診断機 修理 アレコレ

BABYMETALをこよなく愛すポンコツ整備士の修理日記

投げろ

2016-09-12 20:48:32 | 修理
と言われた理由です。



フォワード アームロールが途中で作動しなくなる修理です。



いつもの屈折する部分での断線。
あ、切れてる場所の目測を誤った・・・



次はドコで切れるんでしょう。

お次は緊急入庫のUD大型



ユニックのアタッチメント、通称「360°ローテーター」
グルグル回る部分なのですが矢印からオイル漏れ。



あぁ・・こりゃまた汚ねえなぁ・・・



油圧オイルって地味に嫌な匂い。
相変わらず嫌いな作業ですが、食っていく為の仕事
以前ほどの拒絶感は無いです。



いきなり分解
うちも初めての分解で慎重にバラします。
50kgくらいあったのでプラネタリギヤを想像してましたが
意表をつかれるベーンポンプ型。





黄色いリングの下にある黒いシールが今回の原因のそれ。
2重3重のシールがしてあるかと思ったけど超アッサリ。



メインシャフトのシール当たり面がひどい。



ダストシール面のスは残りましたが一所懸命磨きました。
部品間に合わないし、10数万するので再利用、ほんとは交換ね。



ローテーターとグラップル(ツメ)をつないでるシャフト。
リンクブッシュのカケラしか残ってねえ・・・
シャフトもイビツになってますが、これも間に合わんので再利用。



特殊工具、あるだろうなと思ってたらやはりあった。
輸入物ですから、ローテーターの代理店(ユニックではない)が本来用意しなきゃならんもの。
あるかどうか聞いたら修理工場が用意するべきと抜かしやがった。
見解の相違だと思いますが、輸入販売代理店が用意し、必要ならレンタル代取って貸し出せばいいんですよ。
サポートも含めそれが本来の代理店の仕事。



ベーンの中にバネ仕込んであるので手でどうにかするのはムリ。
でかいタイラップでなんとかしてやったわ、ざまみろ。



準備してたらシールキットが届いた。



シールの向き、形があるからな。と図面で親切に教えてくれます。





肝心要のオイルシール、完全にリップ部分が無くなってます。
これ一個でオイル止めてるのでニジんだら即交換が必要です。
というか定期的なO/Hが必要ですよこれ。





グラップルを押し付けてグリグリ厳禁の理由がこれ。
薄いスラストベアリングなのでこれやるとすぐにオシャカ。



締め付けトルク守って



かんりょ!



綺麗に洗ったので汚れは気にせず装着。



ホースつないだら



操作してドッキング。



ぐるぐるぐるぐる遊んで修理完了。



次の修理はこの曲がったアシかなぁ



今回の交換品。
また一つスキルアップ