一期一会のもとに…

自分の成長のため、このブログにやってきた。これからに期待を込め、楽しむために…すべては、一期一会のもとに…

俺と全茨城5…

2007年09月17日 00時00分00秒 | Weblog
国体関東ブロック予選も終わり、今年の全茨城の活動も終了した。
終わったものの、悔しさは残る。
ときどき、来年のことを考えている自分がいる。

来年は3月より東日本大会の予選があり、その予選を突破すれば5月に行われる東日本大会の本選出場が決まる。
その後、8月の終わりに国体関東ブロック予選が行われ、それを突破すれば国体本選出場となる。
目標となるのは、東日本大会本選Aブロック優勝と、国体本選出場、そして、全東京へのリベンジである。
勝ち進めば東日本大会本選で全東京と当たることになるだろう。
まずはここが目標となる。
その為にはまず東日本大会予選を突破しなければならない。
今年は茨城県が開催地となった為、自動的に本選出場が決まった。
一昨年などは、予選で負けて本選出場を果たせていない。
今年の成績が良かったからと言って、本選に出場できるわけではないのである。
今年の本選ではブロック分け戦なる、Aブロック、Bブロック分けを決める試合を全東京として敗退。
その後はBブロック決勝で全北海道に圧勝しBブロック優勝という結果で終わった。
本選出場を毎年果たせていない全茨城としては上出来な結果だったようだが、全東京へのリベンジが目標になったのはここからである。

これに向けて、年内中に強化委員会で会議を設け、来年度の年間スケジュールを決定する必要がある。
1月終わりにはセレクションを、2月には練習会を行い、3月から予選開始である。
今回予選があるメリットとしては、試合をしながら全茨城の強化が図っていけるということである。
本選出場を目指しながら、本選に向けた強化を図っていけることは、すごく大きなメリットである。
今年良かった点、悪かった点を見直し、今年よりもレベルの高い全茨城を作っていきたいと思っている。

この一年、俺は全茨城の強化に力を注いで来た。
そして、その中で全茨城のメンバーとたくさんの時間を共有してきた。
年齢は、下が20歳から上は35歳。
27歳の俺は、この中において中堅の存在になる。
年上の先輩方には本当にお世話になった。
年下でありながら、わがままもたくさん言ってきた。
そんな自分に対し、嫌な顔せずうまくサポートして来てくれたのには本当に感謝している。
俺は今回の国体本選出場をそんな年上の先輩方に送りたかった。

年齢的に、毎年毎年引退を考えながらラグビーをやっている人もいるという。
正直俺が35歳になった時、はたして本気でラグビーをプレイできているだろうか…
はっきり言って自信がない。
そして、そんな先輩方はこうも言ってくれた。
「今年の全茨城は本当に楽しく、すごく良いチームだ!」と…
その先輩方は俺が茨城に来る前から全茨城を経験してきた人達である。
そんな人達からそんな言葉を頂くと嬉しくなってしまう。

そんな先輩方と一緒に本気で国体の本選に行きたかった。
実は、俺の中で負けて一番悔しかったのはそこなのである。
この人達を国体に連れて行ってあげられなかったことなのである。

今年の国体関東ブロック予選を終え、俺は心に決めた。
来年この人達と国体本選出場を果たし、「有終の美を飾ってあげる!」と…
ちなみに、もしかしたら今年で引退するのかもしれないし、来年この人達が全茨城に挑戦するとも、来年国体本選出場を果たしたからといって、引退するとも限らない。
俺が勝手に「有終の美を…」とか思ってるだけである(笑)

「もう一年、一緒にラグビーをしましょう!」
そう気持ちを伝えた。
その人達がもう一年全茨城に挑戦してくれることを自分は信じている。
その人達も自分同様ラグビーが大好きなのだから…
全茨城をもっと強化し、もっともっと楽しく、そして、目標の達成できる素晴らしいチームにしたい。
本当に本当に強くそう思う。
来年に向け、視界は良好!
気合いを入れて頑張りたい。


