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備忘録

もう一度国会で質問してもらおう ~高知白バイ事件

2009-08-03 18:54:40 | 雑記録

2009年7月31日

もう一度国会で質問してもらおう ~高知白バイ事件


まずは法務部門会議に取り上げてもらう

 民主党の法務部門が6月11日午前、国会内で会議を開き、足利事件について菅家利和氏、佐藤博史弁護士よりヒアリングを行ったと伝えています。足利事件も衝撃的事件でしたが、高知白バイ事件はそれをも上回る警察・司法制度の根幹を破壊した重大事件であると認識しています。

・・・ 挨拶に立った細川律夫『次の内閣』ネクスト法務大臣 法務部門会議 ・・・
足利事件についてヒアリング 法務部門会議minshu090611.gif

ところで、7月27日、民主党がマニフェスト・政策INDEX2009を発表しました。その中で、今後の刑事裁判に直接影響を与える重要な問題について刑事訴訟法を改正することを盛り込んでいます。
その項目を引用します。 --> こちらから

取り調べの可視化、証拠開示徹底による冤罪防止

警察、検察等での被疑者取り調べの全過程についてビデオ録画等による可視化を図り、公正で透明性の高い刑事司法への改革を行います。

最近、富山氷見事件や志布志事件、足利事件などの冤罪事件が相次いで明らかになりましたが、最大の問題は密室での取り調べです。取り調べでの自白の強要による冤罪を防止するため、(1)裁判で自白の任意性について争いになった際に検証できるよう、取り調べの全過程を録音・録画することを捜査当局に義務付ける(2)刑事裁判での証拠開示の徹底を図るため、検察官手持ち証拠の一覧表の作成・開示を義務付ける――等を内容とする刑事訴訟法改正を実現します。


コメント欄にて鉄馬さんのご指摘があり、この法案の趣旨を確かめるべく、民主党細川律夫議員事務所に直接問い合わせしました。細川議員は高知県吾川郡のご出身で片岡さんと同郷ということもあり、また2008年4月11日衆議院法務委員会で、「愛媛白バイ事故と高知白バイ事故」について質問して下さいました。その時のテレビ画面の接写ビデオがYoutubeにアップされています。

確認したかったことは、「最良証拠主義」が念頭にあるか」ということです。
事務所の秘書のお方は事件のことを詳細に、正確に把握されていると理解しました。隠されているネガのことも供述調書のことも勿論承知されていました。
ニッポンでは「最良証拠主義」が横行していて、冤罪事件では証拠が隠されていることがその原因であるがと問いかけると「そうだ」とのことでした。そして、欧米では検察が証拠をすべて出すのは当たり前であり、出さなければそれが問題となるとの説明でした。
   ■ 最良証拠主義の欠陥 --> こちら

まだ法案の細部まで煮詰まっていないが、主旨として「全部だせ」ということだそうです。具体的には「証拠のリスト」が義務づけられ、弁護側からそのリストの中身を見たいと要求があって裁判長が認めたら開示しなければならないという仕組みを想定しているとのことです。
この法案が議員立法になるかどうか、法制審議会で審議されるとしても6か月をめどにしているとのことです。

高知白バイ事件では、今進んでいる国賠訴訟は民事ですので、この刑事訴訟法改正は直接影響を与えないです。が、次に予定されている再審が開かれればこの法改正をダイレクトに使え、一片たりとも開示されてないオリジナルのネガフィルムと、隠されたままになっている一通の非常に重要な供述調書が陽の目を見ることになると思います。
再審の扉をこじ開けることさえできれば、まさに全面展開となるでしょう。裁判長がその開示を拒否する理由なんぞあるはずもないですから。
※※民事訴訟では法220条4号、法221条の要件にのっとり開示請求ができます。 --> こちら

晴れて新政権が誕生すれば、この刑事訴訟法改正が審議されることになり、国賠訴訟の行方にもなんらかの心理的な影響を及ぼすのではないかと、期待しています。そして、こんどは他の同僚議員にこの高知白バイ事件について質問に立っていただいて、細川氏が大臣として受けてたつことになるのではと、楽しみにしています。
違った切り口で再度質問していただけるように、その議員さんにはお願いがてら働きかけが欠かせないと思います。

2008年4月11日衆議院法務委員会、細川律夫議員の質疑のビデオと議事録の引用です。 ↓ ↓

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