珍方録

バイクと酒とジンギスカンをこよなく愛するブログ

K1200S試乗記

2005-10-05 | BMWmotorrad

↑K1200S 車両本体価格は210万円

↑メインフレームの低さに注目

↑いままでのBMWにはない雰囲気

↑レッドゾーン11000rpm!!

↑ESAというボタンは電子調整式サスペンション

↑ファットなタイヤはメッツラーSPORTEC M1 190/50ZR17

K1200Sに乗ってきました
まず排気音デカいです! 
そしてスタンドを起こした瞬間、軽い!
この2点で最初に驚かされました
新エンジンは、縦置きをやめて並列4気筒に変わりました BMWのやることですから考えあってのことでしょう
特徴としては、80年代のヤマハのジェネシスエンジン(FZ750など)の45度前傾シリンダーからさらに10度寝かされた55度前傾シリンダーが採用されたことです
このエンジンの設計には、マリオタイセン博士率いるBMW-F1エンジンの技術者も携わっているとか・・・
パワーも相当出てますが、そのうえで10万キロ走れる耐久性も十分考えられており、バルブも直押しではなくロッカーアーム駆動です

クラッチミートして走り出すと、回さなくても相当のトルクを感じます 最大トルクはなんと13kg-mあります
車重を除けば初期型GSX-R1000よりパワー&トルクがあるワケですから速くないわけがありません
アクセル一捻りで怒涛の加速をはじめます 
特に7000rpm以下のトルク感がメチャメチャ気持ち良く、回してる感じがしないのに車速だけがグングンと伸びます
このエンジンの本領は8000rpmから上にあります 
そこからレッドゾーンの始まる11,000rpmまでは完全にパワーバンドと呼べるもので、あまりに鋭く吹け上がるので1~2速ではレブリミッターが瞬時に作動します
音がまたいい
脳天に突き抜けるような甲高いサウンドを発し、官能を刺激します
思わず脳汁が出ますw 
アクセルを開け閉めしたときの回転マスは意外と大きく、回転落ちも遅いのでレスポンスが穏やかに感じます これは雨天時などに開けやすくするために、
BMWがわざと遅くしたフシがあります
参考までにダイノマシンで測った人によると、後軸で140~150馬力程度出ているようです
ゼロヨンが10秒台後半、最高速は実測で270㌔(メーター読みで290㌔くらい)とのことで、頑張っても300km/hは出ないようです
BMWのカタログには「0~100㌔加速2,8秒」とあります
バイク乗りはあまり驚きませんが、この数値はセナの時代のホンダF1が2,8秒と言われてますからけっこう速いですね(ちなみにローンチコントロール付きの現行F1は1,9秒です!速ェ~)

話題のフロントサス「デュオレバー」ですが、減速時と加速時の荷重の違いでキャスター、ホイルベースが微妙に変わるというモノらしいです 
1571mmもホイルベースがあるのに、小さいコーナーを簡単に曲がれるのはこのせい?
体感ではテレレバーに比べるとブレーキング時のノーズダイブ感は大きく感じました
ブレーキはサーボが働くため指一本のフェザータッチでフルブレーキまでOK インテグラルABSのおかげで車輪がロックすることは皆無 
このバイク、どんなにバカなことやってもコーナー手前までには辻褄が合ってしまいます 
初めて走るような峠道では大きな武器になるかもしれません 
余談ですが、昨今のBMW-Evoブレーキ装着車の制動力は2輪の次元を超えてるので、オーナーの皆さんは後続のバイクには注意が必要かも・・・
同じようには止まれません
タイヤはメッツラーのSPORTEC-M1
リアは190サイズと極太 
サスペンションはESA(電動可変サス)付きで前後とも3段階調整式(Hard/Normal/Comfort)で、走行中でもハンドル左側のスイッチで切替え可能です
けっこうメリハリがあってHardはガチガチ、COMFORTはフワフワ、通常はNormalモードで事足りると思います 
停車時にボタンを長押しすることで、シングル⇔タンデム及び荷物の有無に対するスプリングのイニシャル設定ができます
エンジンは圧縮比13,0というショップチューンエンジンのようなコンプレッションですが、昨今のエンジンマネージメントはさすがで、市街地でも6速1500rpm(50㎞/hくらい)から難なく使えます 

