AWA@TELL まいにち

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国際交流、というものについて思うこと

2017年07月02日 | 日本語教育
昨日、名古屋市が主催の留学生大交流会へ行ってきて、いろんな機関や団体の方がブースを出していらっしゃって、賑やかだったんですけどね、

いくつか気にかかることが。

まあ、目的が留学生の交流だから仕方ないんだけど、

説明するのは日本人、聞くのは外国人、

というスタイルがね、気になるわけですよ。もっとも、留学生の先輩から、日本語能力試験、ビザ、在留資格、就職活動の実態を聞くというコーナーもあったので、これまで見てきた類似の催しの中では抜きん出ていたと思うのですが。


私自身は、国際交流という言葉は好きではなくて、

この言葉があるために、特別な感じが出てしまい、

特別だから、日常ではなく、非日常として意識されてしまうような気がして。


名古屋の中心部で、中国の春節祭があった時も、あれだけ盛り上がってたくさんの日本人が参加していたけど、日常的に中国の方と交流がある人って少ないんですよ。

国際交流という言葉が、あまり意味をなさないような交流になって行くというのが夢のひとつです。

私のように、日本語教員としての立場ではありますが、毎日、外国の方とおしゃべりして一緒に笑ったり、悩んだりする仕事をしていても、

子供達は違うんだよねー。

学校の宿題で、外国人にいんたびゅするということがあった時にお願いしたことがあるくらいで、

土日、お父ちゃんの職場に来るわけでもないから。

そう思ってみると、

外国の方々と付き合って行くには、かなりハードルの下がっている我が家の子供達であっても、実際には関わりがほとんどないわけで、

親がそういう環境になければ、機会はなかなか。


どんな人でも、普通に外国の方とおしゃべりできる社会にしていかないとなあ。

ちょっとそんなことを思いました。
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