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岡本宏之さん(印南町)が「幸美号」(献血運搬車)寄贈 父・崇さんの遺志を継ぎ7台目 〈2020年1月22日〉

2020年01月22日 08時30分00秒 | 記事

7台目となる血液運搬車「幸美号」をバックに住友所長に鍵を渡す岡本さん(中央。右は真由美さん)


 印南町印南2288の2、岡本殖産(株)代表、岡本宏之さん(55)が県赤十字血液センターに献血運搬車を寄贈した。昨年2月に死去した父親・崇さんが、小児がんで亡くなった長女の名前を付けた献血運搬車「幸美号」をこれまで6台寄贈しており、岡本さんは「父親の遺志を引き継ぎたい」と、7台目となる幸美号を贈ることを決めた。21日に上富田町の県赤十字血液センター紀南出張所で贈呈式が行われ、岡本さんは「『幸美号』が妹の魂とともに命の絆をつないでくれると思うとうれしい」と話した。

 父親の崇さんは、昭和50年に小児がんで亡くなった三女の幸美ちゃん=当時(3)=の血液型が日本人の500人に1人ともいわれる「A型Rhマイナス」で、治療のため輸血を受ける際に多くの人が献血に協力してくれたこともあり、その年に、お世話になったお礼に何かしたいと血液センターに打診したところ、当時の大橋正雄知事(故人)から「何か形のあるものにしてはどうか」と助言もあり、血液を運搬する専用車がなかったことから運搬車を寄贈。その年以来、昭和58年、平成3年、11年、19年、25年とこれまで6台の運搬車を寄贈。当初は、県下全域で、昭和59年の田辺赤十字血液センター(現・紀南出張所)開所後は紀南地方を中心に輸血用献血輸送に奔走している。
 岡本さんは生前中に父親の崇さんからは「引き継いでほしい」などの話もなく、遺言もなかったが、遺品を整理する中で父の遺志が伝わってきたとし、妹2人、弟1人とも相談して父の遺志を引き継ぐ形で今回、献血運搬車寄贈に至った。
 贈呈式は紀南出張所会議室であり、岡本さんと妻の真由美さん(56)が出席。岡本さんは県赤十字血液センターの住友伸一所長に目録を手渡し、住友所長から感謝状を受けた。岡本さんは寄贈に至った経緯とともに、幸美は『千の風』ならぬ血液運搬車『幸美号』となって温かい人々の真心のこもった血液を運んでいる幸美は死んでなんかない、あの娘は生きている-との生前の父親の思いを紹介し「『幸美号』が妹の魂とともに命の絆をつないでいってくれると思えばうれしい。末永くよろしくお願いします」と述べ、住友所長は「人と人が支え合う心のつながった血液製剤を患者様の元にお届けするため使用させていただきます」と礼を述べた。最後に玄関前で記念撮影を行い、幸美号をバックにセレモニー用の大きな鍵が岡本さんから住友所長に贈られた。
 7台目となる「幸美号」のナンバーは幸美さんの生まれた年(1972年)に合わせて「19-72」を希望して付けている。


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