Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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今日も旋盤で削っています・・・!

2014-04-24 21:45:38 | Ferrari275GTB
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先ほどはビンセントブラックシャドウの制作を少しだけアップしておきましたが、今度は本命の250TRでございます。
まあ天気の事は先ほど書きましたのでいきなり制作に入りましょう。

今日も旋盤を回していますよ、先日も250TRに騙されちゃったですからね(笑)
寸法的には昨日と同じくらいになりますただ全長を0.8mm程短くしておきます。

フライスも使いますよ先日はど真ん中に深さ0.8mm掘りましたが、今日は中心の穴に貫通しない位オフセットしておいて欠き取るって感じですね。
あそうそう、エンドミルは1.5mmを使いますよ。

上の画像ではよく見えなかったでしょうから・・・こんな感じになります。
穴が空いてしまうと中心に0.8mmの真鍮線をステアリングシャフトとして通す時に通らなくなってしまいます。

ハンダ付けしました~。
こんな感じになっています・・・既にハンダ付けをしています。
後で取付けた真鍮パイプが肉厚なのがわかりますか?
このパイプも旋盤で挽き出した特注品で肉厚のパイプになりますよ内径が0.5mm外形が1.4mmですね。
こんなサイズのパイプは存在しませんから必要有る人が自分で作るしかないですね。

自作パイプの穴に六角ボルトを差し込みます。
このボルトは恐らくステアリングポストを固定している物と思いますがボルトしか見えないので取り敢えずボルトだけの表現をしておきます。

またまた旋盤を回しております。
今度の素材は洋白です。
外形は2.5mm程も有るでしょうか・・・削って残っている部分は0.8mmですね。

はい突っ切りで切っていますよ。
これはステアリングのセンターモチーフを作っているんですよ。
細い部分が長いのは先ほどのコラムの中心の穴を貫通しパイプのステアリングシャフトに刺さらないといけないので細い部分がかなり長くなっていますね。

リューターを使って先の部分だけ丸く削ります。
ここは繊細な形状なので姿バイトがない限り手で削るしかないでしょうね~。

最後にコンパウンドを使いピカピカに仕上げます。
ここは何も考えなくても良いですが、細い部分を曲げてしまわない様に気をつけて下さいね。

ここまで来てまた問題発覚・・・です。
センターのモチーフの大きさがちょっと小さい印象ですね。
どうやらRを付けて削る時に少し外周も削ってしまう様でして最初に少し大きめにしておく方が良いみたいです・・・またまた削り直しです。
左側が削り直したもの右側が従来品です。

センターモチーフを削って磨きましたよ。
5台分有りますが1台分(LHD用は細い部分が短いもの)は少し短めです、これはコラムの形状が違うからですね。

まずステアリングに接着・・・スポークに穴の有る物はLHD用です。

コラムの部品に接着します・・・RHDモデルはコラムの部品との間に少しクリアランスをとります。


車体に取付けるとこんな感じです。
LHDは・・・

RHDは・・・

ウ~ンなかなか良いんじゃないかい(笑)

ドナドナ到着しました!

2014-04-24 20:28:27 | Vincent Black Shadow
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今日は大変暖かく良い天気でしたね、昨日も薄曇りながら結構暖かかった。
昨日は定休日だったので・・・部屋の中ではできない仕事をしていました。
などと書くと畑だね!っと突っ込みが入るのですが・・・残念ながらそう思った方は早合点をする方ですね。
昨日は定休日なのでパンケーキの試食に行っていました。
試食と言っても他店に3人で行きまして違う種類のパンケーキを3種類頼んで1/3づつ試食です。
2件もはしごをしますとお腹もパンパンになりましたよ。
私がオーダーするのはいつもごまかしのきき難いプレーンですね。
味がモロにわかります。
最初の一口は何も付けずに・・・
二口目からはトッピングが有ればトッピングを付けて・・・。
最初のうちは飲み物は水だけ・・・でも何も頼まないと怪しがられるから・・・コーヒーも注文しますよ(笑)
まあ食べ物は好みも有りますから万人受けというのは難しいのですが常に少しずつ修正をしながら自分の店のパンケーキを直してゆきます。
まあ僕は口を出すだけですけどね(笑)

ただ総じて言えるのはパンケーキ自体が甘過ぎる事、それにほとんどの店にアイスクリームが付いているのですがこれがまた業務用のアイスでどこかで食べた味・・・しかも甘過ぎます。
アイスクリームを付けるならパンケーキの方は少し甘さを押さえた方が良いかもしれませんね。
またパンケーキ自体は甘さを強くせずコクをアップさせる方が良いかも・・・まあ当店はアイスクリームは付けずにソフトクリームなので原料を変化させる事で軽い物でも重い物でも変更が出来ますから、まだ対応がしやすいかな。

