福島原発事故について、事故調査委員会は、政府や東電が
津波事故を想定せず、対策が不備だったとする中間報告書
を公表した。
東電はこれまで「想定外の津波」を強調している。 原発は
本質的に危険なものであるが、間違った安全神話の下、東電
も国も、専門家も、現場担当者も、想定しうる決まった範囲で
物事を考えているに過ぎなかった。想定を超えない、過酷な
事故は起きないとの思い込みがあった。 このため、原発を
安全に扱うための事前の対策に不備があった。
国が40年にわたって危うさを見落としたまま原発を使い続け
てきたことへの根本的な問いを投げかけている。