山梨クラリオンのシャチョウ日記

お客様とお客様にサービスする従業員がハッピーになる経営を目指しています。

マーケティング22の法則(5/52)

2011年05月31日 | 読書
売れるもマーケ 当たるもマーケ マーケティング22の法則
アル・ライズ/ジャック・トラウト共著

前回紹介した星野リゾートの教科書に掲載されていたネタ本30冊のうちの1冊。


星野社長は大手ビール会社が手がけていないエールビールに特化し、そのニッチな市場でトップになる戦略を選択しました。
その後訪れた、地ビールブームの終焉というピンチを乗り切り、増収増益を重ねる背景には、この本の影響があるということです。


本書にはこうあります。

長年にわたるマーケティングの原則や問題点の研究を経て、私たちは自分たちの発見の成果を基本的法則に煮詰めることが出来た。
これらの法則が市場での成功、失敗の帰趨を左右するのである。

私たちはこれらの原則を「マーケティング不変の法則」と呼んでいる。
これには22の法則が存在する。
もしあなたがこれらの法則を犯せば、危険に見舞われることを覚悟したほうがいい。


本書は1993年に初版が発行された、どちらかというと古い本ですが、星野社長の言うところの、

・どの本屋にもある

・でも一冊しか無い

・定石として一般的に認知されている

を満たした、経営に役立つメッセージがある本です。


「危険に見舞われ」ないよう、側に置き参考書としたいと思います。

星野リゾートの教科書(4/52)

2011年05月30日 | 読書
星野社長のネタ本30冊&実践事例
サービスと利益 両立の法則


日本全国で数多くの旅館やホテルを再生する、星野リゾートの社長に学ぶ一冊です。
星野社長がどんな本から学び、どのように活かしてきたかを、具体的事例と共に紹介しています。

すべてが星野リゾートのケーススタディなので、「すごいなぁ」で終わるのではなく、自社に活かす方法を考えながら読むのがポイントでしょう。


星野社長はこう述べています。


企業経営者は、経営者個人の資質に基づく「アート」の部分と、論理に基づく「サイエンス」の部分がある。
私は経営職に就いた当初から、自分にアーティスティックな経営判断も行う資質があるとは思っていない。
どんなとき時にも自分の直感を信じることはできず、それはあまりにもリスクが大きいと感じてしまう。
私は自分の経営手法の中でサイエンスを取り入れる必要性を感じ、教科書を根拠とする経営を始めた。


ビジネス書もアート系とサイエンス系に分けられるのではないでしょうか。

カリスマ経営者の半生の武勇伝を綴ったアート系の本は、読了直後は高揚感があるが、いざ自分が同じことをやろうとすると出来ないものです。

学び実践するためには、今も昔も教科書が大切。
成績がいい人ほど、教科書を元に予習復習を欠かさないといいますからね。

パイオニアさんはエライです

2011年05月29日 | こんな仕事をしています
私は主に車の中でiPhoneやiPodの音楽を聞きますが、たまに出張で電車にのるときなど、周囲に音が漏れるのが気になる時があります。

そんな時に便利なアプリが、先日パイオニアから発表になりました。
周囲のノイズレベルを感知して、自動的に音量を調整する機能が付いたプレーヤーアプリです。

しかも無料ですよ。
パイオニアさんは太っ腹です。

appストアで見る


カーナビにはロードノイズを感知して、音量を自動的に調整する機能が搭載されている機種があります。
走行中はちょうどいい音量でも、信号待ちで外への音漏れが気になる、ということがありますよね。

このアプリはその技術を使ったもののようです。


実はこの機能、クラリオンのナビにも搭載されています。

ライバル会社ですが、パイオニアさんはいろんな意味でエライです。

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(3/52)

2011年05月25日 | 読書
昨年売れまくった「もしドラ」です。
仲間内の読書会の課題文献でした。

これだけ売れたにもかかわらず、Amazonで未だに中古価格が10円になっていないところを見ると、まだ売れ続けているのでしょう。
ドラッカー関連本も含めて、すごいブームですね。


今回の勉強会で強く感じたことは、「イノベーション」です。
ドラッカーはこのように述べています。


成果とは長期のものである。
すなわち、間違いや失敗をしない者を信用してはならないということである。
それは、見せ掛けか、無難なこと、くだらないことにしか手を付けない者である。(中略)

人は、優れているほど多くのまちがいをおかす。
優れているほど新しいこと試みる。


問題が無いことは良いことであるように見えても、長期的にはイノベーションが起きずに、組織が衰退してしまう。
私は失敗やクレームを笑顔で受け入れる度量が、まだまだありません。

まずは私自身が思い切った行動を歓迎するように、マインドをシフトしたいと強く思いました。


勉強会は年に4回のペースでやっているのですが、もう5年目に入りました。
月日が経つのは早いですね。

会場の古屋商店さんの中では、社長の奥さんが手ぬぐい屋さん「おまめや」をやっています。
ここに来るたびに季節の手ぬぐいを見るのが楽しみにです(たまには買えよ)。

20歳のときに知っておきたかったこと(2/52)

2011年05月24日 | 読書
原題「What I Wish I Knew When I Was 20」
スタンフォード大学の教授 ティナ・シーリグ著

「この本には、あなたの人生を変える言葉がいっぱい詰まっています。」
というコピーが添えられています。


非常に良書です。
特に、変化を求めるタイプの人は楽しめるはずです。


・失敗は避けられないものであること。

・成功の鍵は、すべての弾をかわすことではなく、当たってもいかに素早く立ち直るか。

・成功だけに報いると、リスクを取ろうとしなくなるので、イノベーションが阻害される。

・もっと成功したいのであれば、もっと失敗するのを受け入れななければならない。


たくさんの言葉で、失敗することがいかに大切かを教えてくれる一冊です。


読み終わると、いかに自分が失敗を避けているか、こじんまりとやっているかがよくわかりました。
そして、とにかくいろいろなものに挑戦し、失敗してみたくなりました。


今回、気に入った所はこちら。

「機が熟すことなどない。」


短い人生、機が熟すのを待っていたら、あっという間に年をとってしまいます。
どんどん挑戦して、人生を楽しくしたいですね!