旅・西入ル東出ヅル・・。

シベリア鉄道の旅を含む、2001年10月~2002年4月までのロシア~ポルトガルを巡るユーラシア大陸横断の記録。

パスポートよりも大切なモノ in エストニア

2006年03月06日 23時34分45秒 | 旅・西入ル東出ヅル・・。
5日間慣れ親しんだ”ホステル・ヴァナ・トム”を
引き払い”マッドバス”での治療を目的に
パルヌへと移動することにした。


ガイドブック曰く、旧市街を少し離れたところにある
ターミナルからバスが出ているようだ。


僕にしてはめずらしく
すんなりターミナルを見つけ
切符を買いバスに乗り込む。


ほどなくしてバスは走り出し
旧市街の絵本の中のような風景とは似つかない
日本ともさして代わり映えのしない新市街の町並みが
窓の外を流れていく。



ふぅ~っ今日はやけに物事がすんなり運ぶなぁ・・



なんて余裕をかましつつ
昨夜の晩メシの残りであるポテトチップスでも
食べようとした瞬間、大事なことに気付いた。








「ぱっパスポートがないっっ!!!」








我ながらマヌケだ。。。








「やっやばいっ!!すぐにバスを降りなきゃっ」









とも思ったが急に
バス代(40クローン)がもったいない
気がしてきたので  
そのままパルヌへと行くことにした。




パスポートの確保
  <  40クローン (約280円)










Priceless (by MasterCard )


~お金では買えない価値がある~








いやっ・・買えてるし。







しかも280円。。






やっぱり風呂好きな男。。inタリン

2006年02月27日 20時39分02秒 | 旅・西入ル東出ヅル・・。
宿のベッドで「○球の歩き方」を
読みながら次の目的地に思いを巡らせてみる。

そこで気になったのが
"マッドバス(泥風呂)"

エストニア西部のパルヌという
海岸の町にあるのだそうだ。

リューマチや神経痛に効くらしい・・・かぁ

ヘルシンキのサウナではヒドイ目に遭ったけど
懲りずに治療の旅に出てみよっかナ。


サウナじゃないしタランチュラは大丈夫だよな。。


いまだにトラウマなオイラです。。


いつのまにか。。inタリン

2006年02月24日 21時57分31秒 | 旅・西入ル東出ヅル・・。
夕方にリビングで会ったT子いわく
まだ宿代を一銭も(エストニアだから1クローン?)
払っていない僕のことを
受付のおねーさんに
やたらしつこく質問されたとのこと。

日帰りでヘルシンキに行っている間も
「アイツ逃げ出したんじゃないか?」説が
流れていたらしく
いつのまにやら僕は要注意人物だったようだ。

チェックインの時に
何も言われなかったので
後払いだと思ってたんだけど
どうやら違ったらしい・・・。

やばっ



旅の記憶たち。。

2006年02月17日 22時26分23秒 | 旅・西入ル東出ヅル・・。
☆ロシア編から一気読みする旅人たちはコチラへ。。
★バルト:エストニア編から旅立つ者たちはコチラへ。。。

タリンの朝 inタリン

2006年02月06日 20時45分21秒 | 旅・西入ル東出ヅル・・。
昨日はヘルシンキのサウナで散々な目に遭い
まるで悪夢のような一日だった。

<<フィンランドでの悪夢を読んでいない人はコチラ>>


とはいえ、そんな僕の気持ちには
おかまいなしで、タリンの町には
とびっきりさわやかな朝がやってくる。

まだ痛みの残る足を引きずりながらも
そろそろベッドに横たわるだけの日々に
嫌気がさしていたので

小さな町の小さな地図を携え
町の中を歩く。

展望台と記された場所に着き
眼前に広がる風景に心を奪われ
しばし佇む。

やっぱ旅ってサイコーだよな。


タランチュラ。。-in ヘルシンキのサウナ

2006年01月15日 16時59分18秒 | 旅・西入ル東出ヅル・・。
毛む男のマイナス100万ドルのスマイルに恐れをなしつつも

「いやっ!周囲には人もいるし、さすがに襲われることはないだろう」

そう思い、しばらくネバってみた。


毛む男は、「イケる!」とでも思ったのだろうか・・
おもむろに僕の隣に移動してきた。

そんな毛む男に、内心びくびくしながらも
引き続き床を見つめ、じっと汗を流していると
僕の視界の右端に何か動めくものがちらりと入った。

タッ・・タランチュラ??

いやっ!毛む男の指だった。。

毛む男の指がピアノの鍵盤の上を這い回るように
コチラへジリジリと迫ってくる。

指先がついに10センチを切った瞬間。

ぎっ・・ぎぶあっぷぅううう!!

僕は弾かれたようにサウナ室を飛び出し
自分の休憩スペースのあるカーテンの個室へと飛び込むが

それでもまだなお

「毛む男が追ってくるんじゃないか?」

っていう恐怖心で、震えが止まらない。


もしもこの個室スペースの中に乗り込んで来られたら・・

ぜったいに犯られるっ!

そう思ったら、この建物にいること自体が
非常に恐ろしくなってきたので一刻も早く立ち去るため

体も殆ど拭かずに
びしょびしょに濡れたまま
洋服をひっかけ、建物から逃げ出した。


まじシャレにならん位、怖かった。。



建物の外に出ると、日はすっかり沈んでいて
ヘルシンキの街は、夜の表情を見せている。

時計を見ると、エストニア行きのフェリーの時間も
迫っていたので、そのまま港へ向かうことに。

港の一角に小さな明かりを灯した売店を見つけ
残ったコインでホットドッグを買い、ほおばると
店員のオネェさんの笑顔とその美味さに
なんだか涙が出そうなくらいホっとした。


さぁエストニアに帰ろうっ。

振り返ると・・・inフィンランドのサウナ

2006年01月11日 12時53分52秒 | 旅・西入ル東出ヅル・・。

毛むくじゃら男の
怪しいモーションを逃れるため
いったんプールに泳ぎにいったものの
しばらくしてサウナに戻ってきたら
再び表れた毛む男(←勝手に命名!)


