AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

「当たり前」は本当か?

2005年05月25日 | どーでもいいこと
 博士課程時代の指導教官のホームページに週間エッセイというページがある。
 「韓国の反日感情」という文を読んで、「当たり前」という考え方をもう一度考え直してみた。僕は海外の経験って、韓国の2年間だけだから、日本を客観視すると行っても韓国との比較、対象を通じて行うしかない。短期の旅行で考えることも多いかもしれないけど、本当に自分の考え方を客観的に考えられるのは、数年間の滞在を必要とするだろう。
 韓国に行って驚いたことの一つは、国旗がある場所で集会があると、脱帽、起立して胸に手を置き仰ぎ見るという行為をみんなで一斉にすること。日本では、ほとんど見ることがない風景だ。私がとまどったのは、それまで日本で受けてきた教育で、そういう場に居合わせたとき、外国人である自分がどう行動すればいいのか、全く情報が与えられていなかったこと。
 少なくとも韓国では、国旗や国家に対する考え方は日本と大きく違う。どっちがいいという物ではなく、「国際化」という言葉が一人歩きし、英語教育が国際化だと勘違いしている人が山ほどいるけど、言語以外の文化面での理解、いや、伝統文化ではなくてその国の人の考え方まで理解しようとか、接するときに必要な最低限のマナーを身につけさせるという考え方をしている人はどのくらいいるだろう。

 
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