珍方録

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超絶マシン

2006-09-10 | BIKe

CBR1100XX前期型にターボキットを装着したキャブターボ仕様

キットのメーカー名は米国のA・T・S(アメリカン・ターボ・システムズ)
タービン軸受けが密封され、オイルラインを持たない特殊な構造
キット内容は、以下のとおり
○エアロチャージャー社製ターボユニット オリジナルエキゾーストパイプ
○D&D製アルミサイレンサー
○サージタンク
○インタークーラー
○K&Nパワーフィルター
○フューエルポンプ
○フューエルレギュレーター
○強化クラッチスプリング
○18Tドライブスプロケット
キット価格¥850,000

 

A・T・S製キットはエンジン本体に手を加える必要はないらしく、圧縮比もノーマルのまま
過給圧は2つのモードがあり、今回はLowモードが0,3gくらいでHighモードが0,7kくらいに設定してました 
最大出力はブースト1,3k時に270馬力くらいは可能とのこと

↓これがパワーグラフです

まずはLowモードでのインプレッションです
排気音はターボのためか、さほど爆音ではありません 
アクセルOFF時に発する「ブシュー」というブローオフバルブの作動音はまるで4輪のチューンドターボ車みたいで、これはなかなかカッコイイです 
圧縮比がそのままということで、低回転域の走りは普通のブラックバードとあまり変わりません 
ただしタービンからキャブまでのパイピングが長いためか、若干のターボラグは感じます 
回転計が5000rpmにさしかかったところで「ピューン」という圧搾音とともに過給が始まります 
ターボが効き始めると1~2速ではとても全開にはできません
そのままアクセルを戻さなかったらトンボ返り必至
3速あたりからようやくまともに開けられる感じ 
ここから先の加速はゾクゾクするほどで、ノーマルブラックバードでは決して味わうことができません 
3速5000からゆっくりとアクセルを開けていくと、ターボの分厚いトルクが加わり、シフトアップすればするほど(負荷が掛かるほど)トルク感が増幅していきます 
5速6速の加速はワープです 
スピードメーターの跳ね上がり方が尋常ではありません 
試しに'03年型YZF-R1を先頭に、同じ道(桂沢湖~シューパロ湖間)を往復してみました
コーナーが速いR1がどんどん離れていきますが、わずかな直線さえあればアッというまに真後ろに張り付くという直線番長っぷりでした
Highブーストモードではさらに瞬間移動感が増して、もう脳汁出まくりでした(笑) 
オーナー氏は何度か最高速を試したそうですが、ノーマルスプロケでは、6速ですぐに310km/hくらいで吹け切ってしまうため実際何キロ出るのかわからないとのことでした 
以前、ハヤブサ+JEピストンの180馬力仕様に乗ったときにノーマルとのパワーの違いにド肝を抜かれましたが、ブラバターボの比ではありません 
いまどき珍しいキャブターボですが、燃調はさほどシビアではないようです
ドン付きなど不自然な感じもありません
パワーと引き換えに燃費は大幅に悪化しています
全開を続けると燃料計の針がどんどん下がっていくのが分かるほどです
チェーンとタイヤの寿命も短かそうです
それにしても世の中には上があるもので、ゴーストライダーでお馴染みの黄色いハヤブサのエンジンを作ったスウェーデンのMC-xpresのデモバイク(ハヤブサターボ)は638馬力だそうですヨ
コメント
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