修復腎移植訴訟
第3回口頭弁論 10月20日(火)
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修復腎移植訴訟の第3回口頭弁論が、10月20日(火)午後1時半から、松山地方裁判所で開かれました。
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法廷で原告弁護側は、主に10月13日付けの準備書面(4)を中心に、被告らは、本件における争点が高度な医学的内容を問題とするものであり裁判にはなじまないと主張するが、事実経過における被告らの対応、態度の変遷をみれば、本件問題は、そもそも“高度な医学的問題”ではないことが明らかになるとし、学会幹部のこれまでの発言内容等の不当性、矛盾点等を口頭で列挙し主張しました。
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要するに被告側は裁判で修復腎移植問題の実質的な内容に踏み込みたくなく、高度な医療問題を裁判で扱うのは妥当でないと裁判所に門前払いを求めているわけですが、原告側は、まず1点目として、「修復腎移植発覚直後に被告大島(当時、日本移植学会副理事長)と当時の厚生労働省健康局長外口崇との間で、修復腎移植を禁止するため、学会で調査を行い、行政もこれを支援するという合意がなされている(甲B第22号証)。この時点ですでに、全く医学的論争や検討なくして、修復腎移植を否定する方針が打ち出され、これ以後“まず結論ありき”の方向で、事態が進行していく」とし、続いて数々の事例をあげました。
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それに対し被告側弁護人は、内容には踏み込まず回答を保留、また原告側のこれまでの求釈明申し立てについても被告側は回答を拒否、あるいは留保ということで、傍聴席側から聴いていても、被告側の回答、主張の内容がほとんどあるいは全くない、理解できない、というものでありました。
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いくら被告側は準備書面を裁判所に対して提出しているといっても、報道関係者や修復腎移植を求める患者達が傍聴している法廷において、ほとんどあるいはまったくと言っていいほど口頭での主張、反論がないことはどういうことでしょうか。それでいいのでしょうか。
裁判をやる気があるのか・・・との思いがつのり、傍聴した私たちは被告側の態度に正直がっかりしまたあきれたのでありました。
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被告側は法廷で自分たちの主張をはっきりと口頭で述べるべきです。裁判所に提出する文書だけでのやり取りなら、公開裁判をする意味はないでしょうに・・・。
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また、原告弁護側がこれまでの被告側の答弁内容を引用・説明しながら原告の考えを述べている途中で、突然原告側の発言を制止するように裁判長に求めました。
被告側の答弁内容は自分たち被告側が述べるものであり、原告が言うべきではないとの異議でした。しかし、原告側が被告側の主張を引用してそれに対して反論するということに何の問題があるというのでしょうか。
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はたから見ていておかしな場面でした。
結局裁判長から被告側の異議は認められず原告側はそのまま発言を続けることとなり、被告側の裁判に臨む態度には大いに疑問を感じたしだいです。 <WBR>
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なお、次回期日は、来年1月19日午後1時10分と決定。
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裁判終了後、原告側は記者会見を開き、今後の裁判方針の説明、また亡くなられた元原告の長谷川博さんのお母さんが無念の思いを切々と訴えられました。
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裁判や記者会見の詳しい内容につきましては、整理しだい追って報告させていただきます。 <WBR>
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