末期高齢者になってしまった老人の日記

我が家の花の写真を中心に、日々の暮らしの中で起きたこと等を書かせていただきます。

朝顔図屏風

2012-09-13 16:20:24 | 
昨晩NHK極上美の饗宴「アメリカが愛したサムライ・ブルー」を見ました。

ニューヨークのメトロポリタン美術館にある琳派の鬼才・鈴木其一(1796~1858)の

最高傑作「朝顔図屏風」を歌舞伎役者・中村獅童が迫る番組でした。


朝顔図屏風


六曲一双の金屏風に描かれた朝顔

うねるように踊るように、朝顔だけを六曲一双の金地大画面に描かれています。

一つの屏風

金地に浮かぶ全体像は、実に自由に伸びやかな姿で表現されており

型押ししたような単純なつぼみや葉と対照的に

花は独特の青で一つ一つ丹念に書き込まれています。

丹念に描きこまれた花

開花した朝顔の花からは、涼やかな光線が放たれています。

光線を放つ朝顔

それまで朝顔といえば、秋草の一つとして他の草花とともに描かれるのが

一般的でしたが、其一は、大胆奇抜な着想で、朝顔のみを、

それも150輪の花々が躍動するかのように表現しました。


我が家の紫の朝顔

朝顔図屏風」TVを見ていて直ぐ思い起こしたのは我が家の紫の朝顔。

今朝の朝顔。これでも100近くの花をつけています

一時は花も少なくなっていましたが

この頃の雨のお陰で葉も沢山になり、昨日は150近い花が咲きました。

そして絵と同様爽やかな光を放っています。

光を放つ紫の朝顔

実物の朝顔と比べてみても、其一の朝顔の素晴らしさが分かります。