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御坊市本町商店街が活性化シンボルに紀州鉄道の「キハ603」車両活用 〈2017年1月15日〉

2017年01月16日 08時30分00秒 | 記事

「キハ603」を活性化のシンボルに活用


 御坊市の本町商店街振興組合(坂井和夫代表理事)が「りんこう」の愛称で地域住民や鉄道ファンに親しまれている紀州鉄道(株)の廃車両「キハ603」を譲り受け、商店街の活性化、まちおこしのシンボルとして活用する計画を進めている。国の補助金を活用し、商店街に「キハ603」を置き、飲食を持ち帰りできる(テイクアウト)店や作品展示など地域住民の交流、憩いの場とする考えで、住民や観光客らへのアンケート調査を行った上で計画をまとめ、年内オープンをめざす。

「キハ603」は昭和35年製のディーゼル車両で長さ20メートル、幅2.7メートル、高さ3.6メートルで定員120人(座席数76席)。昭和50年に紀州鉄道が大分交通耶馬渓線より購入し、延べ走行距離76万キロ、延べ約331万人が利用したが、老朽化等で平成24年に廃車になった。全国で運行している鉄道車両の中で最も古い型式のため、全国の鉄道ファンや地域住民から引退を惜しむ声が出ていた。
 現在は紀伊御坊駅で保管しているが、解体の話も出ているため、坂井代表理事は「キハ車両は御坊市にとって貴重な文化遺産。このままスクラップになるのはもったいない。商店街の活性化、まちおこしのシンボルとして活用したい」とし、市商店街振興組合連合会や御坊商工会議所地域活性化・観光推進委員会の全面支援を受け、具体的なプランづくりを進め、昨年5月に来坊した林幹雄経済産業大臣(当時)に国の補助金活用を要望した。
 計画では、本町3丁目商店街の空き地(約240平方メートル)を借用し、そこにレールを敷き、紀州鉄道から無償譲渡された「キハ603」を置いて保存。車両内を改装して気軽に飲食を持ち帰りできる店(たこ焼きなど)を開くほか、キハ市の開催、各種作品展示などを行い、地域住民が交流できるコミュニティースペースとして活用する。敷地内には5台分程度の駐車スペース、トイレも整備し、持ち帰りできる店は公募も含めて出店者を探す。
 車両の移動費や改装費、用地の整備費などに約1200万円かかるため、国の補助事業を活用しようと、まず平成28年度地域・まちなか商業活性化支援事業の調査分析事業に申請し、交付決定を受けた。事業費は222万363円(うち国142万368円、御坊市39万4000円)で、今月から高校生以上の地域住民、観光客を対象にマーケティングに関するアンケート調査を実施する。
 3月末までに結果をまとめ、国に報告。結果を参考に活用計画を確定させ、29年度に地域・まちなか商業活性化支援事業の地域商業自立促進事業に申請。認められれば1200万円の3分の2(800万円)が補助として受けられる。順調に進めば今年夏に交付決定。その後、車両の移動や改装、用地の整備などを行い、年内オープンをめざす。坂井代表理事は「キハ車両をシンボルに商店街の集客につながるように頑張りたい」と意欲を見せている。

住民1千人、観光客300人対象
キハ車両活用でアンケート調査
 マーケティングに関するアンケート調査は、高校生以上の地域住民ら1000人、観光客300人を対象に実施する。住民は郵送や商店街を訪れる買い物客に直接聞き、観光客はJR御坊駅や紀州鉄道の利用者に直接聞く方法で2月一杯をメドに行い、3月中に集計する。
 キハ車両の活用計画は有意義かどうか、コミュニティースペースを活用するかどうかを聞くほか、利用方法について(1)持ち帰りできる店(2)じっくり飲食できるレストラン(3)土産品が買える店(4)イスとテーブルがある休憩スペース(5)ライブやコンサートができるスペース(6)展示会やフリーマーケットなどのイベントスペース(7)子どもが集って遊べる場所-など複数項目から選んでもらう。
 本町商店街の利用頻度や商店街に期待することなども聞き、今後の商店街活性化に生かす。


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