かわべ天文公園の望遠鏡(写真右)で惑星を観測する
千葉工大惑星探査研究センターの研究員(14日夜)
同天文施設に関して、昨年12月の町議会一般質問で久留米啓史町長が千葉工大の惑星探査研究センターから、小惑星を観測する外部拠点施設として使用したいとの打診があったことを明らかにした。その後、同センターの研究員らが施設の下見などを行い、研究に利用するCCDカメラなどの観測装置を準備。惑星観測に適した時期になった9月から3回に分けて研究員数人が約1週間、かわべ天文公園に滞在し、宇宙航空研究開発機構(JAXA)のデスティニー・プラス計画に関連するふたご座流星群母体・小惑星フェイトンの地上観測のサポート研究などを実施している。
同研究にあたる惑星探査研究センター研究員の吉田二美さんは「小惑星などを高速追尾できる高性能の望遠鏡。観望会での利用にとどまらず、科学的にも貴重なデータを生み出せる利用価値の高い設備だと思う。引き続き利用できれば」と、望遠鏡や利用環境などを高く評価した。同施設は、技術職員がゼロになった4年前から休止しているが、研究利用で同大学などが再活用し、研究成果が論文などで世界へ発信されれば、海外を含めた利用が促進する期待されている。
久留米町長も昨年12月議会で「千葉工大の研究センターから、小惑星フェイントを観測する外部施設として使用できないかと打診があり、世界的な研究の一角を担うことになる。同大学との提携が整えば、研究成果が専門誌などでも天文公園が取り上げられ、世界に向けてインパクトがあると思う」と答弁し、同大学との利用協定を前向きに進めたい意向を示していた。
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