今日は父親の月命日。父が好きだった日本酒を仏壇に供える。
妻は手作りの「フィカス・カラーサンド」を置いていた。
後の世にへ行ってから37年。最近、よく父の背中を想い出す。
仕事を終えたあと実においしそうに酒を呑んでいた。がたい
がよく酒豪だった父。どんだけ飲んでも酔った姿を見せたこ
とはなかった。
男の私とは、きっと親子差し向かいでお酒を呑みたかったは
ずだ。それも離れて暮らしていたため、年に数回の故郷帰り
の時だけだった。今なら、ゆっくり孫とひ孫を肴にして大い
に飲めたかもしれない。すまぬ思いで手を合わす。
お酒が呑める方はいいですね。羨ましいです。
わが家は父系 母系ともに折紙付!?の下戸、
父と一緒に酒を呑んだことは一度もありません。
その分 甘党で お土産のお菓子に相好を崩す父でした。
私の住む高槻市には
江戸時代創業の田辺屋さんの銘菓がありました。
品物は "冬籠" "夏籠" の二種のみながら 絶品!
帰郷の際はいつもお土産にしていました。
しかし 十数年前 惜しまれつつ廃業されました。
まだ健在であった父に
「これが最後になる」と告げて渡すと
可愛そうなぐらい がっかりしました。
様々な "諸行無常" がありますが
田辺屋さんと夏籠 冬籠の"断絶"は …
わが家にとって諸行無常の一つではありました。
私の家は、父系が辛党で母系が甘党です。
母親はお酒が全くダメでした。
私は辛いもの甘いもの、両方ともいけます(苦笑)
そうそう、老舗菓子田辺屋の「夏籠冬籠」は美味しい菓子でしたね。