と、長いこと全茨城について書いて来た。
しかしながら、俺の本業は大学ラグビー部のコーチである。
全茨城の国体関東ブロック予選を終え、悔しさから全茨城モードからの切り替えが難しいとも思われたが、菅平に戻った日からすぐに大学のラグビー部モードに切り替えることができた。
さすがに4年目、しっかりと大学のラグビー部が染み付いている。
今も学生達と全力で向き合う日々である。
この夏の経験を生かし、もっともっと学生達の成長を助けられるよう、大学のラグビー部モード全開で精進して行きたい。

暑い、熱い夏の報告…
「これにて、すべて終了!」



俺と全茨城4…

2007年09月12日 10時37分58秒 | Weblog
到々、全東京へのリベンジを果たし、国体本選出場を決める日がやって来た。
この日の為に強化を図って来た全茨城、力を出し切り、国体出場を掴むことができるか…


宿舎を出て、熊谷ラグビー場へと向かう。
この日も熊谷は暑い一日となった。

この日のスタートメンバーには、うちの大学の4年生PRと自分が選ばれた。
全群馬戦での前半を休ませてもらい、菅平合宿での疲れもだいぶ取れた。
キャプテンとしてチームをまとめると共に、チームの仲間と純粋にラグビーを楽しみたい!
その思いの下に俺は全茨城の為にすべてを賭ける決心をした。

ウォーミングアップが行われたアップ会場には、全茨城の声が響き渡った。
苦しんで勝った全群馬戦、その後のチーム全員での飲み会で全茨城の絆は一層深まった。
その成果はウォーミングアップにも発揮され、全茨城は試合に向け最高のウォーミングアップを行った。

そして、試合前を迎えた。
円陣を組み、チーム全員で意思統一を図る。
茨城県のラグビー好きが県の代表としてラグビーの名の下に集まったチーム、全茨城…
全茨城の目標、全東京へのリベンジ&国体本選出場を再確認し、「秋田へ行こう!」の掛け声で皆の気持ちは固まった。
さあ、後は思い切りラグビーを楽しむのみ。
熱い試合が始まった。


前半開始から、全東京にプレッシャーを掛ける。
プレッシャーに対しミスを連発する全東京に対し、全群馬戦での反省から落ち着いた試合運びの全茨城。
俺の所に相手のキックが飛んで来た。
FBの自分はそのボールを処理、思い切りキックを蹴った。
良い感じに当たりナイスタッチに。
その時、自分が思ったこと…
「10本に1本が来た!」
あまりキックのうまくない俺であるが、この1発目のキックは、「今日はついてるかも…」と思わざるを得ないような意外性のあるナイスキックだったのだ。
そして、この日は蹴るキックのほとんどがナイスキックとなった。
神がかり的な敵陣へのドロップパントも成功。
この日の俺はラン、キック共に本当に調子が良く、自分でもびっくりする程の出来で、素直にラグビーを楽しめている自分がいた。
試合中も落ち着きを失わず、チームを冷静に見ることができ、キャプテンとしてチームに指示を出し続けた。

キック合戦に勝ち、ほとんど自陣ゴール前に相手を入れなかった。
両チーム得点の入らないまま前半もラスト5分となった。
敵陣に入っての連続攻撃から相手にペナルティーを誘発。
ペナルティゴールにより3点を先制、このまま後半に向かう為、前半をきっちり締めくくろうと気持ちを集中させた。
そんな前半ラストの時間帯にドラマはあった。
自陣ゴール前の相手の攻撃を必死に守る。
そのDFに相手がたまらずノックオン。
そのミスボールを外が余っているにも関わらず、果敢に1人でカウンターアタックする俺。
何人かを抜くが捕まってしまった。
しかし、ノックオンでアドバンテージは出ている。
無理なパスとなったがボールをつないだ。
すると、そのボールを仲間が何とか大外のWTBまで展開。
何とそのWTBが全東京の3人のタックルを振り切りゴール中央へ80m独走トライ。
ゴール成功で10対0とした所で前半終了となった。
俺も無理なプレーも良い方向に転んでしまう。
これは、「間違いなく神がかり的!」
後半に向けて手ごたえを感じ、俄然盛り上がる最高の展開となった。


