「2つの発言」高知県警捜査費問題-高知新聞&高知白バイ事件
2009.03.13 Friday
2008年12月の高知白バイ事件のテレビ報道に一日150件の苦情の電話があったそうです。
その時、高知県警の職員が「高知新聞が報道する事が事実。高知新聞が報道してないんだから、そのテレビ局はウソを言っている」と非難したそうです。こちら>>高知白バイ事故=冤罪事件確定中 「騙されてはいけません。 」
その時、高知県警の職員が「高知新聞が報道する事が事実。高知新聞が報道してないんだから、そのテレビ局はウソを言っている」と非難したそうです。こちら>>高知白バイ事故=冤罪事件確定中 「騙されてはいけません。 」
2つの発言http://enzaix.jugem.jp/
(夕刊「話題」)
(2003年9月3日・夕刊)
最近、橋本知事の発言がどうもおかしい。
1つは、いまだに反対の声が続く「高知龍馬空港」に関する発言。知事は「高知県の一番いけないところは、皆で何かをやっていこうという時に、必ず足を引っ張る議論をすることだ」と反論を封じ込めようとした。
さらに違和感を覚えたのは、県警の捜査費虚偽請求問題に関し、公費による慰労会の開催に理解を示した次の言葉。「税金の使われ方として許される融通性もあると思う県民もいるのではないか」
この2つの発言を聞き、ある記者会見を思い出した。
昨年9月、東京で開かれた高速道路の整備促進を求める知事有志の会合。「高速道路ありきの地域づくりを見直す必要がある、との指摘もあるが…」と批判的な質問を向けたNHKの若い記者に、橋本知事が「ある人がこう言っていた、という質問では、具体的に答えようがない。私がデスクの時は、(現場の)記者にそんな質問はさせなかった」とかみついた。
知事らしい切り返し方だと思ったが、周りには「何もそこまで言わなくても…」という空気が漂っていたのを覚えている。
その時の知事の言葉が記憶に残っているだけに、最近の2つの発言は理解に苦しむ。知事が持ち出した「皆」や「県民」の言い回しは、「ある人がこう言っていた」と同じ、間接話法的な「逃げ」にしか聞こえないからだ。
これまでも知事の発言に首をかしげたことは何度かあったが、選挙で圧倒的な支持を得て、県民との距離の近さに自信を持つ知事が、民意から遊離し始めているとしたら…。相次いだ2つの発言も、知事お得意の「融通無碍(ゆうずうむげ)」なのだろうか。(浜田成和)