高知白バイ事件 再審請求 即時抗告へ
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12月16日に棄却された高知白バイ事件再審請求。
これに対し、片岡晴彦さんが19日(金)に自ら、高知地裁に出向いて即時抗告の申し立てを行った。
以下 高知新聞20日付朝刊より全文転載。
春野白バイ事故 再審棄却に不服
元運転手が即時抗告
2006年3月、高知市春野町の国道56号線でスクールバスと白バイが衝突し、白バイ隊員が死亡した事故で、業務上過失致死罪で実刑になった元バス運転手、片岡晴彦さん(60)は19日、再審請求を棄却した高知地裁決定を不服とし、高松高裁に即時抗告した
片岡さん側は再審請求審でスリップ痕捏造を指摘する鑑定書を提出。即時抗告の理由を述べた申立書には「(地裁決定は)十分な検討をせず、排斥している」などと指摘している。
取材に対し片岡さんは「鑑定書や生徒の証言内容など新しい証拠をまったく採用しておらず、納得できない。高裁でこれらの新証拠をしっかり見てほしい」と話している。
以上
さてさて、なんとか提出が間に合いました。
それは当然として、この報道記事に一言いわせてもらう。
下線部分の「スリップ痕捏造を指摘・・」の部分に「高知県警の」という一言がなければ、一般の人にはこの事件の中身が伝わらない。
う~~む あえて 「高知県警の証拠捏造」なんて書く必要がないほど知られているのか否?
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桜井昌司『獄外記』
布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。
科学と言えば、誰もが数学的な絶対定数に基づくものとして信頼する
。その信頼を突き崩した「小保方」問題だったが、今日の新聞は、一斉に「STAP細胞は存在せず」と報じておる。
何で存在しないものが、あのように大々的に報じられ、科学的権威誌にも掲載されてしまったのか、その説明はない。
科学社会も、結構、いい加減でインチキなようだが、思えば、科学のいい加減さとインチキさを、俺たち冤罪者は骨身に沁みて知らされていた。
名張事件の松倉鑑定。松倉と言う医師が「葡萄酒栓、王冠に付いた歯型と奥西さんの歯型が一致している」とした鑑定書が出たことから、1審無罪が逆転して「死刑」有罪とされた。この鑑定がインチキだった。奥西さんの歯型と王冠の歯形を倍率を操作して合わせたことが暴露されたのだ。でも、有罪のまま。
足利事件では「DNA鑑定」をでっち上げた。「間違えた」のでは、絶対にない。不鮮明な写真を利用して、何百回もの試行と写真撮影を行い、たまたま似たような写真を作り上げたのだろう。
この足利事件と同じ方法で行ったでっち上げが「飯塚事件」だ。もう死刑が執行された飯塚事件、このでっち上げ鑑定の闇も、必ず晴らすしかない。
高知白バイ事件のスリップ痕のでっち上げもある。
和歌山カレー事件の「ヒ素鑑定」もでっち上げだ。
北陵クリニック事件の「筋弛緩剤鑑定」もでっち上げだ。
今日も科警研、科捜研と言われる場所で働く科学者たちは警察の要請でインチキ鑑定を作り続けている。そして、この鑑定の真偽を見分けられないに裁判官たちは、被告たちの正当な反論や再鑑定を無視して「有罪判決」を重ねているのだ。
信頼すべき科学を汚す科学者たちは、哀れと呼ぶべきか、恥じろと叫ぶべきか、いかにすべきだろうねえ。
再審棄却作文に捧げる感想文
高知地裁で審理されていた高知白バイ事件の再審請求が2014年12月16日付けで棄却された。2010年10月15日に再審請求してから4年と2か月目に裁判所が棄却と判断した内容はどのようなものか?抜粋して報告する。●決定文のあらまし高知地裁の武田義徳裁判長が書いた再審請求棄却決定文(以下決定文)は、A4で全16ページ。そのうち最初の5ページ半は事件のあらまし、すなわち原審判決文の抜粋コピペである。残りの10ページほどが再審請求...
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- 2014-12-20
- 再審の扉
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