Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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アベンタドール修理完了

2019-03-13 21:12:30 | その他
本日の山陰はなかなか荒れ模様でしたね。
昨夜もかなりの雨が降った感じでした・・・爆睡中ながらも音で目が覚めました
朝になっても晴れていたかと思うと雨が降ったり強い風が吹いたりと・・・吹き飛ばされそうな小さな建物ですのでちょっと心配でした(笑)
なんと午後からは雪が舞っていました。
さすがに3月の雪なので積りはしませんが・・・確かに雪でしたよ!!
びっくりですね〜!!

定休日なので今日こそは仕事を進めようかと思っていますが、雑用がなかなか仕事の邪魔をしてくれますね〜(笑)
しかしながら気分を切り替えようかと・・・ノンアルコールのビールを昼食に飲んでまったりと落ち着いてみたり・・・

さて仕事を進めましょう
今日は昨日の続きの所からですね
昨日帰る前に外したウインドウのモールなどをエナメルシンナーに浸けて帰りました。
こんな感じですね〜
前回の製昨時に付けた接着剤を綺麗に落としておかないとモールが浮き上がってしまうのです。
しかし掃除と言ってもゴシゴシ擦ってはよくないですね、塗装が剥げて補修を必要とするからです。
こんな場合はエナメルシンナーにゆっくり付けて接着剤を柔らかくします。
透明のプラスチック部品は浸けてはダメですよ、一瞬で曇りガラスになる場合が有ります・・・当方経験済です(笑)

昨日マスキングテープの細切りで仮固定して帰りましたが本日は剥がしてみました。
この様に少し低い位置に綺麗に接着出来ましたね
ボディ面よりも低い位置にガラスパーツが接着されますから落とし込まれた断面と言いますか側面に少し黒い塗料が残っていますがここはエッチングパーツが付きますから心配は無いと思います。

ウインドウのモールをそのままボディに当ててみましたらやはり幅が少し広い、と言うかボディ側が収縮している物と考えられますのでモールを一旦カットしました。
カットは塗り替え以下のご依頼の場合は連絡を入れてご了解を頂いてからと言う事になりますね。
だってお客様の部品を切っちゃう訳ですからね〜もう元には戻りません。

まずは縦の部分から貼付けますがカットした部分の断面には当然ながら塗装が無いので軽くタッチアップしておきます
断面は見えないのでは?と思われるかもしれませんが黒いモールのすぐ脇と言うか一部ですから大変目立つのです。
回り道の様に思われるかもしれませんがここは必須ですね。

そしてお話が前後しますが・・・
エナメルシンナーに浸けておいた前回の接着剤はこんな感じで剥がれてきます。
ゴム系の接着剤も、もっと時間が早ければ接着剤は溶けてしまいますが固まってから有る一定の時間が経過しますとエナメルシンナーでは溶けずにこの様に膜状になって剥がれますね。

左右の縦のモールを接着しましたので今度は上側のモールを接着しますが、その前に長さを確認しています。
所定の位置に置いてみて今回0.5mmくらい長いですね。

そして下側のモールです
ウインドガラスから剥がしてみますとこんなに曲げてから接着してあります。
ガラスをモールで押さえて接着するという考え方からボディの曲面以上に曲げられています。
僕はこの考え方には余り賛成ではないのです。
ボディと同じ位の曲げが良いと思っています。必要以上に曲げてはりますと両端は確かに付きますが中央部分では常に持ち上がる力が掛かったまま接着されていますので剥がれやすくなる様に思いますね
ふつうなら曲げた両端が浮くのですが実際には中央側が浮いているミニカーの修理例も多々有るのです。

曲げを直してみました
実際のボディ面と同じ位になる様に・・・しかも決して塗装面を傷つけない様に注意が必要ですね

Fウインドウのモールを4辺とも取付けました・・・
これでボディ面と同じになりましたのでお客様も喜んで頂けるでしょう。
しかもここからのボディ収縮に対しても少しは余裕が出来るのではないかと密かに期待しています。

取り外していたワイパーもエナメルシンナーに浸けてクリーニングをしましたので綺麗になりました
これで元通りになったかな?

専用箱から取り出す時の赤いフェルトですが・・・
少し引っ張られてくたびれていましたので交換しておきましょう。
せっかく綺麗になってお客様の元に帰るのですから・・・

こんな感じで修理完了ですね。

この後O様に発送させて頂きました。

京都のO様、明日には到着と思いますのでお受け取りをよろしくお願い致します。
明日は鳥取県のA様の修理品を修理致します。