沖縄県・尖閣諸島周辺で今年5月、小型無人機ドローンのような物体1機が飛行した問題で、このドローンが撮影したとみられる映像が中国国営中央テレビで放送されたとして、外務省が外交ルートを通じて中国側に抗議していたことが9月5日、分かった。
日本政府関係者が明らかにした。
ドローンは、日本の領海に侵入した中国海警局の公船の上空を飛行したため、日本側は領空侵犯に当たると判断。
外務省幹部が中国大使館幹部に抗議したほか、航空自衛隊が戦闘機を緊急発進(スクランブル)させて対応した。
これに対し、中国外務省の華春螢副報道局長は「メディアがドローンを使って空撮していた。 海警局が飛ばしたのではない」と説明していた。