BLOG 思い遥か

日々新たなり

文章論 堺の商人、「具足屋」追う

2015-04-06 | Weblog
nikkeiより。
1面

関西・四国に広域地銀
大正銀、トモニの傘下に 三菱UFJ、実質譲渡
 三菱UFJフィナンシャル・グループ系列で大阪地盤の大正銀行が来春にも、四国のトモニホールディングスの傘下に入る。トモニが株式交換方式で大正銀を買収する。香川銀行と徳島銀行を傘下に持つトモニは初の関西・四国の広域地銀として成長を探る。横浜銀行など大手地銀主導で始まった再編のうねりはメガバンクも絡む形で加速しそうだ。(関連記事総合・経済面に)…続き
トモニホールディングス

大正銀行

再生エネ、原発上回る 電源構成、30年に23~25% 経産省案 原発は21~22%

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現代日本語文法文章論 タイトルは、 堺の商人「具足屋」追う とある。副題は、 甲冑から両替商、一族の足跡たどる史料集める とある。エッセイである。日本経済新聞の文化面、20150406付けである。執筆者は、 楠啓次郎 氏である。なお、有料会員サイトであり、著作の全文をこのように言語分析に資料としているので、そのことをお断りするとともに、ここにお礼を申したい。

冒頭の文は、次である。

> 江戸時代の堺に「具足屋」と呼ばれる商人の一統がいた。

末尾の文は、次である。

>2013年に41年勤めた会社を退職したこともあり、今後は散在する具足屋の史料を整理編集して体系的に集大成したいと思っている。

書き出しの文段は、次のようである。

> 江戸時代の堺に「具足屋」と呼ばれる商人の一統がいた。名前が示すように、もとは甲冑(かっちゅう)を大量に所持、所望する者には貸与していたため、人呼んで具足屋になったと文献にある。戦国時代の終わりから江戸期の太平の世になると、両替商や米問屋を営むようになった。宗家は代々「具足屋治兵衛(具治)」を名乗り、江戸前期に茶人としても知られた具足屋治兵衛宗専は4代目である。

末尾の文段は、次のようである。

> この道中日記の現代語訳も、勉強会のメンバーである小町真之・元東京情報大学教授らの多大な協力を得て自費出版できた。もっとも「具足屋文庫」と名付けた私が所蔵する史料も多くが未整理。2013年に41年勤めた会社を退職したこともあり、今後は散在する具足屋の史料を整理編集して体系的に集大成したいと思っている。(くすのき・けいじろう=具足屋文庫代表)

段落は、次のようである。

> 自分の先祖とつながり
 中学生のころから、民衆史研究で知られた和歌森太郎・東京教育大学(現筑波大学)名誉教授に手紙を書くなど歴史好きの私は、我が家の先祖にも興味があった。調べると具足屋一統は女子が跡を継ぎ、夫に大和国(現奈良県)の男子を迎えることが多かった。これは「大和の堅物」と言われ、大和の男たちは堅実で忍耐強く商売に適しているとされたからという。過去帳によれば楠(楠木)正成の5代末裔に始まる私の祖先も、江戸時代に大和から堺に出て、具足屋との関係が生まれたようだ。

> 家康公の法要にも参列
 1862年(文久2年)の皇女和宮の将軍家への降嫁の際には「嘉兵衛外数人、京都目貫やの表ニて御通拝観する」と記し、64年(元治元年)の禁門の変で長州勢が敗走した後には「柳原吉兵衛氏と同道して上京」している。64年は得意先のお見舞いが主な目的だったようだが、好奇心旺盛で情報収集に力を入れていた様子が伝わってくる。

> 有名な料亭でぜいたく
 藤一郎一行は日光の大法要に参列するまでに江戸はもちろん、江ノ島、鎌倉、そして開港まもない横浜も訪れ、帰りは信濃・善光寺にも立ち寄った。文書からは当時江戸の三大娯楽とされた歌舞伎、吉原遊郭、大相撲を堪能した様子が伝わってくる。さらに有名な料亭「八百善」で鯛(たい)を中心とするぜいたくな料理も味わったようで、グルメ紀行の趣もある。




春秋
2015/4/6付
日本経済新聞

 井伏鱒二の「山椒魚」は、谷川で暮らす2匹の生き物の物語である。狭い岩穴の中で、サンショウウオは圧倒的な存在感がある。意地を張るカエルは哀れだけれど優しい。その陰に隠れて見落としがちだが、小説には2匹の他にも小さな脇役が登場する。メダカである。

 急流に抗して泳ぐ群れがある。先頭がよろめくと、皆が一緒によろめいてしまう。そんな姿を眺めて、巨体の主人公は「なんという不自由千万なやつらであろう」とあざ笑うのだ。窮屈な日々を送る身に、本当はどう映っただろう。頼りなげに見えても一生懸命に生き、しかも仲間がいる。強い生き方に憧れたに違いない。

 都会で暮らす人間の間でもメダカが静かな人気である。気軽にガラス瓶や鉢で飼う愛好家が増え、花と一緒に花屋でも売るようになった。熱帯魚よりずっと安く手もかからない。黒メダカ、緋(ひ)メダカ、白メダカ、ダルマメダカ……。販売店をのぞくと、種類の多さに驚かされる。どれも、キッパリとした黒い点の目がいい。

 逆に金魚は売り上げが落ちているそうだ。パクパク、ひらひらと曲線的に泳ぐ金魚は優雅ではあるが、折れ線グラフのように潔く進むメダカの方が、なぜか見ていて透明な気分になる。日本社会を包む空気の流れが変わり始めたのだろうか。前へと進む勢いが出てきたとすれば、たしかに「遊泳」よりも「懸命」が美しい。

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