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イノベーションの大きな山

2006-01-12 | 経営と戦略
正月に奈良の実家でのんびりし、鈴本で初笑いときたのですが、そろそろ腰を上げて、イノベーションの山に登らなくてはと思っています。かなり険しい山で、どうも遭難しそうですが、ぼちぼちいきたいと思います。

BCGのOBでもあるクリステンセンの『イノベーションのジレンマ』がまずは道筋なのですが、この理論はなかなか救いというか、解が見えないところがあります。以前も触れましたが、「優れた企業ほど、熱心に顧客の声を聞き、新技術を投入し、その挙句に、破壊的な商品に滅ぼされる」というものです。

過去ブログ「イノベーションのジレンマ―MBAマーケターがソニーをダメにした?」
http://blog.goo.ne.jp/kozatori7/e/c28017523b3a3742a505e7104045d77a

対して、昨年旋風を巻き起こした『ブルー・オーシャン戦略』は、競争による血で染まった「赤い海」ではなく、非顧客を見て、競争のない未開拓の市場「青い海」を見つけようじゃないか、と明るく問題提起しています。興味深いのは、これがクリステンセンのいう「無消費(今、顧客ではない)」にイノベーションのチャンスあり、とつながる点でしょうか。そう考えると、多くのブルー・オーシャン戦略の事例において、当初の市場が「魅力なし」という点が、クリステンセンの破壊的イノベーションの特徴と共通しているのもうなずけますね。

そしてイノベーションの別の論客、ヒッペルの解く『民主化するイノベーションの時代』は、一見、クリステンセンと矛盾する主張に聞こえます(実際、両者は論争もしています)。なぜならヒッペルは、「ユーザーの知恵から、イノベーションが生まれる」と説くからです。しかし、ここでいう「ユーザー」は、クリステンセンのいう「顧客」ではない、という点を理解すると矛盾しません。むしろ、イノベーションのヒントを、製品の属性ではなく、ユーザーが片付けたい用事でとらえる、という点で、両者の主張は共通しているのです。この点については、大昔にマーケティングの大御所レビットが説いていますね。

過去ブログ「マーケティングの本質」
http://blog.goo.ne.jp/kozatori7/e/7340641d05dcb86a03f529e4532fe311

細かい説明を飛ばして、大雑把にまとめましたが、実に大きな山ですね。
実は、ISLの野田さんに乗せられて、来月セッションをするのです。参加していただく方と共に遭難しないよう、実務家に役に立つところまでもっていけるか、大きなチャレンジです。

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