仁淀川町議会だより平成20年2月7日発行
町はどう関与していくか
答 見守っている
スクールバス事故1
問
農本規仁
町長は長く議員として決議文に携わってきたと思うが、六月議会での、十八年三月のスクールバス事故に関する決議文にどう対応するか>
答
町 長
民事では、運転手と積極的に情報を共有し、弁護士と協議しながら裁判を進め、刑事では、バスを管理する立場として公判を傍聴するなど状況を見守っている。
問
農 本
民事では、刑事での結果を受け過失割合で額が決定される。運転手は、高裁に提出した新たな証拠が却下されたため、民事で今一度審議してもらうため事実関係を争いたいと言っている。連帯責任のある町も事実関係を争い、証拠、証人を大切にしていくべきでは。
答
町 長
当初答弁書には、町・運転手とも請求の原因、事故の様態等を認め損害額を争うとし、町の方針は変わっておらず、証言者を無視するとは思っていない。刑事での状況を見守りながら進めていく。
答
教育長
十月四日、高松高裁で傍聴したが、検察側の主張がすべて通り、校長、教諭の証言は全く採用しない裁判である。引き続き上告の行方を見守りたい。
問
農 本
100対0の過失、一夜で消えたブレーキ痕、決裂した補償交渉など不思議な証拠と判決であり、民事では、判決を受け入れるか、和解勧告が出るかしかないと思う。そのためには本請求の原因の究明も必要ではないか。
答
町 長
事実関係が真実かどうかは別として、裁判の結果は重く受け止めなければならない。
問
農 本
町は証人を大切にする意味での事実関係の争い方があると思うが。
答
教育長
見たまま、ありのままの証言を取り上げなかった裁判に非常にショックを受けたが、裁判の結果という認識でとらえるしかない。
問
農 本
4輪ABS装着車で5?10㎞の速度でタイヤがロックするバスと裁判で認定された。町には、カーブや狭い道路も多い。大切な子どもを乗せ運行するのは危険ではないか。メーカーの技術部門に問い合わせる必要はないか。
答
町 長
問い合わせていない。
答
教育長
ABS装着車がなぜスリップしたのか非常に不思議に思った。定期点検で異状との報告は受けておらず、安全性に問題はなく走っていると信じている。
事故の翌日にスリップ痕がなかったことを目撃した人のブログより引用
晴彦さんはVTRや取材等で
「この事故のような第二、第三の犠牲者が出ないように」
とよく述べています。
私はこの言葉を
晴さんが勝たなければ、第二第三の犠牲者が出る!そうならない為にも頑張る
こう解釈していました。
これは間違った解釈だったのかも知れません。
最近コメントにこういう書き込みがありました。(少し省略)
私は今回の報道を見て晴彦さんのようにならないように、私の回りで事故が起きた時には注意します
そう・・この方は晴彦さんのおかげでこの事故の流れを知ったから、私の回りで起きた時にはこうはならないように注意します。そう思っています。と書いてました。
私もこのコメントでこの考えまでたどり着きました。
片岡晴彦さん、あなたの事故の事を知り、この様な裁判を知ったおかげで、私は今回の様に実際の事故とはかけ離れた証拠を警察が作る事があり得。それがまた証拠として裁判でも認められてしまうという事を知りました。私の回りでもし、次この様な事故が起きたら自分で写真を撮り証拠を集めます。そしてこの様な裁判にあわないように注意します。あなたのおかげで私は被害に会わない様に出来ます。
そう晴さん今回の裁判で晴さんがもし負けてしまっても
あなたのおかげで多くの人がこの事を知り
確実に第2、第3の被害が出る可能性が少なくなります。
今までやって来た事は十分に人に伝わってきています。
この考えをもうすでに持っていたのですか?
あの時、何も聞き返さなかった支援する会の数人も含め皆この考えまで来てたのか?
時間もかかったし遅れましたが、私もここまで辿り着きました。
広めましょうこの事故の事、裁判の事
次の晴さんを作り出さない為にも!
私も協力します。
けど・・・
私はまだ諦めていない!! 諦めない!!
これだけ大勢の人が署名をし、コメントを下さってる。
それに応える為にも諦めんよ!
ここを読んでしまった方にも諦めて欲しくはない。
世論!救う方法はこれしかない。皆で広めましょう
■
仁淀川町には事故の翌日にスリップ痕がなかったことを確認している者が三人いる。当時の町長と教育長と同じ会社に勤務していた職業運転手だ。
スリップ痕が一夜で消えることはありえない。小学生でも判る現象だ。
町長の
当初答弁書には、町・運転手とも請求の原因、事故の様態等を認め損害額を争うとし、町の方針は変わっておらず、証言者を無視するとは思っていない。
とは、どういうことだ。
「事故の様態等を認め損害額を争う」
それでは、片岡さんに全面的に非があるという意味ではないか。
片岡さんは検察庁に呼ばれてスリップ痕もどきを見せられ、すぐに弁護士に駆けつけている。
片岡さんの考えは、出来るだけ多く遺族には損害金(保険)を払ってやりたい。
しかし、事故の様態は認めてないはずだ。この時は片岡さんにも弁護士がついており対応が間違うことは考えられない。
しかし、スクールバスの所有者は仁淀川町で片岡さんの勤めていた会社ではない。
スクールバスに関する保険も全て仁淀川町が支払っている。
その為か、金銭面での解決は仁淀川町に頼るほかなく、仁淀川町に言われるまま、民事裁判の出席はほとんどなかった。
それで世にも不思議な「損害額だけ争う」密室インチキ裁判が行われていた。
結局、損害金は一億円で決まり、保険金額の範囲内だ。
片岡さんは事故形態で争う姿勢を見せたので、民事事件を二つに分けた。
損害額については和解で決着。
仁淀川町の関与はそれまてで終わり。ハイ、それまでよ~♪だ。
事故形態には訴えを起こした遺族側が訴えを、取りやめたため、民事裁判は終結した。
しかし、よくよく考えると仁淀川町の金と言ったって、国民の税金だ。今の公務員等には公僕はいない。仁淀川町は生徒等の目撃証言さえ封印した。
◇
スクールバスが衝突 白バイ隊員遺族、仁淀川町と和解=高知
2008.06.21 大阪朝刊
2006年3月、高知市春野町の国道で県警交通機動隊の白バイとスクールバスが衝突し、白バイの隊員(当時26歳)が死亡した事故で、隊員の遺族がバスを所有する仁淀川町と運転していた同町森、無職片岡晴彦さん(54)を相手取り、約1億5700万円の損害賠償を求めていた訴訟は地裁で20日、町が総額約1億円の和解金を遺族に支払うことで、遺族と町側の和解が成立した。
片岡さんが事故状況について争っていたため、5月23日に町と片岡さんへの訴訟を分離。片岡さんは争う姿勢を見せていたが、遺族が片岡さんへの訴訟を取り下げた。同町は今月、地裁の和解勧告に基づき、和解議案を議会に提出、認められた。
訴状などによると、片岡さんは06年3月3日午後、スクールバスを運転中、同市春野町の国道56号脇駐車場から進入。右からきた白バイと衝突した。片岡さんは業務上過失致死罪に問われ、1、2審で有罪判決を受けたが、「証拠として提出されたブレーキ痕は警察が捏造(ねつぞう)した」などと無罪を主張し、上告中。片岡さんは「刑事訴訟の場で真相を究明したい」と話した。
読売新聞社