般若心経

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2017-12-26 | Weblog
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オランダおいね

 愛媛県宇和町第43番札所明石寺からちょっとした小高い丘を登り南に下りると坂の途中左側に先哲記念館があります。宇和町ゆかりの人たちの遺品や資料を展示している記念館です。前を通ったことはあるのですが、いつも今度来た時に時間があればのぞいてみようと思いながら訪れたことはありませんでした。
 先月RSK山陽放送でドキュメント「オランダおいね」が放送され、ビデオに撮っていました。昨日このビデオを見ていると放送の中でこの先哲記念館が出てきました。ビデオによると江戸時代後期に長崎出島のオランダ商館医として来日したシーボルトの娘おいねは、ここ宇和町で開業していたシーボルトの弟子二宮敬作を頼って14歳から19歳の少女時代を過ごしています。
 岡山の表町商店街の一つ東の通りにオランダ通りという街並みがあります。道幅がやや狭く、街灯なども異国情緒を感じさせ、並行している商店街の賑わいに比べて静かなたたずまいの通りです。実は私は”オランダ通りの名はおいねがいた場所であることから名づけられた”ということは知っていました。しかしそれ以上のことは全く知りませんでした。
おいねが岡山にいたのは宇和町を出た後19歳から25歳までの6年間で、その後長崎で修業をつみ東京で産科医として徳川家の侍医としてまた皇族の出産に立ち会うなど名を馳せ活躍しています。
 ビデオを見ながらこれらのことを知っていれば、記念館に時間をさいてでも入っていたのにと思いました。

 なお余談ですが、宇和町には日本一長い廊下のある旧宇和町小学校があります。木造校舎の廊下の長さは直線で109メートル、ちょうど一丁、60間です。こちらの方は最初に宇和町を通った時にのぞいてみました。