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本格始動に向け「エンジョイサッカー」 〈2018年11月1日〉

2018年11月01日 08時30分00秒 | 記事

ドイツで池上さん(左)の研修に参加した坂本さん(右)


 日高地方のサッカー文化を発展・活性化させようと取り組む「S・I・S Special Training」(坂本寿里也代表)が来年4月からの本格始動に向け、11月中にプレイベントを開催する。「エンジョイサッカー」と名付け、年中児から小学6年まで2年ごとの年代に分け、ボールに楽しむなど気軽に参加できる内容で本格始動へつなげたい考えだ。

 坂本さんは湯川小時代にエストラッサ湯川でサッカーを始め、湯川中時代は日高フューチャーズに所属。高校は名門の初芝橋本で大阪体育大学でもサッカーを続けたが、膝のケガで選手としてのプレーを断念し、大阪のクラブチームなどで指導者の道へ進み、10年間、子ども達を育てた。
 地元のクラブチームの減少、サッカー人口減少、高いレベルでプレーできる機会の少なさなど日高地方の課題がある中、坂本さんが幼少期にサッカーとともに、この地域で多くの仲間と出会い、育ててもらった思いから、6年前に同プロジェクトを立ち上げた。
 サッカーを始めるには既存チームに入団することでプレーできるが、自信がないなどの入団しにくい理由もあり、敷居を下げようとスクール開催を検討。指導に必要な資格は持っているが、今夏、海外での先進的な指導方法を体感するためにもJリーグのチームでコーチ経験のある池上正さんが有志を集めて実施する海外指導者研修へも参加。ドイツへ渡り、プロリーグ「ブンデスリーガ」に参戦の「FCシャルケ04」から小さな地域のクラブチームまで幅広く現場を見た。
 ドイツでは▽複合型のスポーツ施設▽一般市民へのスポーツ施設無料開放▽各種スポーツ指導者が働ける環境作り▽お金をかけずに気軽にスポーツを楽しめる環境作り-など「スポーツで地域の人々が幸せになる」環境作りが進んでいることを体感、子ども達に目を向け、初心者や経験者問わず一緒にできる今回のプレイベントを計画した。
 場所はすべて御坊小グラウンド。11月12日はU-6キッズ年代(年中、年長)が午後5~6時、U-8(小学1年、2年)が6~7時、U-10(小学3、4年)が7~8時30分、16日はU-8が午後5~6時、U-10が6~7時30分、U-12(小学5、6年)が7時30分~9時、26日はU-6キッズ年代が午後5~6時、U-8が6~7時、U-10が7~8時30分、30日はU-8が午後5~6時、U-10が6~7時30分、U-12が7時30分~9時に開く。U-6、8世代ではボール遊びを通じてサッカーの楽しさに触れてもらい、U-10、12には少し技術指導も入れるようなサッカーらしい楽しさを感じてもらえるようにしたいという。
 来年4月の本格始動に向けては、要請があれば学年を問わず、サッカー初心者の子どもたちを対象に各市町村の小学校で放課後に無料実施する地域巡回型サッカースクールや、御坊市内のグラウンドや体育館でU-10やU-12の年代で高いレベルを求める子どもたちへのレベルアップスクールといった企画導入を考えている。
 坂本さんは「プレイベントは、どのクラブに所属していても、サッカー以外のクラブをしていても、参加してもらえれば良い。サッカーを楽しみたいと思えることが大事で、サッカー好きの子ども達を増やすことで、既存のサッカーチームの活性化にもつなげたい。スポーツにより、住民の豊かな暮らしを実現できたら」と話した。
 プレイベントには事前申し込みは必要なく、当日参加も可能。問い合わせは坂本さん(電話090・3713・3259)へ。


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