ハーフタイムには、落ち着いてもう一度やることを再確認。
暑い中でのハードな試合であったが、選手達のボルテージは最高潮。
気合いと行けるという自信がみなぎり、ハーフタイムのロッカールームでは熱い会話が繰り広げられた。

そして、暑いグランドへと向かい、後半に向けいつものように円陣を組んだ。
ここでの円陣は今までで最高の円陣だった。
皆の秋田へ行きたいという気持ち、全東京へのリベンジの気持ちがひしひしと伝わり、円陣の掛け声も一際まとまっていた。
キャプテン冥利に尽きる。
チームが一つになった瞬間だった。


そして、後半が始まった。
全東京も前半のまま黙ってはいない。
後半最初から個々の強さを発揮し、ガンガン攻めてくる。
全茨城も前半の勢いのまま積極的に攻め続ける。
後半も全茨城ペースで試合は進んだが、点が取れない時間帯が続く。
この点の取れない時間帯を全茨城のトレーナーははがゆい気持ちで見守っていたそうだ。
1トライで15点差のセーフティー、ペナルティーゴールの3点でも相手にはかなりのプレッシャーを与えられたはずである。
しかし、トレーナーの願いも虚しく、お互いに一歩も譲らぬまま、10対0のままラスト10分を迎えたのであった。

ちなみにこのトレーナーは基本的には声を荒げない。
静かに、少し風貌的に怪しく、いつも試合を見守っている。
しかしながら、何を隠そう高校野球部時代は弱小チームながら、キャプテン&エースで4番である。
昔は大きな声を出してチームを盛り上げていたそうだが今は違った形でチームを支える。
試合中に大きな声を出さないのは、全茨城のメンバーを信じきっているからなのか、ラグビーをあまり知らないからなのか、それともトレーナーの品格なのか…
このトレーナーは、一発芸でとなりのトトロのめいちゃんのモノマネをやってしまう程の怪しい芸達者ぶりも兼ね備えており、真意についてははっきり言って誰も分からない…(笑)

全茨城に疲れが少しずつ見え始め、ミスが目立って来た。
それに対し全東京は怒涛の攻撃を仕掛けてくる。
ここが勝負の分かれ目だった気がする。
後半のスタートから何回も攻撃を仕掛けたが点が取れず、ここに来て全茨城は完全に守りに入ってしまったのである。
全東京の攻撃を必死に止めるが最後は個々の力に屈し、ゴールを割られ10対5に…
ペナルティーゴールであと3点、それだけ取れれば勝利は確定である。
しかし、敵陣に入れない。
勢いに乗る全東京に対し、ずるずると後退してしまう。

そして、忘れられない時間がやってきた…
自陣ゴール前に釘付けにされ、必死に耐える全茨城。
相手の怒涛の攻撃に耐え切れずペナルティーを連発。
試合終了までラスト3分、全茨城の健闘空しく、逆転のトライを謙譲。
ゴールも決まり10対12と逆転を許す。
最後まで諦めず攻めた全茨城であるが、全東京のゴールに近づくことはできず、無常にもノーサイド。
試合終了目前の逆転負けという劇的な終わり方で、全茨城の国体本選出場、全東京へのリベンジという目標は達成されなかった。

