こころの羅針盤

私の人生に待ちうける「意識」の大海原・・・心と身体と魂と、日々の感情生活を語ります。

無意識の要求…

2011年04月20日 | 無意識の世界
かれこれ30年も前のこと、生け花の試験会場を間違えて、
初級試験を受けられなかったことがあります。
ハランを活け込む特訓をしたのが水の泡になったのだから、
残念至極のはずなのに、なぜかあまり落胆しなくて
試験を受け損ねたのを潮に、なんとなくお稽古から遠ざかりました。

試験会場を間違えるなど普通はちょっと考えられません。
生け花が気に染まなくて止めたい本音が自己概念に反するので、
試験をふいにすることで遠ざかる道筋をつくったのではないか・・・?
試験前後の出来事や感情体験を思い起こすと、そんな推測も成り立ちます。

人は意識に上らない要求を意識に上らせないまま満たそうとすることがある。
心にはそのような動きがあるといいますが、意識されない要求の中には、
ひょっとして私の人生の核心/魂に迫る重要な要求もあるかもしれません。
意識しないだけで、誰もが核心に出合うプロセスを生きているのではないか。
そんなことを考えるのですが、私は心の仕組みを学ぶことで、
その核心にどんどん近づいているような気がします。

「ある場合には、行動は、象徴化されていない有機的な経験や要求から起こることもあるであろう。
このような行動は、自己の構造と矛盾するであろうが、しかしこのような場合には、
その行動はその人自身によって、“自分のものとして認められ”(owned) ないのである。」
ロジャーズの19の命題⑬

(119-14)
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