末期高齢者になってしまった老人の日記

我が家の花の写真を中心に、日々の暮らしの中で起きたこと等を書かせていただきます。

鏡餅について

2020-01-29 16:23:11 | 工場見学

 

 

小生の居間に飾った祝いの掛け軸と鏡餅

鏡餅のアップ

鏡餅とは

一連のお正月行事というのは、新年の神様である「年神様」を家にお迎えして・もてなし・見送るための行事ですが

鏡餅は、お迎えした新年の年神様の依り代(居場所)です。

鏡餅の役割はそれだけではありません。

年神様は、新しい年の幸福や恵みとともに、私たちに魂を分けてくださると考えられてきました。

その魂の象徴が鏡餅です。ですから鏡餅は神様にお供えしてからいただく尊い餅です。

鏡餅は平らな形のお餅が2つ重なっています。

これを鏡餅と呼ぶようになったのは、ひとつには丸く平らな形が昔の銅鏡に似ていることから名付けられたと言われています。

鏡は古くは卑弥呼の時代からあり、奈良、平安時代から祭具として使われてきた神聖なものです。

鏡は、「神の力が宿るもの」「特別霊力を持つもの」としての大事にされてきました。

また餅は古くから神様に供えられる食物のひとつで、古い時代のお正月には毎年平たい丸い餅をお供えしていました。

鏡と餅両方とも神聖なものとして考えられていたのです。

また、鏡餅の「鏡」は「鑑みる(かんがみる)」、つまり良い手本や規範に照らして考えるという意味の言葉にあやかり

「かんがみもち」とよぶ音がしだいに変化して鏡餅になったのだとも言われています。

さらに鏡餅の丸い形は家庭円満を表し、重ねた姿には1年をめでたく重ねるという意味もある様です。

その他の説として、鏡餅の「鏡」という文字は「鑑(かんがみ)」とも書き

「鑑」は人の手本、模範という意味を持ち、「鑑餅(かんがみもち)」が次第に「鏡餅」になったとも言われています。

【飾る場所について】

神様の居場所として、家の中で格の高い場所。それは“床の間”です。

しかし床の間がない場合は神棚、玄関、台所、リビングなどが一般的でしょうか。

家族に大切にされている場所が良い様です。その他に各部屋に小さな鏡餅を飾ります。

ちなみに昔は武家では男子は鎧や兜の前(具足餅といわれていました)、女子は鏡台の前に供えていました。

商家は蔵などに飾っていたといわれています。

【飾り方について】

時代によって移り変わってきた鏡餅の飾り方ですが、飾り方は地域によって異なる場所もあり、一般的なものは下記の様です。

             1 三方の上に、三方の正面に四方紅の角がくるように四方紅を置く。

   四方紅は鏡餅をのせる色紙で、四方を紅で縁取ったもの。天地四方を拝して災いを払い、                      

   一年の繁栄を祈願するものとされています。

                 2 四方紅の上に裏白の葉を正面に垂れさせた状態で置く。

                          3 鏡餅を置く。

                    4 御幣を正面に垂れさせるようにして置く。

                           5 橙を乗せる。

                           6 末広を置く。

 

 【主なお飾りの意味】

 橙:橙は、その年になった実を落とさずに、次の年にも、また次の年にも新しい実をつけます。

   一度なった実はおおよそ4~5年は落下しません。

   何代もの橙が一本の木についている事を家族にたとえ、家系代々の長寿や繁栄を願う縁起物として飾ります。 

 扇:扇の形は末広がりに通じるとされ、末永く繁盛しますようにという願いが込められています。                                                         

串柿:柿は、「嘉来(かき)」(喜び幸せが来る)に通じる縁起のいい長寿の木で、

   幸せをかき集めるという意味があります。通常10個(外側に2個、内側に3個と放して指したものが2つ)              

   飾られるのですが、これは「外はにこにこ、仲むつまじく」という語呂合わせになっています。                                                            

 御幣:御幣の赤い色には、魔除けの意味があります。また、白一色のものは「四手(しで)と呼ばれます。

    四方に大きく手を広げ、繁盛するようにと願うものです。

 海老:海老の姿かたちになぞらえて、腰が曲がるまで長生きするようにと祈るものです。

 四方紅:四方を紅で縁取ることで、天地四方の神を拝し災いを払い、一年の繁盛を祈願するものです。                                                            

 裏白:裏白は常緑樹のシダで、葉が左右対称の対になって生えているところから、夫婦円満を意味します。また、

    古い葉が落ちずに新しい葉が出てくるので、橙と同じように家族の繁栄を願う気持ちも込められています。

    さらに、裏白の葉は表が緑で裏が白いことから、心に裏表が無い清廉潔白」を表すとともに、

    白髪になるまでの長寿を願うものです。                                                                                      

 昆布:昆布は「よろこんぶ」で喜ぶの語呂合わせです。他に、子生(こぶ)(子供が生れる)の意味があります。

 

【飾る日と外す日】

 飾る日や外す日は、前回のブログ「正月飾りを飾る日と外す日」に書いた通りです。

 

 

 


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6 コメント

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Unknown (三面相)
2020-01-29 16:49:04
母が元気な頃には鏡餅を自家製でしたが
最近は餅を作らなくなりまして
鏡餅も購入で次第に小さくなってきました。
というのも大きい餅は後の始末が困るからです。
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おはようございます (ヒューマン)
2020-01-30 10:16:38
なるほど 知識が増えました
何も知らずに飾っていました
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おはようございます♪ (ベル)
2020-01-30 10:35:25
我が家も、だんだん小さいお餅になってしまいました(笑)
そのうち餅も食べなくなりそうで、子供達の代では飾らないかも(^_^;)
家を購入して直ぐに、床の間をクローゼットに改装したので、
飾る所もないのですけどね(笑)
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三面相さん 今日は (ktemple)
2020-01-30 15:34:26
小生も実家に両親と住んでいた小さい頃は
家で餅つきをし、鏡餅も作りました。
あの固い鏡餅を食べるのも大変ですね。
小さい方が後始末が楽ですね!
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ヒューマンさん 今日は (ktemple)
2020-01-30 15:35:54
書かせて頂いた事が、少しでもお役にたてば
こんな嬉しい事はありません。
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ベルさん 今日は (ktemple)
2020-01-30 15:39:48
鏡餅は固くて食べるのが大変ですね。
我が家でも未だ食べていません。
小さい鏡餅にした方が、後の処理がいくらか楽ですね。
来年からは小さいの鏡餅にします。
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