ノーサイド後、表彰式が行われた。
並ぶまでは良かったが、さすがに悔しさが込み上げて俺は涙を我慢することができなかった。
試合に対する悔しさではなかった。
このチームで試合ができないということが悔しかった。
セレクションに始まり、練習会を積み重ねての全群馬戦、全東京戦…
それまでのことが走馬灯の様に思い起こされた。
楽しいことしか思い浮かばない。
「もっとそんな時間を続けていたいのに…」
そればかりが頭の中を巡った。
本当にいい時間を過ごしていたんだなと実感する。

そして、挨拶後の最後の集合。
涙は止まらなかった。
27歳になっての本気の男泣き。
勝って泣きたかったなと思いつつも、そんな本気になれた夏、本気にしてくれた全茨城のメンバーに感謝感謝である。

2戦ともフル出場の4年生PRは後にこう語った。
「また全茨城でやりたい!」と…
しかし、彼は東京のラグビーのある会社に内定が決まっている。
もしかすると来年は全東京のメンバーとして全茨城と戦うことになるかもしれない。
それもまた楽しみだ。
4年生として大学最後の夏、彼にとっていい夏だったことは間違いない!
そして、負けた後…
もし、彼が泣いていたとしても、それが涙なのか、汗なのかは誰も分からない…

今回、全茨城に選ばれながらも出場機会のなかったうちの大学の選手は、1回戦の全群馬戦で試合に出たいと思わなかったのとは打って変わり、ベンチで相当熱い思いで全茨城を見守っていたらしい。
彼は後にこう語った。
「本当にラグビーをしたくなった!」と…
ムラッ気たっぷりで、センスは抜群だが試合で力を出し切れないことが多い彼も、この全茨城で大きく変わってくれるのではないかと期待させてくれる発言だった。
彼はまだ3年生、来年の全茨城も狙っている!

うちの大学のOBの選手は全群馬戦ではフル出場、全東京戦ではラスト5分での出場だった。
現役を引退して太ってしまった彼も、来年の全茨城に向けて痩せようと決心したに違いない。
しかし、彼がそれを行動に起こすのは、まだまだ先に違いない…
ちなみに、俺はすでに取り掛かっている!

全茨城を影で支えた男、全茨城トレーナー。
チーム全員での飲み会で、となりのトトロのめいちゃんのモノマネで存在感をアピール。
全茨城にその名を刻んだ…

これら4人に俺を加えた流経大メンバーは、茨城代表として思い切ってプレイすることが出来た。
本当に楽しく熱い夏だった。

その後、全茨城メンバーはバスで茨城に。
大学のメンバーは菅平へ向けて出発した。
菅平へ向かう途中、段々と悔しさが込み上げてきた。
そこで俺は心に決めた。
「来年こそは絶対に勝つ!」と…

本当に本当に熱く思い出深い全茨城はこうして幕を閉じた。



俺と全茨城3…

2007年09月11日 23時24分46秒 | Weblog
熊谷ラグビー場において、国体関東ブロック予選が行われている裏では、ラガーマン達の熱い夜も繰り広げられていた。
23日から26日までの間、試合とは別に、俺は全茨城のメンバーと本当に楽しい時間を過ごさせてもらったのであった。

これは、ラガーマンの特性で、これもまた魅力だと思っている。
次の日に試合があろうがなかろうか、ラガーマン達が集まれば、そこには飲みがある。
お酒があまり好きではなく、特に飲まなくても大丈夫な俺も、この時ばかりは楽しくお酒を飲むことが出来る。
試合を控え、何だかんだ疲れていた俺も、飲みの席で語り合う楽しさに身を任せたくて、全茨城メンバーと飲みに行っていた。

23日の夜は飲み&カラオケに。
24日の夜はチーム全員での飲みの後、熊谷の女友達と全茨城メンバーと飲んだ。
25日の夜はさすがに飲まず、おとなしく早めに就寝。
26日は帰る日なので飲みたくても飲めず残念。
そんな4日間だった。