メーターのマルチ液晶パネルには、水温、FUEL、時計、トリップ、ギアポジション、サスペンションモードのほか、リザーブ時には燃料残量に対しての走行可能距離を表示します そして日本仕様はグリップヒーターが標準で付きます
200万円用意できる方にはオススメです

 

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R1200RT試乗記

2005-10-05 | BMWmotorrad

↑R1200RT (ABS+CAT付き 226万円)

↑インテグラルケースは標準装備

↑この大型カウルのおかげで風が当たりません

↑クルマのようなメーター 中央はオンボ-ドコンピューター

↑電動スクリーンのスイッチ 上下に無段階調整式

↑グリップヒーターとオンボードコンピューターのモード切替え

↑ツインプラグ採用 セカンダリ側は進角しない制御

↑ブレーキキャりパーはブレンボ製

↑新型パラレバー アクスルは中空タイプとなり大幅軽量化

 
新型R1200RT試乗記
実車を前にするとボリューム感に圧倒されますが、こう見えて乾燥重量は229kgしかありません 
旧型と比べても大幅に軽量化されています 
イグニッションをオンにすると4~5秒間、エンジンコンピューターとABSのチェックが行われます 
これは始動の度に必要な儀式のようです 
エンスト時など緊急の場合はこれを無視してセルボタンを押してもエンジンはかかりますが、チェックをさせた方が概ね調子はいいようです 
新開発の1200ボクサーエンジンですが、振動が少なく回転のスムーズさに目からウロコでした 
普段乗ってる同じ2気筒のGuzziと比べたら、モーターか?と思うくらいまろやかな回り方をします 
6速のミッションはシフトフィーリングが以前のような大味ではなく軽い操作で確実に噛み合う感じになりました これはギヤホイールを斜めに歯切りするなどの工夫があるようです
R1200RTの最大出力は110馬力で、STとともに歴代ボクサーの中で最高値です
このエンジンには嬉しいことに6000rpmから明確なパワーバンドがあります 
ちなみに1速ではアクセル操作のみでフロントが浮きます
回さなくてもトルクが強く、非常にパワー感のあるエンジンです 
最高速はほぼメーターフルスケールの240を振ります  
峠もそれなりのペースで走れますが、サスペンションが柔らかい設定なのでハードに攻めてフル荷重状態になると、ステップが簡単に接地してしまいます 
オプションのESA(電子サス)を装備すれば、前後HARDモードに固定可能なので、もしかするとこの問題は解決するかもしれません 

新ボクサーエンジンは電気的にかなり進化しており、エンジン各所に取り付けられたセンサーからの情報は1本のBusケーブルに接続されています
これをデジタルデータとして伝送し、BMS-Kというエンジンマネージメントシステムが総合制御しています
これまで必要だったワイヤーハーネス類が大幅に省略でき、軽量化にも貢献しています 
使用ガソリンはプレミアム指定ですがノックセンサーの採用で、ノーマルガソリンも使えます
RT専用装備の電動可変スクリーンは風を完全に味方につけることができます
スクリーン上端位置を自分のヘルメットの上端にぴったりと合わせることで、200㌔オーバーでも無風状態を作り出すことが可能です 
このスクリーンのおかげでツーリングの疲労が大幅に軽減されます 
風に当たらないということは大きいですね 

最後にオンボードコンピューターについてですが、5つの機能があります 
1.オイルレベル警告 
2.凍結警告 
3.気温表示 
4.平均燃費 
5.平均速度 
特にオイルレベル警告は油量をリアルタイムで監視しており、規定量より少ない状態の場合、液晶パネル内に走行中でもワーニングが出ます 
燃料タンク容量は27リッターで、仮に20km/Lの燃費だと540kmもの足となります
まずガソリンの心配はありません 
この日はAM10:00に出発してPM6:30までの8時間半で実に600キロ走破しました 
走りっぱなしの割りにまったく疲れないのはさすがRTというべきでしょうか
オプションのクルーズコントロールは是非ともつけたいアイテムです

 

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