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乳房予防切除に初指針 遺伝性がんリスク減

2017年10月29日 | 医療・介護

遺伝性乳がんの原因となる遺伝子変異が見つかった場合に、将来がんになるリ

スクを減らすための予防的な乳房切除手術を「考慮してもよい」と明記した初の診療指針を、厚生労働省研究班がまとめたことが10月27日、分かった。

予防切除は、米国の人気女優アンジェリーナ・ジョリーさんが手術を受けたことを2013年に公表し、話題となった。

健康な体にメスを入れるという大きな負担もあるが、国の研究班が指針を作ったことで、予防のための遺伝子検査や切除が治療の選択肢の一つとして国内に広がる可能性がある。

日本で推計年間9万人が発症する乳がんの5~10%は遺伝性とされ、中でもBRCA1、BRCA2という遺伝子のいずれかに変異があるために発症するケースが多い。

これらの遺伝子に変異があると、乳がんや卵巣がんのリスクが格段高くなるとされる。

指針では、この遺伝子の変異が見つかった場合の両乳房予防切除について「乳

がん発症のリスクを低下させることは確実だが、死亡率改善のデータはない。細心の注意のもと、行うことを考慮してもよい」と指摘した。

ただ、手術は医師の側から勧めるのではなく、患者自らの意思で選択することが原則とした。

乳房を切除しても乳がんを完全に防げる保証はなく、保険適用外の自費診療となる。

指針では、ほかにも乳房の磁気共鳴画像装置(MRI)などの検査法があり、遺伝カウンセリングを受け、十分な説明を受けて理解した上で行う必要があると強調した。

また30歳未満で遺伝子変異がある場合、マンモグラフィー(乳房エックス線撮影)は、被曝によるがん発症の危険性が高まるため「推奨されない」とした。

遺伝性卵巣がんについては、がん発症予防目的の卵管・卵巣摘出を推奨するとした。

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