AWA@TELL まいにち

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ナフタリンと樟脳と晩御飯

2021年09月21日 | どーでもいいこと
古書で入手した卒業アルバムに、学校の先生のあだ名が書き込まれていて、校長先生のあだ名が「ナフタリン」。

晩御飯のときにその話をしたら、お母ちゃんが、

「きっと、月一回の教育勅語奉読の時にしか着ない礼服がナフタリン臭かったに違いない」という。

で、大学生のはるどんと受験生のぷくに教育勅語の話やら御真影の話やら。

ナフタリンの話から、ぷくが高校で習ったと言って化学式の話をする。

で、防虫効果があって、という話から樟脳の話に。

日本の台湾植民地経営の大きな柱の一つが樟脳。

防虫剤のほか、当時、盛んにつくられていたセルロイドの材料にもなったという話。

はるどんもぷくも、スマホでセルロイドを調べてる。

はるどんが読んでいた記事に、台湾で樟脳を扱っていたのが「鈴木商店」だという事がわかる。

鈴木商店の話から、昭和恐慌の話に広がりそうになったところで晩御飯が終了。

いろんなものがな、つながり広がっていくのだ。

お父ちゃんは文系で歴史系の話に広げがちだけど、ぷくはきっと化学の方に広げたかったんだろうな。

どんな知識も情報も、それだけで完結しないという事を身をもって経験してくれ。雑学の広がりは、きっとこの後役に立つ。物事をいろんな視点から考えられるようになるだけ、人生は豊かなものになる、と僕は思う。

受験勉強大変だと思うんだよ、ぷく。でも、あんたを偉いと思うのは、いい点を取る、という事にこだわりつつも、学んだことに広がりを持たせようという意識があること。ニュースを見て、その背景に資源の問題がありそうだと地理の知識が出てきたり、化学物質の汚染の話があったら「あれは体内では分解しないというから」と問題視される理由を教えてくれる。

はるどんも、習ったことをどう応用するか、学んだ知識をどう生かすか、試行錯誤中。

いい先生に出会ったのだろうと思うと嬉しい。

ゲームをしたり、マンガを読んだり、映画を見に行ったり。オンオフがある生活ができているのは、お母ちゃんのコントロールの賜物。

さて、大学共通テストの願書も書いて、受験ももうすぐ。

一生のうちにそれほどないことだからな、無理をせず、楽しんでくれ。
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