お団子茶屋を発見
休処ののれんが揺れていた
「だんごを2本下さい」
「はい、今焼きますから、お待ちください」
その場で、焼いてくれるスタイル、焼きたてを食べられる
いい風情のお団子屋さん
しかし、秋とは言え
火の元で団子を焼くのは暑いですよね
焼いているご主人の、ため息
「ふ~」
そのため息を聞き、背後から、ご婦人が小さな声で
「がんばって」
と声を掛ける
もの悲しい空気が宿場町を流れていく
ほんの小さな言葉がすべてを物語っているかのように
・
暫くして
「お待ちどう」と
焼きだんごを手渡され、
「頂きます」
ご主人は、手渡すと、奥の部屋へ
おしいい!!
と思う反面、何かこみあげてくるものが
一口一口かみしめながら頂きました
ごちそうさまでした
今頃は、人通りが戻ってきているのだろうか
すこし、悲しい気もちで街を後にしました。