コーヒーブレイクに

時が過ぎていく。
ときには、その日の風まかせ。
ほっとひと息しませんか。

小説 辛夷の花

2017-05-26 08:55:31 | 日記
葉室麟さんの時代小説は読後感が良い。
幸福な気持ちになります。

主人公の志桜里と半五郎が初めて出会う場面もいい。
〈ある朝、志桜里は庭に出て辛夷の蕾を見つめながら、
今年は辛夷の花が咲くのは遅いかもしれないと思った。
そのとき、男の声がした。
「辛夷の花はお好きですかな」
志桜里が振り向くと、生垣越しに着流し姿の半五郎が
立っているのが見えた。〉

物語の中で主人公は、こう語る。
「ひとが生きるとはおのれに与えられた宿命をおのれが
選びとったものとして歩み続けることではあるまいか。
ひとはおのれひとりのためだけに生きるのではなく、
この世を成り立たせる秩序を守ることによって、
親であれ、子であれ、周りの者を幸せにしていくの
ではないか、と思う。
自分自身の来し方を振り返っても、いままで生きる
ことができたのは親の慈しみがあってこそで 、だからこそ、
この世を美しいと思えるのではあるまいか。だとすれば、
自らの定めと向かい合うことは、避けてはならない務めで
あるように思える。」 

昔も今も人は変わらない。


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