前置きが長くなっちゃいましたね。
まあいつもの事ですのでご勘弁下さい。
ビンセントに使うタイヤのドナーが届きました。

先日ヤフオクでポチって置いた物でしてソリドのノートンよりもタイヤが前後とも太くてタイヤの直径が前後同じくらいで前の方がホイールがフロントよりもリアが小さな物・・・。
なかなか注文が多くて・・・しかもヤフオクの小さな画像での判断になりますから、なかなか難しい。
今回チョイスしたのはマルサントイズの鉄馬シリーズです。
ちょっと高価ですが・・・早速ドナーになって頂きました。
バイクの大きさから言えば丁度良い感じでは無いでしょうか??
仮組です・・・このままでは能がないですね。

ホイールをワイヤーを張って作りたいのでリムを作ろうと思いましたが、私の旋盤では大き過ぎて加工が難しいですね。
仕方が無いから旧知の加工屋さんにお願いしにいってきました。
今回お願いしたのは島根県松江市の熊野鉄工所さんです。
今までも車の部品やバイクの部品を単品制作するのにお世話になっていました。
下の様な素材からおおまかに切り出してもらおうと言う算段です。

細かな加工は僕の旋盤でも可能ですね。
1週間程で上の画像の素材から削り出してくれるそうです。
今日はついでに地元のメッキ屋さんにも立ち寄ってきました。
放置状態になっていたkawasakiAR50のボルトナットなどを亜鉛メッキしてもらおうと・・・
バイクを組上げる場合にボルトやステーが奇麗にメッキされていると気持ち良いですからね。
フレームやタンクは勿論自分で塗ります(笑)
遊びも仕事も一生懸命にやらなくちゃね~!



また250TRの罠に・・・(笑)

2014-04-22 21:51:49 | Ferrari250TR NART 1958
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今日は昨日までの曇天が嘘の様に・・・とまではいかないまでもまずまずの天気でしたね。
さてこの時期になると気になるのはゴールデンウイークの天気予報ですね。
当店などは天気が良くても悪くても余り関係がない様に思いますが雨が降ったり寒かったりすればご来店のお客様がなかなか大変ではないかと先に気になりますね。
どうかほどほどの天気で有って欲しいと思う今日この頃です。

さて制作ですが、275はパーツ待ち、ビンセントブラックシャドウはドナドナ待ちなので必然的に250TRを進める事になります。
ボディの中を先に・・・と思うとコクピットの中を何とかしたいところです。
なので今日はステアリング関係を作ろうと思い立ちました。
CMCの250TRを見るとダッシュボードの裏側はこんな感じでフレームが通っています、0666MMはどうなっているのかわからないのですがこの部分の資料はこれしか無いので取り敢えずこれを参考に作ります。
本当は少し形状が違っているかもしれませんがあくまでも雰囲気という事で・・・。

試作用のNo.1シャーシで試作組立てをしてみます。
まずは左右のフレームを0.8mm真鍮線で結びます、このパイプは多分全てに共通じゃないのかな・・・どこかで左右を結ばないといけないのでね・・・。
そのフレームにステアリングを止める為の内径0.8mmのパイプを半田付けします。
この時にメーターのタコメーターの下側中央に近接して出てくる様にしておきます。

最初に付けた左右を結ぶフレームの真中に上側に延びてボディを支えるパイプを立て左側に補強の斜めのフレームを・・・
そこからステアリングシャフトの部分に0.6mm真鍮線を延ばしてステアリングシャフトの補強をします。
日本語にするとなかなか難しいので画像を見てご判断ください(笑)

ボディを乗せるとこんな感じにチラッと見えてかなりかっこいいですね・・・。
このフレームはやっぱり作るべきですね~。

同じ作業を残り4台繰り返しますともう午後も遅い時間になってしまいました。
まだ夕方ではないけど結構時間がかかりますね。
下の画像はNo.2シャーシです。

ボディをかぶせて確認は必須ですね・・・ここでどこかに当たってしまうとNGですからね。

続いてステアリングコラムを削り出しています。
ステアリングコラムは250GTOの様な感じの物です。
試作を含めて6台分作っていますよ。

コラムの横にウインカースイッチを取付ける為に1.5mmの穴を掘っています。
こんな作業はフライス盤とエンドミルが役に立ちますね。

深さが今一歩よくわからないのですが浅いとここに部品を取付けた時にはめ込みが少なくなってしまいます、深いと貫通しそうでちょっと怖いですね。

次はいよいよ突っ切りバイトで切り落とします。
これでコラム本体は完成です。

次はウインカースイッチの部分を削ります。
このスイッチは一部分がメッキになっていますので後で磨き出しをする為に素材を洋白にします。
複雑な形状ですが何度か繰り返す事で揃った部品を作る事が出来ます。

先ほど作ったコラム本体はこんな感じです・・・

ウインカースイッチを突っ切りバイトで切り出しました。
一見ちょっと長い感じもしますがコラム本体に少し埋まってしまう部分も有りますのでこの長さでよいのではないかと思います。

コラムとウインカースイッチをハンダ付けしてみました、いよいよ組立てです。
磨き出しは塗装の前にしますのでこの時点ではまだしてありません・・・

ステアリングシャフトに差し込んで固定出来る様に0.8mmの真鍮線を差し込んで半田付け・・・

シャーシに差し込んでみると・・・良い感じですね。
ボディが乗るともっと良い感じになりますよ。

・・・ところがウインカーレバーが右に付くのか左に付くのか調べていたら0666MMは試作車なのでウインカーレバーがないのです。
恐らくスーパーセブンの様にダッシュボードのスイッチでウインカーを出していたのでしょうね・・・。

6台分も作ったのに使えるのはLHDの1台だけですね、6個のうちに一番良い出来の物を1個使うという誠に贅沢なモデリングになってしましました。
あ~痛~!また250TRの罠にはまってしまいました~!(笑)

ピンクのクラウン!

