Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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F2008も進めます!

2014-12-06 19:37:01 | Ferrari F2008
F2008はアセトンを使って分解しましたが、ここからすぐにサフを塗る訳ではありません。
すぐにサフに行きたい気持ちはやまやまなんですがもう一手間かけておかないとねダメなんですよ。
理由ですが、仮組はその部品を組立てるにあたって他の部品との兼ね合いがある部分のみ加工しています、ですから他の部品との関わりがない部品は仮組時点ではそのままなんです。
ですからTameoのF2008フルディティールが部品点数が多くてもトロップフェンワーゲンや少し前のビンセントブラックシャドウに比べると短時間で仮組を終えていますよね。
精度が良い事ももちろんありますが・・・
仮組時間の長さは部品の量に比例しないんです。

さて前置きはこれくらいにして実際の作業をご覧頂きましょう。
シャーシの部分には既に手が入っているのですがここで最後の仕上げをしておきます。
シャーシサイドの一番後の部分ですが角の部分に壁の様に少し盛り上がった部分が有りますねここを薄く整形しておきます。
もちろん全体を薄くしてしまいますとその取り扱いが非常にデリケートな事になってしまいますので上側の角の部分だけですがこの一手間で見栄えがずっと良くなると思います。

リアのサスペンションのアッパーアームの部分に穴だけ開けておりましたのでここにピンを追加します。
このピンは塗装後に上から差し込む方法もありますが今回はこの部分にエッチングの部品が取付けられますのでこの部分には出っ張りが無い方が良い訳です。
インストを見ながらその部分の仕上がりを想像して先を見ながら構成を考えてゆく作業が必要になってきますね・・・
意味の分からない方もいらっしゃるかと思いますが・・・作られた事が無いとわからなくて当たり前の事なんですよ・・・まあこの部分の仕上げは後でわかります。

先ほどのアンダーパネルの角のちょっと内側に小さなフィンを取付ける様になっておりますこの長さが少し足りないので同じ板厚で同じ素材のエッチングのランナーの部分をハンダ付けして長さを延ばしておきます。
少し位長くしておきまして後で削って調整をすると良いと思います(塗装は必要になりますが・・・)

こんなに部品点数があるキットを組立てるのは久々ですね~。
今回はなるべく小さな単位で塗装をしまして後で組立てる事に致します、理由ですか?ウレタンクリアー対策ですよ!
一体にして塗ると楽なんですが入り角の部分にウレタンクリアーが寄ってきましてどうかするとぽってりとした仕上がりになってしまいます、これを嫌って部品はなるべく別で仕上げて後で接着する・・・と言う事にチャレンジですね。

上記の様な目標で作りますのでこの部品も作ります。
何の部品かって?
コクピット前方の三角な突起が出ていますよね、ここはボディと一体で整形してありますがその後にスクリーン状にボディが僅かに立ち上がっていますのでどうしてもここにウレタンクリアーが溜まり易いのです・・・。
ですからここの三角の部品を別に作って塗裝後に取付ける事にしたのです。
以前のTameoですとこの部品はエッチングの部品が準備されていたんだけどね~コストダウンかな??

ボディ側の部品は削り取って穴だけ開けておきました・・・。
その横にもニュートラルスイッチなどが付いていますのでその部分も穴を開けておきました。
このニュートラルスイッチはクラッシュした時に車のギアが入っていると動かす事が出来ないのでこのスイッチを押してギアをニュートラルにする物ですね。
セミオートマ時代になってから追加された物ですので当然ながらシフトレバーの有る物には付いていないですよ(笑)

2枚上の画像でマットの上に転がっている部品がわかりましたか?その小さな部品を付けてみました・・・。

まだまだ気になる部分はあります・・・
フロントノーズとボディの接合ですがピンが長いと接合時にグラグラしますね、それでは良くないのでボディ側の穴はそのままにノーズのピンの留め場所を変更しました。
また接着も変更してピンをハンダ付けしました・・・これでグラグラする事も無く良い感じになりました・・・
この隙間でハンダ付けをするのはなかなか至難の業ですね・・・変な部分にコテが当たりますと溶けてしまいますからね~。

これでやっとサフを塗り事が出来ますね。
持ち手に固定してサフの塗装を待ちます・・・

サフを塗りました・・・この辺りから急に画像が少なくなって来るのがちょっと寂しいですね・・・だって変わり映えしないですからね~(笑)

何度も作り直すのですが・・・なぜかもとの色に戻ってしまう

2014-12-06 08:05:17 | Benz Tropfenwagen
今日の山陰はとっても寒いですね、中庭は所々芝は出ていますが雪化粧をしております。

今日はCafeの5周年記念イベントと広瀬文化協会のイベント出品の準備の為に5時に起床して出勤しています・・・午後からは眠くなるでしょうね~。
僕は余りする事は無いのですが(最初の挨拶位かな~)雪の中家内だけを出勤させるのは可哀想ですから・・・一緒に出勤して仕事をしております・・・だからこんな時間の更新が可能になってきます。

さて最近お留守になっているトロップフェンワーゲンなんですが、ボディカラーの調色を行なっていました。

当時の画像はモノクロ写真しか存在しない様ですし実車もどうやら現存していない様でして画像を探しますがやはりどこにもありませんでした。
ご依頼者様がキットを作ったTin Wizard Model Carsに確認して下さいましたらカナダ?のその筋では有名な方に確認して頂いたらしく少し時間がかかりましたがシルバーでは無いという事だけわかりました、シルバーの塗量が一般的になるのは年代的に少し後らしいです・・・。
では何色なのか!?たぶんクリーム色かターコイズではないかとの結論に達したらしいです。
画像を見るとナンバープレートの白い部分は真っ白に抜けているのですがボディ色の部分は薄いグレーになっていまして薄めだけど何かしら色が付いていると言う感じでした。
なのでクリームにしてもターコイズにしても少しグレーの混じった明るめの色ではないかと想像しています。
と言う事でホワイト、クリーム、グレーターコイズと後隠し味少々を調色してみます。

この数日、仕事の合間を見ながらこの調色をしていますが何度も作っていますと目が麻痺してきまして色の感じがつかみ難くなってきますそこで他の仕事の合間を見ながら調色しているのです。
でも最後は最初作った色に落ち着いてしまうのです・・・

ご依頼者の方にはセミグロス仕上げも検討中と言われますのでカラーチップの半分をクリアー仕上げに残った半分をセミグロスクリアー仕上げにしてお送り致しました。
月曜日には到着するんじゃないでしょうか?気に入ったカラーがあれば良いのですが・・・カラー写真が無い色は雰囲気をつかむ事さえ難しいですね~。