分け人となり、
全国各地の自治体の事業仕分けを行ってきました。
市議会議員となった今も継続しています。

仕分け人には、大学の先生や、首長などの
行政経験者の方もいらっしゃいますが、
多くは、現役の地方公務員で、
ボランティアとして仕分けを行っています。

「事業仕分け」は、構想日本という名前のシンクタンクが
創り上げたものです。
仕組みとしては、事業仕分けを実施したい自治体は
構想日本に申し込みます。
構想日本は、日程調整や、
仕分けをやる自治体へ事前研修などを行うと同時に、
私達の仕分け人の中から当日のメンバーを編成して、派遣するのです。

民主党政権の時に行った、国の中央省庁に対して行った
事業仕分けは、民間シンクタンクの構想日本が実施するのではなく、
内閣府に行政刷新会議という組織を立ち上げ、
そこへ構想日本の加藤代表や、職員が公務員として
任期付き採用され、実施されました。

国の仕分けは、それまで地方自治体で行ってきた
事業仕分けのメンバーとはまったく別に、
仕分け人が編成されました。
しかしその中に、それまで仕分け人の中で中核的な役割を果たしてきた
コアメンバーと呼ばれる複数の方は、
現役の市役所職員でありながら、コーディネーターなどとして
国の仕分けにも参加されました。
すごいことです。

仕分け人の中心メンバーは、
神奈川県内の市役所などの元財政課職員の自主的な勉強会である
「明日の地方財政を考える会」が中心です。
構想日本が事業仕分けを始める時に、
その会に協力を頼んだのが始まりです。
(これを読めばあなたも事業仕分け通「行政の事業仕分け」について



(貴重な議論の場)

公務員が、自分たちの仕事のあり方や、
将来の自治体の姿について
真剣に議論できる場はたいへん貴重です。

私は仕分け人になる以前から、
行政経営フォーラムという勉強会の会員となり、
やはり、そこでも真剣な議論がありました。
フォーラムは年に数回、顔を合わせますが、
通常はネット上の意見・情報交換が中心です。

また、公務員を退職した時に退会しましたが、
地方公務員限定のSNSや、自治体職員有志の会
という団体にも入り、全国から有志がつどい
真剣な意見交換の場がありました。

本来、自分の仕事や将来の自治体のあり方について
公務員は特別な場に集まるのではなく、
ぞれぞれが自分の職場で、周りの職員と議論できることが理想です。
しかし現実は、各自治体の職場において真剣な議論は
あまり行われていないのではないでしょうか。

行政経営フォーラムや東京財団の週末学校
自分の休みの時間や、自費を使ってまで
参加しようという意欲を持つ自治体職員は
ごく少数で、残念です。

週末学校卒業生の
仕分け人も複数います。



(柿田川再訪)

今朝はそれぞれ流れ解散です。
遠くは奈良県から車で来た方もいました。

私は列車で帰るグループで、
車で来た方に三島駅まで車で送ってもらいました。
ありがとうございました。

駅前に立つと、
なんだか見慣れた風景です。
そうです、3年前に沼津市の事業仕分けに来た時に
新幹線の駅のある、この三島に降り立ったのでした


そのときは暑い盛りで、
三島駅の近くにある「柿田川」を見学したのです。
柿田川は日本三代清流の一つで、
富士山に降った雨が伏流水となり、豊富に湧き出して
清流となっているのです。

せっかくなので、
また柿田川を見てから帰ることにしました。
路線バスに乗り、15分ほどの距離です。

この柿田川は、名水百選に選定され、
さらに国の天然記念物でもあります。
なぜか、日本の秘境100選にも選定されているそうですが、
なんと国道1号線のすぐ隣に位置します。

見慣れた階段を下りていくと、
水面の近くに展望台があります。



第一展望台では、柿田川自然保護の会の方が、
川の自然や、地下水が湧き出てくる仕組みを解説してくれます





ここは環境を守るため、
みどりのトラスト運動の取り組みもされています。
綺麗な水が湧き出す様子を眺めるには、
夏や新緑の季節が良いと思います。







今回は冬なので、クロジなどの冬鳥を見ることができました。
お客さんも、団体や家族連れなどひっきりなしに
訪れていました。






(参考)
東京財団HP 週末学校
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