やはり、一番楽しかったのは24日の夜だろう。
俺には熊谷に女友達が居る。
大学3年生の時に出会ったその子は、社会人になり茨城に初めて来た年、俺の親友に紹介したら何と付き合うことに…
その後、二人は別れてしまったが、そこら辺から昔以上に連絡を取り合うようになった。
その子が24日の全群馬戦を見に来てくれ、その帰りに一緒にお茶。
「飲みたいから女友達を集めてくれ!」と伝えた所、何とすぐさま女友達を集めてくれたのだ。
仲の良い全茨城メンバーを誘い、チーム全員での飲みを終えて熊谷駅に出発!
居酒屋で合流し、楽しい飲み会はスタートした。
さすが全茨城メンバー!
「茨城を代表してるだけはある!」
女性陣の喜ばせ方、楽しませ方を心得ている。
俺も負けじとしゃべりまくり、楽しみまくる!
久々の飲み会に疲れも忘れ、本当に楽しむことができた。

帰りは朝の3時頃だっただろうか…
全茨城メンバーも、女性陣も、思い切り飲みを楽しめたようだ。
帰りはきつかったが、ストレス発散で最高の時間だった。

その他の全茨城メンバーも、楽しい夜を過ごしたようだ…
キャバクラに入り、延長しまくって出てこなかったメンバー。
ナンパを試み、熊谷駅周辺をさすらうメンバー。
おっぱいパブに行ったおっぱい好きのメンバー。
これらはあくまで噂であって、本当かどうかは定かではない(笑)
ただ一つ言えることは、「間違いなく楽しい夜を過ごした!」ということである。

こうして夜は更けて行く…
楽しい夜の時間を過ごし、エネルギー充電完了の全茨城メンバーであった。


翌日は午前中に練習。
この日も熊谷は暑く、二日酔いや寝不足と戦ったメンバーもいただろう。
しかし、全東京戦に向けて気合いの入る全茨城はいい雰囲気で練習を終了。
夜にミーティングを行い、全東京戦に向けて準備は万全!
全茨城の3日目はこうして終了。
後は全東京に挑むのみとなった…


次でラスト…
ラストを見逃すな!

俺と全茨城2…

2007年09月09日 01時56分28秒 | Weblog
書き終えてすぐであるが、モチベーションが高い今のうちに一気に書いてしまおう。
なかなかの大作となりそうな予感を感じている…


全群馬との試合当日、朝はまだ曇り空だった。
しかし、会場の熊谷ラグビー場に着いた時には、すでにもうかなりの暑さとなっていた。

会場に着くと他の県の代表に会う。
昔はかなり有名だった人から、クラブチームでこつこつと頑張って県の代表になった人、トップリーグ入りを狙うチームに所属する大学OBの3選手、そして、対戦相手の全群馬にも大学のOBが1人、自分の出身大学の後輩、同級生もいた。
同級生などは、1年生の時からレギュラー争いをして来た男で、ずっとライバルだった男である。
ちなみに俺が過剰にそう思っていただけと後で発覚…
卒業前の飲みの席で言われた…(笑)
ライバルとの久々の再会は燃えずにはいられない嬉しいシチュエーションとなった。

そんなラガーマン達との再会は正直嬉しかったし、これが県代表の戦いだな…といつもとは違った面白さがここにあった。


ウォーミングアップでは皆で声を出し合いなかなかの雰囲気。
しかしながら、暑さはかなり気になった。
何をしていなくても汗を大量に掻いてしまう、うちの大学のPRの選手の汗がいつも以上の輝きを帯びていた事は言うまでもない(笑)

ウォーミングアップを終え、後は試合に挑むのみ。
皆で円陣を組んで緊張感を高める。
俺は、スタートからではないのと、東日本大会の時に緊張し過ぎて力が出し切れなかったことを考え、リラックスした状態で試合に挑んだ。


