東京大学大気海洋研究所(千葉県柏市)などの研究チームは27日、東海、東南海、南海地震が想定される太平洋・南海トラフで、過去に複数の震源域で津波地震を発生させた巨大断層を発見した、と発表した。1707年の宝永地震を引き起こした断層の痕跡とみられるという。(時事通信)
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◇南海トラフとは
・ 南海トラフ - 位置も。ウィキペディア
・ 南海トラフ - 毎日新聞
◇宝永地震とは
・ 宝永地震 - 遠州灘沖から紀伊半島沖を震源として発生した巨大地震。南海トラフのほぼ全域にわたってプレート間の断層破壊が発生したと推定。ウィキペディア
・ 宝永地震 - 防災システム研究所
・ 宝永地震はM9!? 静岡大教授が発表 - 産経新聞(2011年10月12日)
・ 南海トラフの大津波、2400年前から繰り返し発生 - 朝日新聞(2011年10月8日)
◇巨大地震の想定震源域を拡大
・ 南海トラフ巨大地震 規模M9、震源域2倍に 内閣府が想定引き上げ - 産経新聞(2011年12月27日)
・ 南海トラフの巨大地震モデル検討会 -
中間とりまとめのポイント(PDFファイル)。内閣府防災情報のページ
・ 一問一答 テーマ:南海トラフ沿いに起きる次の巨大地震 - 名古屋大学大学院環境学研究科附属 地震火山研究センター
◇関連トピックス
・ 津波対策 - Yahoo!トピックス
消費増税を柱とする「税と社会保障の一体改革」で、最初の増税時をめどに低所得者向けに実施する「給付措置」の取り扱いに関心が集まってきた。民主党内では1人1万円を支給する案が浮上し、安住淳財務相も28日、給付の必要性に改めて言及した。ただ、安易な給付は「バラマキ」との批判を招きかねず、政府は給付額や対象を慎重に検討する。(毎日新聞)
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・ 消費税8%時、低所得者に負担軽減金支給 財務相 - 産経新聞(1月29日)
・ [意識調査]消費増税時「低所得者へ1万円」案をどう思う? - クリックリサーチ
◇逆進性が課題に
・ 【焦点 消費税】(下)逆進性、低所得者対策に難題 - 産経新聞(2011年12月10日)
・ 消費増税議論(その2) 消費税の逆進性解消には 給付付き税額控除が有効だ - ダイヤモンド・オンライン(2011年12月19日)
・ [用語]逆進性 - kotobank
・ [政治クローズアップ]一体改革 消費増税議論の行方は - Yahoo!みんなの政治
◇関連トピックス
・ 社会保障と税の一体改革 - Yahoo!トピックス
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歴史を紐解けば、東日本大震災は「未曾有」でも「想定外」でもなかった。実は、かつて何度も日本を襲っていた大地震や巨大津波。しかし、それを伝える古文書や地層が現代日本の防災対策に生かされることはなかった。そして、私たちもまた、自分が住む町でかつて甚大な自然災害があったことを知らない。最大の“防潮堤”は、国民一人一人が過去の災害を謙虚に学ぶこと。 番組では、古文書や地層が語る過去からのメッセージに耳を傾け、総力結集してビジュアル化する。それを広く伝えることで、未来の減災を目指す。それこそが、TVに与えられた役割だからである。
古文書が語る“千年に一度”の巨大地震
平安時代の869年に東北を襲った貞観地震。古文書「日本三代実録」は言う。「家の倒壊や地割れで生き埋めとなり、多数の被害者が出た。荒れ狂う海は雷のような音をたて、渦巻きながら膨張し、巨大な波は瞬く間に城下を襲った…」さらに、三陸沿岸の地層ボーリング調査により、その正体は東日本大震災のひとつ前の“千年に一度”の巨大地震だったことが判明した。
貞観津波で多数の犠牲者が出たことが平泉の浄土思想の原点となったとも言われる。 奇しくも、貞観の次の“千年に一度の大震災”の年に世界遺産に登録された。
道頓堀川を遡る大津波~750年前に大阪が沈んだ~
東日本大震災を受け、M9を想定して南海地震のシミュレーションをやり直したところ、大阪湾では津波が4m以上に達することが分かった。実は、大阪市はこれまで何度も巨大津波に襲われている。「斑鳩嘉元記」の記述を元に、750年前の津波がM9の津波被害に匹敵することを検証。 さらに「太平記」などの記述を元に大阪壊滅の状況を完全アニメ化、その全貌を伝える。
かつて大阪が津波に襲われたことを伝える石碑を取材する長野キャスター
500年前に宿場町が消え、大仏殿が崩壊した?
「東海道名所図会」によれば、15世紀、明応地震による巨大津波は、淡水湖だった浜名湖の堤を破壊して地形を変え、東海道の宿場町「橋本宿」を消滅させた。さらに高徳院に伝わる古文書には、かつて鎌倉大仏を覆っていた大仏殿は大津波で崩壊したとある。12月8日、神奈川県は古文書の記述も想定に入れ、鎌倉市の津波被害を最大14mと見直すことを発表した。
浜名湖の地形を変えた明応津波について、 東京大学史料編集所・榎原雅治所長(古文書学)とともに現場検証を行った
“原発銀座”でもあった巨大津波
原発14基が集中する福井県若狭地方。原発事故直後、電力会社が地元議会に配った資料には「過去に若狭湾周辺で津波による大きな被害記録はない」とある。しかし、「若狭地方が大津波に襲われ多数の死者が出た」という古文書が存在していた。実は、古文書の存在を30年前に把握しながら、黙殺してきた電力会社は、11月、ようやく三方五湖のボーリング調査を開始した。
今、見直される地震考古学 ~6000年間に6回の巨大津波~
古文書の解読だけでは大化の改新までしか遡れず、東日本大震災のような千年に一度の大地震は予測できない。そこで注目されるのが、津波堆積物から年代・規模を推定する地震考古学。 今年4月、北海道大学・平川一臣教授が気仙沼市の断崖で驚くべき発見をした。6千年間に6回の巨大津波が押し寄せたことを示す6層の砂石の地層。さらに宮古市でも今回の最高到達地点から津波地層を発見。未曾有のはずの巨大津波は約千年に1回、三陸地方を襲っていたのだ。
宮城県気仙沼市の海岸に残る6千年の6回の巨大津波の痕跡を 調査する北海道大学・平川一臣教授(地球環境科学)と鳥越キャスター
平安時代と酷似…“千年に一度の活動期”に入ったのか?
産業技術総合研究所の寒川旭研究員の分析によると、東日本大震災に至るここ最近の状況は、千年に一度の“巨大地震の世紀”とされる平安時代と酷似しているという。9世紀、貞観地震の後に発生した、関東直下型の元慶地震と東海・東南海・南海3連動ともいわれる仁和大地震。もし、日本が再び活動期に入ったとしたら、これから何が起るのか?古文書の記述から占う。
そして、富士山噴火の可能性は?
3月15日に発生した富士山直下型地震。大震災に誘発された富士山の火山活動活発化を懸念する声も出始めている。“千年に一度の活動期”の平安時代にも富士山の貞観大噴火が起っているが、古文書が語るその恐怖とは?さらに、貞観噴火でできた青木ヶ原樹海地下の巨大な溶岩洞にも潜入。富士山噴火の可能性についてシミュレーションする
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