仏像彫刻と共に歩む侊慶の記録

仏師 紺野 侊慶の記録

毘沙門天の顔

2008年04月25日 | 仏像彫刻実演ライブへの道
只今、図面の制作中です。

仏像の顔にはバランスとなる基本が決められています。

毘沙門天の場合は顔の輪郭にたいして目鼻口などのパーツがグッと中央によっている様に作ります。

そうすることにより力強い鬼のような形相がでるのです。


制作中の図面の顔のアップです。



この写真は東大寺戒壇院に納めてある持国天の顔です。


毘沙門天(多聞天)ではありませんがとてもバランスが良く力強さがとてもよく出ているので参考に致しました。

外側の赤い線の輪郭に対して内側の赤い線が阿弥陀如来や観音様に比べて中に凝縮されているのがよくわかります。


平等院の阿弥陀如来です。


こんな作り手側の見方も知っていただければさらに仏像を見ていただく際より一層楽しめるのでは無いでしょうか。

図面制作も進めていきたいと思います。


コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 薬師寺展 | トップ | 体の比率 »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
写真が… (やいごん)
2008-04-26 13:17:20
ねいです(・・;)

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。