山荘雑記  

 定年退職後 信州白馬の里山に小さな丸太小屋を建て、
その生活の様子や山や旅の思い出など、気ままに書き綴っています。

小屋は健在だった

2018年05月22日 | 小屋生活
 
田植えを終えた田んぼに映る白馬三山(堀之内集落)

  
昨年、接触事故も起こし、家族の反対もあって車を排し電車で3日間白馬へ行ってきた。前夜長野市内で1泊し、駅東口初発のアルピコバスに乗り丁度1時間、サンサンパーク(堀之内)で下車。そこから三年前神城地震で大災害を受けた堀之内の集落を通り抜け、白沢峠への登り林道歩き1時間半で小屋に着いた。7ヶ月ぶりの来荘で小屋がどうなっているか、不安で一杯だったが、案外雑草も伸びてなく、小屋内も異状なく一安心する。運よく向かいの峰方地区委員に会い、今年度の別荘負担金を払う。早速水源地へ行き、外れていた送水パイプをつなぎ、止まっていたきれいな水が出る。いつもは大町で買い物をし、車に1週間分の食料を積んでくるのだが、今回は長野駅で買ってきたわずかの食べ物だけで長期滞在は無理。いつも行く温泉「天神の湯」にも行けず、久しぶりに野外の自作風呂を沸かして入る。釜と浴槽のパイプ接続部からの水漏れが激しい。それでも、風呂上りに冷蔵庫に絶やさずキープしてあるビールを飲み、残雪を抱いた白馬三山を眺めていると我が家へ帰ってきた安らぎが湧く。。
 何年か前にキセキレイがうるさく窓ガラスを突いたことがあったが、今年も頻繁にやってきてデッキの手すりで尻尾を震わせていた。ひなに与えるためか、いつも虫をくわえている。小屋の真正面に見える残雪の鹿島鑓北峰も、よく見るとその後ろにわずかに南峰も見える。 食料も尽き、小屋には3泊し、同じ経路で帰る。人里離れた山中の小屋を出てから、徒歩1時間で堀之内のバス停、そこから長野を経てわずか7時間で奈良の自宅に着くとは隔世の感がある。時間的に早い新幹線に負けて、今年から長野―大阪間直通特急「しなの」も廃止になった。そんな訳で今回は白馬の街にも行けず、馴染みの駅前のS館にも寄ることができなかった。夏までに改めて再訪するつもりである。




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