セイショウ坊のブログ

埼玉県飯能(はんのう)市 真言宗智山派・円泉寺住職です。
円泉寺ホームページにもブログがございます。

玄武と妙見菩薩

2020-10-11 10:22:13 | 仏像
玄武とは中国における四神の内、北方における北極星をあらわしています。
亀と蛇が絡まった図は、明日香村のキトラ古墳にも描かれています。





五行思想では、水、黒となります。
中国では玄武が神格化され、玄天上帝の男神像となりました。絵で見ると黒い服を着ています。
男性ながら長い髪の毛で描かれています。

日本に於いては、妙見菩薩は図像集にある菩薩形があります。また、吉祥天と同じ姿とされていました。
しかし、1300年代になると、玄武上帝が大人の姿から童子形の姿になり、日本的展開となります。
中世に於いては、子供と老人は神に近い存在とされていました。
聖徳太子の御尊像が、美豆良姿(子供)をしているのが知られています。

当寺妙見堂には、霊符神(妙見菩薩)を祀っていますが、御本堂には童子形の姿の御尊像が祀られています。


妙見菩薩(霊符神)

童子形妙見菩薩



妙見菩薩は玄武(亀と蛇)に乗った像です。
日本では広い範囲で童子形の妙見菩薩が祀られています。
群馬県の妙見寺、埼玉県の秩父神社、千葉県の妙見神社、福島県の妙見三社などの桓武平家関連の妙見菩薩は、童子形です。
熊本の八代妙見宮(八代神社)幸行列の亀蛇は、妙見菩薩です。



玄武wikipediaリンク


当寺の妙見菩薩資料集link
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