強い日差しの照りつける暑い熊谷ラグビー場にKOの笛が鳴り響く。
最初からガンガン攻め続ける全茨城、これは圧倒できる試合になるのでは…と感じずにはいられない程の差を見ていて感じた。
FWがモールで圧倒、ワントライを先取した。
しかしながら、その後は点が取れずにミスが目立つ展開に…
ミスからのターンオーバーで、一気にゴール前まで攻め込まれる場面も。
気を抜いているわけではない、気合いが入ってないわけではない。
でも、なぜか歯車が合わない。
そうこうしている内に自陣で反則、ペナルティーゴールを決められる。

その後も敵陣に攻め込むが点が取れない。
その展開を救ったのはFWだった。
敵陣ゴール前7mの位置でスクラムとなった時、FWリーダーの一声でスクラムトライを狙うことに。
うちの大学のPRの選手は俄然燃えた!
そして、7mを押し切ってのスクラムトライ。
FWリーダーが試合後に声を荒げて褒め称えたほどの彼の頑張りだった。
嬉しさにまた汗が輝きを増したことだろう(笑)
そして、そのトライで前半を12対3とリードして終了した。

ハーフタイムで修正点を話し合い、後半スタートから出る気満々の俺だったが、その日のゲームキャプテンからもう少し出るのを待ってくれと言われ、出るのを少し我慢。
「仲間を信じることにした!」
いつでも行ける準備をして、後半戦を迎えた。


後半開始早々、前半の様に敵陣ゴール前に攻め込む場面が多々あった。
しかし、前半同様点が取れない。
そのまま5分間が過ぎ、我慢できずに試合に出ることに。
攻めてはいるが、変な雰囲気のチーム。
選手達の表情を見てもストレス、戸惑いを感じる。
声を出しチームを鼓舞。
反応は返って来るがピリッとせずチーム内の焦りを感じる。
今まで練習して来たことが全く出ていない。
これぞラグビー、負けたら終わりのトーナメント。
選手達にはかなりのプレッシャーが掛かっていたに違いない。

そんな後半戦も両チーム得点の無いまま試合は進んだ。
しかし、攻め込まれての反則から前半同様ペナルティーゴールを決められ、1トライ1ゴールで逆転の6点差となってしまった。
そして、ここからのラスト10分間、全群馬の怒涛の攻撃を受けることになる。

ボールを取り返しても敵陣に攻め込めず、全群馬の攻撃に自陣ゴール前に釘付けとなった。
必死に守る全茨城を見ながら、リザーブでベンチから見守るうちの大学の選手はこう思っていたらしい。
「この状況で試合に出たくない…」と。
彼の地元は群馬県、地元全群馬相手に試合に出たいというコメントが返ってくるかと思ったらこんなコメントだった。
確かに…、と思いながらも色々な奴がいるなと世の中が広いのを再認識した俺であった…(大袈裟?笑)

全群馬の怒涛の攻撃をギリギリの所で耐えノーサイド。
12対6の危ない試合を何とか制すことができた。

全茨城のメンバーに本気で負けると思った選手はかなりいたようだ。
ちなみに自分はなぜかかなり落ち着いており、負ける気が全くしなかったのである。
「何焦ってんだよ!」とチームを落ち着かせることだけを考えた。
キャプテンとして、東日本大会の時に何も出来なかった悔しさは忘れない。
「俺も少しは成長したようだ…」と、自分の中で実感した。


何とか勝利し、これで国体本選出場の、そして、全東京へのリベンジの舞台は整った。
苦しい試合となったが、相手をノートライに抑えたこと、トーナメントであることを再認識し、全東京に向けて気持ちを切り替えた。


その夜は夕食後にチーム全員で飲みに行くことに…
ここについてはまた別の日に書くとしよう。

まだまだ続くよ~…



俺と全茨城…

2007年09月08日 18時29分47秒 | Weblog
この夏、菅平合宿を離れ茨城代表として国体関東ブロック予選に挑んできた。
大学のラグビー部を離れ、茨城代表としてのまた違った熱い夏だった。
これを今回は3部に分けて書き綴りたいと思う。


