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絵本「きんのいなほ」

2006-04-13 | 日記・雑記・お気に入り
          
この絵本のことを知ったのは新潟の実家に帰ってた時に見た新潟日報の紙面でした。
2004年新潟は夏の水害、そして中越地震と予期せぬ大災害に見舞われました。地震後すぐに災害救助のため現地にとんだ兄の友人の話では、地震の後の現地の悲惨さは筆舌に尽くしがたいものだったそうです。テレビ等で報道される何十倍、何百倍の恐ろしさだったそうです。
そんな壊滅的なダメージを受けたふるさとの復興に取り組む人たちを応援する「黄金の稲穂」という県内各企業・団体とともに新聞社が主催となってのキャンペーンがあり、その一環でこの絵本が出来上がったそうです。
新潟市出身のイラストレーター黒井健さんのイラストに、長岡市出身の女優の星野知子さんが詩を書かれてます。
私たちを育ててくれた山や川、一面の田んぼ、降り積もる雪。どこか懐かしく暖かいイラストに添えられた文章は、一気に子供のころの心に戻っていくようで、絵の中に自分が入り込んでしまったような錯覚に落ちることもあります。

あいにくこの絵本は一般発売していないので、手にすることはないと諦めていたんですが、清里の黒井健絵本ハウスのHPで4月1日より40冊限定で配布してることを知り、雨の予報にもかかわらず行って貰ってきました。
タダで貰うのが申し訳ないほどの素敵な絵本で、何で一般発売しないのか不思議でしたが、これにさらに絵や文を加えた本を制作中とのことなので、発売されたらまた買いに行くつもりです。


黒井健絵本ハウスではときおり黒井さんが来館されており、その場で購入した絵本にサインと簡単なカットを入れてくれます。
          
昨年そうと知らずに寄ったらご本人がいて(姿を見るのは初めてでしたが一目で判りました)この2冊に目の前でサインとカットを描いてくれました。
右のころわんシリーズは何冊も出ていてどれを買おうか迷ったんですが、風邪をひいたころわんが鼻水を垂らしてる顔と注射を打たれてキュンと痛がってる姿が、何とも言えず可愛くてこれに決めました。

「ごんぎつね」などの絵本の挿絵も多くされてますが、イラスト集も出ており「ハートランド」という画集の一番最後の雪のイラストがわたしのツボでした。今からン十年前この絵で黒井健にハマってしまいました。
ある日ぽん父にこのイラスト集を何も言わずに見せて最後に「どの絵が好き?」と聞いたらやはりこの雪の絵でした。趣味が似てるので目論見どおりハマってくれました。
この日から我が家の黒井ワールドは広がり、居間の壁には2枚の絵が並び、台所のカレンダーは農協で貰うのから黒井さんのに変わりました。
年に4回展示が変わる絵本ハウスへのドライブも楽しく引き受けてくれてます。

お得情報
清里の各店舗で使える清里パスポートを持参するとポストカードがもらえます。
パスポートは清里の7-11にもありましたし、清里のHPでもダウンロードできます。いまのは6月末までです。



2 コメント

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あの地震は (Sirius)
2006-04-13 14:09:51
本当にすごかったようですね。

私は大阪で、阪神淡路大震災も経験しましたから、地震の大変さが身に染みます。特に新潟の方では孤立地域ができてしまい、田舎での地震というのがどんな影響を与えるのかがよく分かりました。住宅密集地は、火事と凶暴化する人々(これはあまり知られてませんが、神戸の住人の人に聞いておどろきました)がこわいといいますが……。そういえば土砂崩れの中に埋まってしまった親子さんもいましたね……。こういうことは忘れてはならないこと。絵本や本写真で後々に残すのはイイコトだと思います。もちろん地震前の様子も。
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Unknown (ぽんぽこ)
2006-04-13 19:41:43
阪神淡路大震災を体験されてるんですね。

あの日は日中仕事で車に乗ってて、ラジオから流れてくる被災者の数や災害情報が刻々と増えてきて怖かった記憶があります。

大変な思いをされたんでしょうね。



実家は震源地から離れていましたが、震度5強で余震が続くなか、両親はいつでも逃げられるよう父の薬や貴重品等を入れたカバンを抱いて横になっていたそうです。

友人も地震の時お風呂に入っていてそれ以来しばらくはお風呂に入るのが怖かったと言ってました。



今でも仮設住宅を離れられない人がいると聞いています。記憶は月日とともに風化していきますが、忘れちゃいけないですよね。
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