AWA@TELL まいにち

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歴史になってない・・

2005年08月08日 | 学会情報
発表が終わりました。総合歴史教育研究会。
えーと、地下鉄丸ノ内線の茗荷谷駅を降りてすぐです。次にくることになったら、の覚えとして、一つ書いておきます。研究会の会場だった茗渓会館の1階にはランチバイキングがあります。1000円でした。知っていたら、ファミレスで食べなかったのに、がっかり。

さて、発表は、とてもわくわくしたものでした。
僕は3番目でしたが、ほかの3人の方の発表に引き込まれること引き込まれること。来てよかったです。

質疑応答の時間のことです。
戦後すぐの教育の話で、発表者の方がまだ確認がすんでいないという箇所についてのコメントが出てきました。いわく、「それ知ってるよ、その人とは親しいから。僕はそのころ文部省の役人で・・・」
!!

「歴史」になってないじゃん

そうなんです。こういう歴史系の学会に来ると必ず出会うのがこの場面。特に、戦争中の話、戦後の日本の占領時の話になると、当時学んでいた方々にとどまらず、当時の為政者側の方が出席なさって、僕たちが文献を調べてお手上げになることに対して、自分の体験でコメントしていただけるんです。今回も、いろいろな方の交友関係、今お住まいのところ、など出てくるわ出てくるわ。○○さんは、GHQとの交渉がうまくてね・・・なんてのが出てくるんですよ。

それとか、この中国で使用されたテキストの出典がわからないという話になると、陸軍幼年学校予科で使用されたテキストによく似ているという実体験に基づいたコメントが出てくるし、自分史と重なるから、実に詳細に覚えていらっしゃるんですよ。

僕たちが資料を引っ張り出して何日も何時間もかけて調べたことであっても、その方たちにとっては常識ということがあるわけです。くわえて、資料からはわからない実際の状況が出てくるので、重要です。

しかし、昨日の研究会はびっくりしたなあ。おもしろかった。本当に。
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