2014-04-21 21:47:08 | その他
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こんなにミニカーの修理が来るなら新しいカテゴリーを追加しないといけないかもしれませんね。
意外と修理が有るのですよ・・・。

今回は前回修理したスカイラインR34GTRのリアウイングのフラップがまた外れた・・・らしい、前回は元の完成品と同じくゴム系の接着剤で修理したのですが今回はエポキシ系の接着剤で取付けました。
構造上これはこれ以上接着面積を増やせないのでやむを得ない措置ですね。

問題はピンクのクラウンです。
レジン製なのですがウインドなどはミニカーの様にプラスチック製で枠の部分は蒸着メッキなんですね。
裏側にブラックが塗ってないのでメッキに光が透けてしまい奇麗に光らないらしい・・・ギザギザに見えるのは確かですね。
まあこの価格のミニカーに完璧を求めるのはちょっと酷な話ですが・・・

まずはベースの板から外してみました・・・あらあらネジが1個だけ無いですね。


まあそれでも何とかお客様の理想の形に近づけようと思いウインドを外そうとしましたが何やらガッチリと取付けられている様ですしよく見ると内側に白い傷の様な物が有ります。
研磨すれば治るかも・・・と思い外して研磨しましたが傷では無く亀裂である事が判明しました。
ご依頼者様に連絡しサイドウインドウを作り直しという事で了解を頂きました。
サイドウインドは先日使ったPET板で作り直し、ミニカーではリアサイドウインドウは緑のスモークガラスになっていたので同色で内側から塗装しました。
モールの部分は0.6mm洋白線を一部分潰して削り出して磨いて作りましたドアとウインドの境目も少し細い0.4mmの洋白線を磨いて取り付け、前後のドアの切れ目はモールもきちんと切断してスジ彫りに合わせた感じにしています。
ついでにウインド内側にボディカラーのピンク色が見えていましたのでその部分も内装色を調色して塗っておきました。


まあサイドウインドだけを直しても全体の雰囲気が変わるとは思えませんがまあメッキのモールが透けないという展ではこの方法もアリかと・・・
最終的にはクリーニングして今日は集荷の時間を過ぎてしまったので明日発送をしましょう。


ウ~ン、参ったな~!

2014-04-21 21:25:12 | Vincent Black Shadow
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昨日までの山陰の春らしいドヨ~ンとした天気が終わってしまいまして、今日は雨が降っています。
先日種を蒔いた苗床の保温のビニールをずらして撒水代わりに雨を当ててやりました。

昨日で275GTBは大きな山を越えましたので後はメッキが戻ってくるのを待つだけですね。
いつ頃納品になるのか考えないといけなくなってきましたよ、僕は急ぎませんがお客様が急がれるかもしれませんね。
一日も早く生で見たいですものね・・・まあいずれにしてもメッキ屋さんに頑張ってもらうしかない状態です。
完璧に完成したらお客様にご連絡をするつもりです。

さて次の制作に移らないといけませんね・・・と思って取り出したビンセントブラックシャドウですが。
実車写真と見比べているとどうもフロントタイヤの直径が小さい様な気がします・・・後は良い感じなんですが・・・。
どうもホイールから外している間に少し縮んでしまった??
何故かもとのホイールに入らないのです、これじゃあ使えないですね。

ではキットのタイヤは?と思いましてインストを見るとこんな感じ・・・
でも素材がメタルのタイヤなので使えないけど大きさを確認します・・・とフロントタイヤが今度は実車より少し大きめの感じこの中間が丁度良いのにね。

インストをよく見るとホイールのスポークはエッチング板で準備されていますがフロントは1枚リアは2枚のエッチングを使う様になっています。
しかしこれはありえないので多分フロントも2枚使うのだろうと・・・思っています。
しかし!
肝心のエッチング板は2枚しか入っていませ~ん、これはピンチですね・・・キットの部品を使っても組み上がらないという事ですね。
スポークのエッチングは僕の制作理念に合わないから作りたくない・・・しかもホイールリムはグダグダの鋳物をメッキしている・・・。


もう一度ホイールのドナーから探し直しをしないとダメみたいです・・・。

と言う事で現在名古屋方面からドナドナが定形外郵便でアトリエに向かっています~郵便屋さんよろしくお願い致します!