診断機 修理 アレコレ

BABYMETALをこよなく愛すポンコツ整備士の修理日記

原因判明

2019-06-22 23:17:05 | ベンツ
アドブルー吐きまくるML350ですが、預かってとうとう3週間。
なんとかメドがついたかな?という段階です。









地道に追いかけていけば何とかなるでしょって気分でやってますが
実際は追いかけられてる仕事と、どうにもならない手詰まり感で精神的にだいぶやられてます。
マキシシスでアドブルー関連のアクティブを試すも、バージョンが古く作動しない所多数。
早々に入れ替えないとダメだな。



あってよかった最後の砦。







一回では量がわからないので3回テストで約50ml、ほぼ正確に出てると思います。
ドージング(メタリング)バルブは異常なし。



純正機であらためてリセットしたり





アドブルーをすべて入れ替えたり
一度ポンプのコネクターを外してますが、最初わからなかった。
白いツメを外せば抜けるんですが、こんなんいつか割れるでしょ。





アドブルーの変質を期待して入れ替えましたがおかしなところは無し。









もちろん数値にも変化無し。(変わらず多量に吹いてる状況)
出てくる排気はアンモニア(人体に有害)なのも判明したので
点検、分解しては連日連夜、人の居ない時間を見計らってテスト走行。
もうダメだとお付き合いのあるシュテルンに投げる相談をしたら

「ベテランが難整備に持っていかれて新人しか居ません。受け入れも見通しが立たない状況です」

これだけ見ればあしらわれたように見えますが、実際には上から目線ではなく
こちらの故障はどんな状況か、どこまでやったのか親身に相談に乗っていただきました。
使用している診断機もXentryと申したところ、アドブルーの配分量や交換した部品の認識作業をしたか
アクティブでの正常可否はどうか?細かく問診してくれました。
たぶん現場上がりの方なんでしょうね。
一般の整備工場でそこまでやって原因が不明だと相当困るでしょうねと労ってもくれました。

参考ですが、と前置きで
過去にエアフロ異常などで触媒が異常加熱、破損したことがあり
その時はあからさまにエンジンの調子が悪いのでわかるとの事。
中身が確認できればベターですが差圧で判断も可能です、と。


うちの場合はエンジンに不調は見られない、SCRの浄化に難がありそうだなと





SCR触媒を覗いたら崩壊寸前、ガワを叩くとポロポロと。
これを先に見ていれば部品や点検に掛けた時間が避けられたんだろうな。
数値ばかり追ってるからこんな所を見落としてしまう。

触媒の損傷はハッキリした。
しかし、部品としては約40万程になるため注文の決断ができない。
中古も無い、どうしたらSCR触媒がダメと判断できるか考えた末に



まずDPFの差圧を点検、異常なし。



新品NOXセンサーのコネクターを切り離し
古いセンサーをつなげ、大気に晒す



エンジン始動、フロントセンサーが反応するまで過熱。
触媒後は大気に晒してるのでまったく反応無し。





エンジン始動中にヒートガンで暖めると





NOX数値に変化あり。これで車両側(ECU)に異常は無しがハッキリしました。



触媒後に挿してあるセンサーコネクターを変えると



はいNOXがMAXまで振り切る。
触媒通過後の成分濃度がおかしなことになってることが確定。
そして本日、ようやくマフラーを注文できました。



本来1本モノのマフラーですが、3分割されて総額40万。
SCR触媒だけ単品でるようになるのですが、次に壊れるころにはもう乗ってないでしょ。
というか、破損が多くて分割、安く済ませる方法にしたんだろうな。。。と

まだ交換していないので楽観は禁物ですが、ようやく金額と片付かないストレスから
開放されるのかな?

余談ですがこのブルーテックというシステム、ふそうとほぼ同じらしいですよ。
トラックはまだお金運んでくるから良いでしょうけど
環境意識だけで乗ったらエラいめに会うこと間違いなしですな。

この車、おっかねえ。



そうそうストレスと疲れからまた風邪引きましたよっとw
メンタル弱すぎ。