菅平合宿の午後の試合を終え、今回茨城代表に選ばれた学生2人とトレーナーと共に国体関東ブロック予選の宿泊所である深谷市へ向けて出発した。

他のメンバーは茨城からバスで先に現地に到着、河川敷のグランドを使って練習を行っていた。
大学のメンバーは夜に合流、着くなり夕飯、その後すぐにミーティングというなかなかハードなスケジュールだった。
ミーティングでは、国体本選出場、「秋田へ行こう!」を合言葉に翌日に行われる全群馬戦に向けた話し合いが行われた。

試合が行われる熊谷ラグビー場はこの夏記録的な猛暑となり、暑さが最大の敵とも考えられた。
その日に行われた練習でも、暑さにやられて走れない選手が多かったらしく、翌日の試合に向けて少し不安の残る練習内容だったようである。

全茨城は年に2回結成される。
5月の東日本大会本選に向けてと、10月の国体本選に向けた8月の国体予選である。
5月に全東京に負け、リベンジ&国体本選出場を目指して7月よりセレクションや練習会を行って来た。

そして、1回戦は全群馬に決まり、勝てば本選出場の決定戦として全東京か全神奈川の勝者と試合をすることになっていた。
しかし、前日になり全神奈川が怪我人の続出という理由で急遽棄権。
1回戦を勝利すれば全東京との国体出場を賭けた決定戦という、リベンジにはもってこいの舞台は整ったのである。

全群馬戦のメンバーには、学生が1人、OBが1人選ばれ、自分ともう1人の学生はリザーブに回った。
自分は今回も全茨城のキャプテンをやらせてもらっていたが、菅平の疲れを考慮してくれた全茨城メンバーに、「前半は休んでろ!」という、ありがたい?お言葉を頂き、リザーブ入りすることになったのである。
俺は菅平合宿でのコーチングで喉をやられ、声はガラガラ、大きな声が出ない、何を言ってるのか分からない、そして、日々のレフリーで身体は正直疲れていた。
しかしながら、スタートメンバーに入った学生は、毎日練習と試合を行っていたにも関わらず、熊谷の暑さに慣れる為にフルで出させてくれと直訴!
「いっ、意識高い…」と思った瞬間であった。
俺との差は若さってことにしておこう(笑)

俺はミーティング後に、他のメンバーと共に軽く飲みに行き、全茨城について熱く語り、菅平合宿モードから全茨城モードにモードチェンジ!
したとこまでは良かったが…
テンションの上がった全茨城の年長者のカラオケへ行くとの一声に、カラオケに行くことに…
喉はガラガラで声は出ず、疲れから眠さMAX。
と言いつつ、一発DJオズマを歌い自己満。
帰りは遅くなったが、楽しい飲み&カラオケだった。

これが全茨城の楽しいところ。
大学ではコーチという立場である為、色々と我慢しなければならないことがある。
しかし、ここ全茨城に入ると、いつもコーチとして気にしなければならないことを気にしなくても良いのである。
俺はこの全茨城の時間がすごく新鮮で、いつも楽しくラグビーや飲みをさせてもらっている。
良きメンバーにも恵まれ、本当に感謝感謝である。

こうして全茨城の1日目を終了。
帰って爆睡した俺であった。

今回はここまで。
次回は、全群馬戦をお送りします。
お楽しみに…



2007俺の夏5…

2007年09月07日 23時08分10秒 | Weblog
今年の夏合宿期間も終わり、9月に入って公式戦シーズン到来である。
その公式戦シーズンの前の、暑い、熱い夏を忘れてはならない。
遅くなってしまったが、今日は俺の教えるチームの菅平合宿について書きたいと思う。


