伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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本当の自分に出会う本

2019-01-16 15:29:39 | 心の時代

前田裕二「メモの魔力」幻冬舎 1400円

本の要点と私の感想をお伝えします。
アイディア出しのハウツー本ではありません。
小学生から高齢の方まで、人生において必読の本。
人生を自覚する第2の誕生日。
みなさん、すぐ買って読みましょう。


メモの三段活用
1 気になったことをメモる。(ファクト)
2 気になる本質をつかむ。(抽象化・コンセプト化)
3 転用(全然違う分野に応用する)



(多田コメント)

すぐ何かに役立つとか、金儲けの種ではなく、
自分が気になったことをメモする。
自分が知らなかったこと、まだ世の中にない概念などは、
とても価値があると思います。

新しいアイディアとは、
「既存の要素の、新しい組み合わせ」です。
それゆえ「本質をつかむ」ことは、
「何と何が、どのように関係しているのか」
を推理することだと思います。

それに価値があるか、何かの役に立つかどうかは、
それが役立つ状況に遭遇するどうかにかかっていますので、
新コンセプトを得た時点では評価はできません。
自分のオリジナル・コンセプトのストックになります。
まだ世の中に無いものなら、非常に価値があります。

せっかく幸運に出会っても、
それを何かのカギだと意識しなければ見逃してしまいます。
これは何か重要な意味を持っているかもしれないと、
それまでの行為や思考を一瞬停めて、注目することが必要です。
脳科学者の茂木健一郎氏はこれを「タイムウインドウ」と表現しています。





(自分と向き合う)

この本の最終章は、自己分析のための1,000の質問。
就職活動の学生じゃあるまいし、何で今さら自己分析?

私のとんでもない勘違いでした。
メモ術を使えば、世界が違って見えます。
どんどん有意義なアイディアが生まれ、
自分の活動・人生を促進してくれます。
しかし、コンセプト自体は道具であり、目的ではありません。
それを使って、あなたは何をしたいのか?

金儲けが人生の目的だという方もいるでしょう。
しかし、自分は本当は何が好きなのか、何がしたいのか。
これが分かっていなければ、貴重な人生を浪費します。

自分はどういう人間か、自分は人生で何がしたいのか、
これをきちんと自覚して生きなければ、
進むべき方向を知らないまま、海を航海するようなもの。

自分の人生を悔いなく生きるには、
他人や世間が決めた基準で頑張ってもそれは偽り。
何のために生きるのか?
自分が生きる目的は?
その答は自分に聞くしかないでしょう。



(人間として命を授かった奇跡)

もし、自分が石や机だったら命はありません。
生き物として生まれても、ミミズやミジンコだったら、
生き方の選択の幅は狭いでしょう。
戦時中や中世だったら個人の生活は制限されていました。
今の時代に人間として生きる権利を与えられた奇跡に感謝。

世の中にはつらいことや嫌なこともたくさんあります。
しかし、嬉しいこと、楽しいこと、美しいものもたくさんあります。
人の境遇と比べて愚痴を言ってる場合ではありません。
与えられた奇跡の時間を十分に活用しなければもったいない。

命には限りがある。
自分が死ぬまでの残された時間を、
いかに有意義に過ごすかという時間との戦い。

自分と真剣に向き合うことなしに、
満足できる人生を送ることはできません。
自己分析のための1,000の質問。とても大事。

死ぬ間際でなく、
今の年齢でこの本に出合えて良かったです。



(参考:メモの三段活用に似た事例)

カエルの合唱とIoT機器のネットワークという、
一見すると関係がないように思える事柄を結び付けた研究結果


1 気になったことをメモる。(ファクト)
  短時間では「オス同士が鳴くタイミングをずらしている」が、
  長時間では「鳴いている時間帯をそろえる」つまり「一斉に休んでいる」。

2 気になることの本質をつかむ。(抽象化・コンセプト化)
  ズレて作動する時間帯と一斉に休む時間帯の数理モデルを作成

3 転用(全然違う分野に応用する)
  この数理モデルを無線センサーネットワークに応用。



(参考ブログ)
すごいメモ 仕事のスピード・質が劇的に上がる
何が問題か正確につかめていれば、自ずと解は出てくる



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