AWA@TELL まいにち

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今日も土曜親子日本語教室 ~ 熊本の震災で思うこと

2016年04月16日 | 日本語教育
今日も土曜親子日本語教室のため、大学に来ています。

地域の日本語教室、日本語が十分ではない方々にとっては、情報を得る大切な場所であったりします。

普段は、仕事のことなどがメインかもしれませんが、東北の震災のときも、地域の日本語教室が情報を受け取る拠点であったという話を聞きました。

その時、説明してくださった方の話では、

 いわゆる、文法積み上げの、日本語のスキルをステップを踏んで伸ばしていく教室よりも、

 サロンのように、気軽におしゃべりする教室のほうが、学習者さんの戻りが早かったということでした。

 愛教大で行っている日本語教室は前者です。

 この地域でもほかに日本語教室がいくつかあるようですが、それぞれで学んでいる学習者さんが、不安を吐き出せる場所は、必要だと思います。

 そういう意味では、地域の日本語教室は、定住している外国の方にとっては、非常に重要な施設であり、人の提供場所でもあります。


今日は、出勤してから、あの規模の震災が起こったらどうするか、ということを学内を歩きながら見ていました。

お子さんをお預かりしていることもあり、また、ボランティアに来てくれている学生さんも、本学がお預かりしている学生さんであることもあって、

いろいろ心配です。


キャンパスの改修後の建物は見違えるほどきれいになった一方で、ガラスが多用され、避難時にけがをしないか、どのルートなら上からガラスが降ってこないか、などを考えてみているんですよ。

幸か不幸か、愛教大はこの地域の避難場所に指定されていて、物資の備蓄も一定量はあるということでしたから、とりあえずは大丈夫だと思います。

耐震改修も終わりましたし。


それでも、多くの方が避難していらっしゃったら、

どう避難場所を提供していくのか、課題は山積です。



避難所運営ゲームの「HUG」でも、学生さんとやってみるかな。
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