一次合宿の北見合宿を終え、暑い中での大学練習を終え、我がチームは10日間の二次合宿、菅平合宿に突入した。
今年の菅平はなかなか涼しく、過ごしやすい合宿だった。

春から行って来たスキル練習の成果を試し、それを試合で実践できるようにすることがチームの菅平合宿での狙いだった。
この夏までの期間のほとんどの時間を、個々を鍛えるスキル練習に割いてきた。
その為、試合でそのスキルを生かす為にはどうしたらいいのかを習得する必要があった。
10日間の中で、6試合をこなす日程で、午前練習、午後試合という毎日が過ぎていった。


我がチームは1、2年生のみで構成されており、その若さが悪い方向に向いたのが菅平1試合目であった。
気合いは入っているものの、試合開始の笛が鳴った瞬間、変な緊張感からか、チーム内で全く声が出ない。
あれよあれよという間にいつの間にか点を取られ、中途半端に前半を終わってしまった。
ハーフタイムで皆で話し合い、修正を図ったがちぐはぐさは変わらず、結局ロースコアのゲームで負けてしまった。
チームの若さがもろに出て、ある意味試合中にチームが崩壊してしまった。

この試合を振り返り、夜のミーティングでは選手同士での熱い話し合いが繰り広げられた。
原因としては、元々1年生チームだったのだが、新しく入って来た2年生と1年生とのコミュニケーションが取れなかったことが挙げられた。

そして、そこから我がチームの快進撃が始まったのである。

2試合目は本当に気合いが入っていた。
前日の反省を生かし、若さ全開で縦横無尽に走り回り、圧勝で菅平初勝利。
この時の選手達の嬉しそうな顔は印象的だった。

3試合目は大接戦となった。
何回もピンチを迎えるが、身体を張った必死のDFでゴールを守り、5対7とリードされた状況でラスト20分を迎えた。
ちなみに、トライ後のキックが非常に簡単な位置だったため、キッカーが間違いなく決めていると思い、同点と思い込んでいた自分は、怒涛の攻撃で何回もゴールに迫るチームを見ながら、「取れなくても同点か…よく頑張ったな…」と思ったりしていた。
実は点を取れなくては負けというのを知ったのは試合後だった(笑)

ラスト10分間、敵陣ゴール前で攻め続ける。
相手も必死でゴールを割らせてくれない。
しかし、ロスタイムのラストプレイでモールから劇的な逆転トライ!
試合に出ているメンバー、外で応援しているメンバー、そして、自分も嬉しさのあまりガッツポーズ!
チーム全員で掴んだ逆転勝利であった。
この試合は選手皆に自信を与えたことは間違いない!

4試合目は前半相手を圧倒、良い形ながらも後半で失速。
勝ったものの、後味の悪い試合となった。

ここで自分は国体予選の方に向かうためチームを離れることになり、オフを挟んだ5試合目は見ることができなかった。

5試合目は聞いた話とビデオを見たところ、前半の立ち上がりが悪く、後半突き放したが、あまりいい試合ではなかったようである。
後半には争奪の激しさ、積極性が出て良い試合となっていたが、前半は相当悪い出来で最終日を前に皆真剣にミーティングを行っていたのが印象的だった。

そして、菅平合宿の集大成、ラスト試合の日となった。
朝練習は疲れからかテンションが上がるのに時間が掛かったが、最後はいい形で終了。
午後の試合を残すのみとなった。

ラストゲームは、「積極性、プレッシャー、争奪」を合言葉に相当な気合いで挑んだ。
その三つのキーワードが徹底され、前半から相手を圧倒。
最終的にはチームのメンバー全員が試合に出ての勝利というおまけつきで菅平合宿の試合を終えた。


菅平合宿の全試合を終え、精神面は非常にレベルアップしたはずである。
ラグビーは精神面がかなり重要視されるなかで、非常にいい合宿だったと思う。
この合宿を忘れず、今後も順調に成長していって欲しい。


これから我がチームは茨城県社会人クラブの公式戦に突入である。
今後とも若き我がチームが活躍してくれることを期待し、「精一杯選手達に寄り添って行きたい!」