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県議選御坊市選挙区、中村裕一(自・現)楠本文郎(共・新)両氏一騎打ちへ〈2019年1月27日〉

2019年01月27日 08時30分00秒 | 記事

 3月29日告示、4月7日投開票の県議選(任期満了4月29日)まで2カ月と迫り、32年ぶりの同時選挙が確実視される御坊市選挙区(定数1)日高郡選挙区(同3)とも前哨戦が活発化している。このうち、御坊市選挙区は9選をめざす自民党現職の中村裕一県議(58)=熊野=と、日本共産党新人の楠本文郎・元御坊市議(64)=塩屋町南塩屋=の保革一騎打ちが確実。両氏とも経験、知名度は十分あり激戦必至。中村県議は保守票をまとめきれるか、楠本氏は保守票、浮動票をいかに取り込めるか。

 御坊市選挙区は中村県議が平成元年の補欠選で初当選以来6期連続無投票当選を続けていたが、平成23年に民主党新人(当時)が出馬し、昭和62年以来24年ぶりの選挙戦となり、中村県議が圧勝で7選を飾り、前回27年は無投票で8選を果たした。今回は御坊市議を9期35年間務めた楠本氏が昨年5月に出馬表明し、8年ぶりの選挙戦が確実となり、8カ月に亘り、水面下で静かな前哨戦が繰り広げられてきた。
 自民、共産の保革一騎打ちとなるが、保守分裂選挙となった28年御坊市長選の影響から保守層がどこまでまとまりきれるかが大きな焦点。中村県議が過去に選挙戦を戦ったのは23年の一度だけ。この時は8168票を獲得し、民主党新人の3041票を大きく上回った。これに対して楠本氏は29年総選挙で二階俊博自民党幹事長を相手に市内で5099票と善戦しており、今回もその延長線上で保守票、浮動票を奪い合う激戦が予想される。
 中村陣営 これまで数カ所で県政報告会を開き、推薦団体と意見交換したり、市内であいさつ回りを行っている。「感触はすごく良い。多くの方に支持いただいていると感じている」という。2月中に前回と同じ同市薗745、伊勢屋倉庫(小竹八幡神社前)に後援会事務所を開設し、事務所開きを行う予定。「とにかく市内を歩き、できるだけ多くの人とお会いし、ご意見を聞くとともに自分の考え、政策を聞いていただきたい」と話す。
「御坊の活力!元気な和歌山!」をスローガンに「ふるさと和歌山県が直面している南海地震、人口減少の2つの危機解消に全力投球する」とともに、県議会委員会で県議歴の半数近く所属した福祉医療分野をはじめ「1人区の議員としてオールマイティーにすべて分野についてしっかり取り組む。皆さんのご恩に報いるため、初心に帰り全力で頑張りたい」と話す。「共産党には絶対議席を渡さない」との強い意気込みで、議席死守へ総力を挙げる。
 楠本陣営 出馬表明後、励ます会が100人規模の集会を4回開くなど会員拡大に力を入れ、市議当時、個人票が少なかった藤田、湯川両地区などで支援の輪を広げる。「感触は非常に良い。保守層でも話が出来る人、共感してもらえる人が増えている」という。2月中に旧御坊町内に後援会事務所を開設し、事務所開きを行う予定。「共産党の支持だけでは当選に届かない。私個人を支持してくれる人をどれだけ増やせるか。とにかく歩き、政策を訴えたい」と話す。
「市民の願い届ける人こそ県政に」をスローガンに農林水産業を中心とした地域づくり、日高川の洪水対策など防災対策、福祉・社会保障・医療で雇用の拡大、教育・子育て支援で元気のある街に-などを訴える。「共産党でも市民の声、地域の要求は県政に届けられる。『赤でも何色でも構わない』との声をいただく度に元気が出る。幅広い方々の力をお借りし、今度は勝ちたい」と決意を示し必勝へ全力を挙げる。


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