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世界初iPS網膜細胞移植術後良好 1年経過がんなどなく

2015年10月04日 | 医療・医療保険

理化学研究所と先端医療センター病院のチームは10月2日、同市で記者会見し、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った網膜の細胞を、難病「滲出型加齢黄斑変性」を患う兵庫県の70代女性の目に移植した臨床研究について、「実施から約1年たったが経過は良好。 がんなどの異常は確認されていない」と明らかにした。

iPS細胞から作った細胞を患者に移植する世界初の手術。

今回、一定の安全性が確認され、パーキンソン病やアルツハイマー病、心臓病などで今後のiPS細胞利用に弾みがつく可能性がある。

チームは、視力の低下も止まり、維持できていると説明した。

女性は「治療を受けて良かった。 明るく見えるようになり、見える範囲も広がったように感じる」と話しているという。

臨床研究はがん化などの問題が起きないかを確認するのが目的。

チームは、女性の皮膚から採った細胞に遺伝子を導入し、さまざまな細胞に変化するiPS細胞を作り、目の網膜の色素上皮細胞に成長させてシート状にしたものを昨年9月、女性の右目に移植した。

滲出型加齢黄斑変性は、増殖した不要な血管が入り込んで網膜が傷つき、視野がゆがんだり暗くなったりし、失明にもつながる。

国内に約70万人の患者がいるとされる。

移植後1年間、視力や眼圧などの検査で経過を観察し、さらに追跡調査する計画。

会見でチームの高橋・理研プロジェクトリーダーは「標準的な治療として早く実現できるようにしたい」とし、センター病院の栗本眼科統括部長は「移植した細胞が有効かどうかはさらに検討が必要」と話した。

チームは2例目を準備していたが患者のiPS細胞に複数の遺伝子変異が見つかり、「移植しても安全性に問題はない」と判断したものの慎重策を取り、既に手術を見送っている。

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