AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

明日は飛騨高山

2008年11月21日 | 日本語教育
愛知教育大学を会場として毎週土曜日に行っている「土曜親子日本語教室」で、受講している方と、ボランティアスタッフとの旅行が明日になりました。
場所は、飛騨高山。
計画当初は、まだ紅葉が見られるかなあという話だったのですが、雪景色を見ることになりそうです。

初級レベルの受講生の皆さんを5レベルに分けて、学生ボランティアが日本語の授業を担当しています。子どもたちは別の教室で、学生ボランティアが学校の勉強のフォローや、遊び相手になってくれています。

週末の午後、ゆっくり休みたい方も多いと思いますが、「日本語を学ぼう」と限られた時間、一生懸命取り組んでいらっしゃる様子を見て、きっと、教壇に立っている学生たちも得るものが多いと思います。

ただ、初級の授業に20人、30人というのは、何とかしたいものです。
あれでは講義にしかならない。その日に勉強したら、帰りには一つでも使える表現を持って帰るというのが僕の理想ではあるのですが、難しいかも。

日本語教授法の授業や、実習の授業を通して、どうすればいいのか、考えています。

経済状態が悪くなって、職を失う方が増えてくると思います。次の就職先を探すためにネックになるのが日本語力だということになれば、こういった無料の講座の受講希望者は、増えてくるかもしれません。でも、1日5時間、週5日間という集中講習であっても、6ヶ月で初級が終わる程度です。一朝一夕に成果が出るわけではありません。

学習者のニーズを分析して、コースデザインをして、ということが基本ではありますが、定住志向のある方が多いということを考えれば、文法積み上げ方のシラバスを選択せざるを得ないような気がします。

生活のための日本語、という言葉をよく聞きますが、実際は、留学のための日本語よりも、はるかに話題が広く、接する日本人のそうも広いですよね。
話せるようになりたい、という気持ちを掬い上げても、談話の相手にふさわしい表現を選択するようになるまでには、やはり時間がかかります。

どうしていけばいいのか、考えれば考えるほど、問題の根が深いわけです。

日本語教授法や、実習の授業を受けている学生の様子を見ると、理論的な話よりも、実践的な話をするときのほうが、顔が上がっているんですよね。
でも、その実践的な話しの背景にある理論や考え方を知っておかなければ、結局自分が応用することができないんですよ。僕自身、授業の準備をしながら、理論的なことを再確認して、日本語を教えていたときのさまざまな事象を思い出しています。

工夫していきましょう。時間も、人材も、教室も、経費も、何もかもが限られています。
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