僕の視界を横切った後
今度は隣ではなく
ひな壇になっている
座席の右斜め後ろに座った。



ハァァァ・・・・。。。。


なんで、こんなことに。


メッチャ目ぇ付けられてるじゃんっ!!


そう思いながらも
じっとサウナで汗を流す。

するとしばらくすると
僕の腰の辺りにピチャピチャと
水滴が当たっているのに気付いた。


ひな壇の角に埋め込まれた
タイルとコンクリートの隙間に
溜まっている水だろうか。


相手にすると調子に乗りそうなので
しばらく放っておく。


その後もずーっとピチャピチャと
しぶきが腰のあたりに当り続けたが
辛抱強く耐えていたところ
ピタリとやんだ。


ようやく諦めてくれたんダナ。


ため息とともに周囲を見渡すと
サウナ室の奥には
おやっさん二人組が仲良く
談笑している。


コレが普通のサウナの風景だよな。


そう思った瞬間、すんげー重大なことに気づいた。


毛む男がいねーっ!!

どこいったんだろう?と思い
ふと振り返るとそこには
毛む男が・・・。


いつのまにかオイラの真後ろに移動したいたようだ。

しかも毛む男、めっちゃ笑顔だし。


こっ怖すぎる。。。

NOOOOOOHHHH!!!inヘルシンキのサウナ

2006年01月06日 23時47分52秒 | 旅・西入ル東出ヅル・・。
せっかくの本場フィンランドのサウナ体験も
まるでブルーザーブロディ(知ってる??)のような
毛むくじゃらな大男の怪しいアプローチによって
気分を害されたので
退避すべく1階部分のプールへ。

階段を下りると目の前に広がる
50メートル規模の正方形のプール。


まぁそれにしてもみんな泳ぐ泳ぐ



フルチンで!!!←風呂なんだから当たり前か。



恥ずかしい気もしたが
思春期はとうの昔に過ぎていたので
モチロン、オイラも負けずにフルチンで泳ぎまくる。


なんだか普段固定されてる部分がたなびくだけに
変な気分もするが案外慣れてくると気持ちがイイもんだ。



(すんません。。。)


まるでさっきまでの悪夢を振り払うかのように
ひたすらクロールで泳ぎまくる。



もちろんフルチンで・・・(しつこいスね。。)



20分くらい泳いだ後
さすがにくたびれてきたので
再びサウナで休むことにした。

「もぅさすがにさっきの毛むくじゃら男はいねーだろ」

と思いつつも、念のためさっきとは違うサウナ室へと入る。



ふぅぅぅ。。ヤツはいないようだし
他にもフツーっぽいオヤジが二人ぐらいいる。

今度こそじっくり汗を流せそうだ。



そう安堵しながら座ること約3分。


ギィィイイっ・・・


扉が開き
サウナ室の床面を見つめるオイラの視界を
見覚えのある、アノ毛むくじゃらの足元が
通り過ぎた。



NOOOOOOHHHH!!!








ピタっっ。。inヘルシンキのサウナ

2006年01月01日 16時17分22秒 | 旅・西入ル東出ヅル・・。



ピタッ。。。

毛むくじゃらの大男が
僕の横に腰掛けて
5分くらいした頃だろうか?

右の上腕部に隣の男の上腕部が触れた。

(ったく近くに座るからだよ。これだけ広いんだからゆったり座れよな!)

そう思いながらも
外国人はあんまり
こういう細かいこと
気にしないのカモ・・
とも思ったので

(まぁしょうがないか・・)

やや左に座る場所を移し
再び、タイル張りの床を見つめ
汗を流すことに集中する





また3分後。




ピタッ!


男の上腕部が再び僕の上腕部に触れる。
しかもそのタッチの度合いが心なしか
さっきよりも意図的のような気もする。。

「??????」

ちょっとおかしいカモ


このままココにとどまり
ふいに頭の中にもたげてきた不安を
確認するのも怖いので
僕は隣を振り返ることもせずに
席を立った。


なんだか雰囲気が怪しくなってきたから
下のプールに行って泳ごう。









足先たち。。~ヘルシンキのサウナにて~

2005年12月25日 17時53分33秒 | 旅・西入ル東出ヅル・・。
結構、普通なカンジだなぁ。。。

とりわけ日本にある
サウナとは違ったところもなく
扉の前から続く通路の右側に
タイル張りのシートが
ひな壇のようになっているだけだ。

中では二人のおやっさんが
仲良く肩をならべて
なんか世間話をしている。


まぁよそ者のオイラは
テキトーにひな壇の端にでも
座っておこう。

ただひたすらに床だけを
見つめていると
じんわりと自分の表面から
汗が噴き出してくる。

体内から湧き上がる熱を
味わうように意識する。

一点だけを見つめている
自分の視界を横切っていく
いくつもの足先たち。

毛むくじゃらの
大きな足が通り過ぎたのは
10分ぐらい経ってからだろうか。

その足の主である
大きな影が
オイラの右隣に
気配を落ち着けたようだ。

「ん?サウナ室内はガラガラなのに
 なんで、わざわざオレの隣になんか座るんだろう?」

一瞬、そんな風にも思ったが
ただ汗を流すことだけに集中したかったオイラは
再び床の一点を凝視する作業に取り掛かる。