@ kill time

見た!聞いた!読んだ!行った!食べた!
スポーツ観戦、映画鑑賞、旅行紀、読書、食べ歩き等の身近な話題を紹介します。

古典・名作を読むシリーズ・・・菊池寛の短編

2020年01月12日 | 小説

菊池寛の短編はどれも内容が濃くて外れなしでした。

「藤十郎の恋」

元禄時代の京都。座長の坂田藤十郎は人妻との道ならぬ恋の演出に詰まっていた。そこで、他人の女房に偽りの恋をしかけ、その仕草を学ぼうとするが・・・。

衝撃の結末でした! そう来たか!!

 

「入れ札」

国定忠治が赤城山から信州に落ち延びる際のこと。

手下十一人全員を連れていくわけにはいかない。

三人の手下を選ぶことになった。

誰を選ぶか、手下たちの投票(入れ札)で決めることになるが・・・。

 

人間の心理の妙が上手く表現されています。

 

「形」

中村新兵衛は、槍の達人で、身につけている陣羽織と兜を見ただけで敵が恐れおののくほどであった。

新兵衛は、初陣に出る若武者から彼の陣羽織と兜を貸すように頼まれる。

翌日の戦いで、新兵衛から借りた陣羽織と兜を身につけた若武者は、大きな手柄を立てる。

新兵衛は、その日は、いつもと違う“形”をしていた為に・・・


やっぱり、人は見た目も大事だよな〜!

 

「極楽」

京師室町姉小路下る染物悉皆商近江屋宗兵衛の老母おかんは亡くなって極楽に行った。

そこで先に亡くなっていた夫と出遇い様々な話をするが、やがて、その暮らしにも飽きてくる・・・。

憧れの極楽へ来たまでは良かったのですが、何の変化もない日々が何十年何百年、未来永劫続くとなると、こんな気持ちになるかも。

ブラックユーモア的でこれも良い話でした。

 

コメント